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《メガ・マナロック・ドラゴン》

メガ・マナロック・ドラゴン SR 火文明 (6)
クリーチャー:メガ・コマンド・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のマナゾーンから光、水、闇、火、自然のカードをそれぞれ1枚ずつ選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、それらのカードはアンタップしない。
※殿堂入り

DMR-17で登場したメガ・コマンド・ドラゴン

cipおよびアタックトリガーで相手のマナゾーンにあるカード文明1つにつき1枚選んでフリーズさせる、名前通りマナロックするかのような擬似ランデス能力を持っている。

相手のデッキカラーが多ければ多いほど有効な停滞能力を持ち、マナを縛ることでかなりの妨害が可能。自身のパワーも高く、召喚したターンだけでなく攻撃し続ける限り効果を発揮することから、一度出れば《超竜バジュラ》もかくやといわんばかりの制圧力を見せる。

当然ながら、5色コントロールマナゾーンを5化する能力を持つ《龍覇 イメン=ブーゴ》を扱うデッキなどに対しては絶大な威力を発揮する。

多色デッキであれば後半に出してもロック効果を見込めるが、単色デッキ相手では《フェアリー・ギフト》などを介して早期召喚でもしない限りはあまり効果がない。

また、場に干渉する能力は一切ない為、序盤からビートダウンを仕掛けてくるデッキ相手には盤面をリセットした後でもない限り役に立ちようがない。このクリーチャーでマナロックしたまま殴り勝つことも多い一方で、マナロックしている間に逆にトドメを刺されたということも多々ある。単色押しかつビートダウン推しである革命編だからこそ生み出すことができたカードだと言える。上記にもあるように場に干渉できないのが弱点である。

総じて、環境に依存するカードと言えるだろう。
出すだけで一気に機能不全に出来るデッキがある一方で、刺さらない相手も多いので、環境を見て的確に使っていきたい。

環境において

有効に機能しうると想定されたコントロールデッキ相手でも、実際の革命編環境では期待されたほどの大きな活躍はしていない。原因の多くは、同時期は単色推しであった上に、台頭してきた侵略【速攻】で早期に登場する大型進化クリーチャーにある。これに対処するためにコントロールは、カウンターとして確実に攻撃不能にしたり、除去したりするための手段を多く搭載する必要性に迫られた。その対侵略メタがそのまま《メガ・マナロック・ドラゴン》のメタとして機能してしまい、所詮は遅いビートダウンに過ぎないこのカードは、結果的に活躍の機会を奪われていた。《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》が搭載できる5色コントロールは、1ターン自分の行動が大幅に制限されるとはいえ、比較的確実な対抗手段を用意できるため、なんとか対峙するだけの戦闘力は保持できていた。

しかし革命編当時から強力なのには変わりはなく、3色(【シューゲイザーコントロール】【トリガービート】【連ドラ】【墓地ソース】【ドロマー超次元】【転生サイクリカ】【湧水シャチホコ】など多数)、4色(【ボルメテウスコントロール】など)となると対抗手段がほぼS・トリガーS・バックニンジャ・ストライクのみに限られてしまっていた。ニンジャ・ストライクの場合は単体で場から離す手段は《光牙王機ゼロカゲ》《斬隠オロチ》以外に存在しないため、序盤から積極的にブーストできるものでなければ、メインステップでできる行動はほぼ無くなると考えた方がよかった。
また、S・トリガーにしても、《アクア・サーファー》のようなバウンスの場合は次のターンに再度cipでロックされてしまうだけなので有効とは言い難かった。革命編当時は防御手段が貧相だったので基本的に受けを繰り返すとジリ貧になった。

革命ファイナル環境では一転し多色推しになったこと、このカードをコストを軽減した上でスピードアタッカーを付与できる《スクランブル・チェンジ》が登場したこと、革命チェンジに対応していることで使い回せるといったこともあり猛威を振るった。結果として2017年2月26日をもって殿堂入りすることが決定。メガ・コマンド・ドラゴンとしては初の殿堂入り。ちなみにその約半年後に《スクランブル・チェンジ》殿堂入りしている。

身も蓋もない言い方だが、革命編環境革命ファイナル環境のいずれにおいても、このカードを使用できるデッキ(【モルト NEXT】など)とこのカードに対して有利なデッキ(【速攻】やループ)が上位を占めており、環境に通用するデッキの選択肢を大きく狭めたことは否めない。

ただ、革命ファイナル以降は5色コントロールを相手にしても、《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》スーパーS・バックから《百族の長 プチョヘンザ》への革命チェンジで盤面を一掃されてしまうようになった。
一応、防ぐ手段は無くはないが5色コントロール相手にそれらをプレイしている時間はあまりないので、今となっては逆にそれらのデッキに対して細心の注意を払って取り扱う必要がある状態になっている。

新章デュエル・マスターズ環境では【モルト NEXT】での登場以降相変わらずの活躍の影響でデッキに入れる旨味を感じる者が依然としており、殿堂入りになったことでむしろ一見すると関係の無い中速1ショットキルやある程度マナが伸びる【速攻】などへの出張パーツとしての性質が強まった。そんな中でDMBD-02ニンジャ・ストライク群が登場し、【5色デッキ】以外の中にも対抗手段を持つデッキが増えた。ただ、【ジョーカーズ】の登場によって全く刺さらない場面も増え、採用自体には陰りが見え始めた。

双極篇環境では【モルト NEXT】殿堂レギュレーションの影響により姿を消しており、このカードもあまり見かけないカードとなった。【青緑コントロール】やそれをベースにしたアーキタイプは、上述のニンジャ・ストライク群に加えて《龍装艦 チェンジザ》を獲得し、革命ファイナルに既にあった《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を導入しており、受ければ受けるほど盤面が賑わう状況を作ることができるようになった。そもそもこれが出る前に殴り切れることが多い《“龍装”チュリス》獲得後の《蒼き団長 ドギラゴン剣》系統のデッキ、少ないマナで除去によって対応できる【デ・スザーク】など、環境上位にこれが腐るアーキタイプがますます増加していた。

その他

  • 《ミラクル・ルンバ》はこのクリーチャーとは真逆の能力と言っていい。あちらは単色デッキを機能不全にするが5色カードのため、入るデッキはこちら以上に限られる。
  • 当然だが無色のカードはフリーズ出来ない。したがって、【ジョーカーズ】に対してはただのW・ブレイカーになることもある。
    • ただし、ジョーカーズはパワーの高めな低コストクリーチャーや防御用カードが少なめなので、《スクランブル・チェンジ》から殴りかかることで押しのけられなくもない。少々原始的な戦法だが、それだけのパワーも十分ある。
  • フレーバーテキストの欲張り野郎とは、能力から察するに多くの文明を使うプレイヤーのことを指しているのだろう。だが、プレイヤーからは皮肉として多くのマナをロックしてくるこのクリーチャーのことを欲張り野郎と呼ばれることもある。
    • 殿堂入りという手痛いお仕置きを食らってしまった事を考えると、中々皮肉で自虐的なフレーバーテキストになってしまった。

フレーバーテキスト

  • DMR-17
    欲張り野郎にはお仕置きが必要だな。 ---メガ・マナロック・ドラゴン

収録セット

参考