DM Wiki (旧EUC版)

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《テック(だん)波壊(はかい)Go(ゴー)!》

テック団の波壊Go! R 水/闇文明 (7)
呪文
S・トリガー
次のうちいずれか1つを選ぶ。
►バトルゾーンにある相手のコスト5以下のカードをすべて、持ち主の手札に戻す。
►相手のコスト6以上のクリーチャーを1体、破壊する。

DMR-23で登場した/S・トリガー呪文

モードで相手のコスト5以下のカードを全てバウンスするカード指定除去か、相手のコスト6以上のクリーチャー1体を破壊する除去を選ぶことができる。

前者のカード指定除去コスト5以下とは実はかなり広く、クロスギアドラグハート・フォートレス革命ファイナルで登場したD2フィールドのほとんどが射程圏内である。特に強力な除去耐性を与える《Dの禁断 ドキンダムエリア》除去できるのは大きいだろう。
当然クリーチャーバウンスできるので、ウィニーを並べる類のデッキにも有効。

後者のクリーチャー破壊コスト6以上が対象となる。
除去したいクリーチャーがいるならば、それがコスト5以下なら前者、それ以外なら後者の効果を選べば良く、実質的な確定除去とも言える。

ビートダウンコントロールの両方に対応できるモードを持ち、相手によって腐るという事がほぼない強力な除去札である。

総じて欠点らしい欠点が見つからない強力なカード。強いて言うなら、7コストという手打ちがキツい重さ。手札に来てしまえば完全に腐ってしまう。しかし、この弱点も同弾に収録されている《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》により完全に克服される形となる。取り合えず手札にキープしておけば相手へのカウンターとして手軽に全体除去が放てる。

ルール

カードごとにコストを参照する効果を使った場合は、進化元のカードのコストをカードの効果によって参照できると変更された。そのため、当初の裁定と同じように再構成の発生が実現するようになった(2019/6/19付の事務局回答)。

  • 極めて限定的だが、特性の無視されているカードそのものに別のカードが除去耐性を与えている場合はバウンスから逃れられる[1]
    +  旧裁定

環境において

登場するなり《禁断〜封印されしX〜》封印外しによる墓地肥やし戦術を得意する【赤黒ドギラゴン剣】のメタとなり、【ドルマゲドンX】への抑止力にもなった。

新章デュエル・マスターズ環境に復帰した【レッドゾーン】はこのカードを苦手としており、S・トリガーで唱えられたこれによって望まぬ禁断解放をさせられ、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》Dスイッチで踏み倒した《超次元ガロウズ・ホール》《伝説の禁断 ドキンダムX》特殊敗北条件を満たされる、というパターンは当時ではよく見られた光景。

このカードは【ロージアミラダンテ】白青黒構築になった要因とも言える。1体目の《音感の精霊龍 エメラルーダ》で仕込んだこのカードを2体目の《エメラルーダ》で暴発するという光景は新章デュエル・マスターズ環境ではそれなりにメジャーな動き方であった。

【オールデリート】において《波壊Go!》で無防備にさせてから、《オリオティス・ジャッジ》で除去する動きを取ることで、ミラーマッチに対処することが可能となったため、それを行いたいがために【ドロマー超次元】でも《異端流し オニカマス》を抜いてその枠に《波壊Go!》を仕込むための《アクア・スーパーエメラル》を入れる構築が稀にあった。

《禁断〜封印されしX〜》の存在は総合的には苦手とも得意とも言えた。バトルゾーンに相手の《禁断〜封印されしX〜》がある時にこの呪文を使えば、先述の通り無理やり禁断解放させる事もできるが、それが逆に言えば全体除去を放つ3打点の大型クリーチャーを呼び出す事にも繋がってしまう。状況によっては逆に追い詰められてしまうという事も大いに考えられる。
新章デュエル・マスターズ環境上では、「火のコマンドが一切入らないにもかかわらず、この呪文のメタを張るために《禁断〜封印されしX〜》をわざわざ積む」というデッキも増えた。特に4積みのカードが多く、パーツが封印落ちする事が気にならない【ジョーカーズ】では特にこの傾向が目立った。

ただ、DMRP-03あたりから《音精 ラフルル》クリーチャーが入るデッキならあらゆるデッキに入るというべき状況となり、さらにDMRP-04魔期には【ジョーカーズ】《ジョジョジョ・マキシマム》を獲得した。
このように呪文封じが充実した中で、何が何でも除去対象を一掃されると脆いデッキをカモにできる訳ではなくなった。

後に殿堂レギュレーション改訂の影響で【ジョーカーズ】はそれまでのように早期の大量展開を行うことができなくなり【ジョット・ガン・ジョラゴン】に移行していったため、仮想敵に定めるべきトップメタが様変わりしたということで採用率は低下。新章デュエル・マスターズ終期にセットで使われた《超次元ガロウズ・ホール》が殿堂入りしたのも大きく、同じ頃大幅弱体化によって【青黒赤ドギラゴン剣】が環境から姿を消したのも決して無関係ではない。

双極篇環境は大量展開するデッキがほとんど存在しないため、【ドロマー超次元】で使われる以外はそれほど目立った使用実績はない。
一見ウィニー中心のコントロールであり刺さりの良い【デ・スザーク】は、6打点を揃え次第1ショットキルするか無月の門持ちでカード枚数を稼ぎ次第さっさと《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》で締めてしまうので、双方の構築やプレイング次第では腐ることも珍しくなかった。その後色々なドルスザクの登場で《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》の採用率は減ったものの、やはりこの呪文は刺さりにくくなっている。
他にも【サッヴァーク】【バラギアラループ】【白緑ツインパクト】などS・トリガーを無視するようなデッキが急増し、この呪文のみならず全体的に除去S・トリガーを入れるデッキが減っていった。
それから【ロージアミラダンテ】などに代表される《時の法皇 ミラダンテXII》《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》殿堂入りで呪文がロックされる事が減ったのは追い風。

超天篇環境ではGRクリーチャーによる大量展開の嵐となり、コストが低いそれらをまとめて弾き飛ばせるトリガーとして再注目された。
《無修羅デジルムカデ》と合わせて低コストクリーチャーの存在を許さない壁として立ちはだかっている。ただ、【赤白“轟轟轟”ブランド】の場合は単体GR召喚呪文などによってウィニーを盤面を並べるため、相手も単体除去《Dの牢閣 メメント守神宮》のDスイッチを活かしたタップキルで十分に処理できる場合が少なくなく、無ければ困るほどの防御札というわけではない。DMBD-09DMBD-10期になると《伝説の禁断 ドキンダムX》《龍装者 バルチュリス》との組み合わせでこのカードをケアできることが浸透し、刺さりが悪くなった。

双・超マーク2ブロック構築環境では《禁断〜封印されしX〜》が存在しないため、ウィニー系統のデッキにとっては天敵。ただ、色の問題やツインパクトでないことから双・超2ブロックでは【新世壊ガ・リュミーズ】にしか入らないのでそこまで猛威を振るっているわけではない。

その他

  • カード名は「テック団の『破』壊Go!」ではなく、「テック団の『波』壊Go!」である。おそらく、波はバウンス、壊は破壊のことを指すのだろう。
  • オーバースペックなカードの多いこのサイクルの中にあって、最も大胆かつ強力な効果を持っている。カードのスペックや背景ストーリーに於いて何かと不遇な扱いのテック団にあってある意味異色。

サイクル

DMR-23で登場した「Go!」サイクル
カード名に革命ファイナルで結成された革命軍イラストにその属する団員が描かれている。全てS・トリガー呪文で2つの異なる効果モードで選べる。

関連カード

収録セット

参考


公式Q&A

Q.《テック団の波壊Go!》の「バトルゾーンにある相手のコスト5以下のカードをすべて、持ち主の手札に戻す。」という効果で、クリーチャー側がコスト7、呪文側がコスト4のツインパクトカードを手札に戻すことができますか?
A.バトルゾーンにあるカードとして適正な状態はクリーチャーですので、クリーチャー側のコストの7のみを参照できます。この場合手札に戻すことはできません。
引用元


[1] 《無法神類 G・イズモ》はカードに対して除去耐性を与える。しかし《G・イズモ》自体は進化ではないため、通常は下のカードが存在しない。