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禁断機関 VV-8 LEG 水文明 (6) | KNDA VV-8 LC(FLC) Water (6) |
禁断クリーチャー:(種族なし) 12345 | KNDN Creature: 12345 |
T・ブレイカー | Triple Breaker |
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見て、その中から2枚を自分の手札に加える。このクリーチャーに封印を3つ付ける。 | When you put this creature into the battle zone, look at the top 5 cards of your deck and put 2 of them into your hand, put 3 seals on this creature. |
禁断機動:このクリーチャーの封印がすべてなくなった時、このターンの後に自分のターンを追加する。 | Forbidden Riser: When this creature becomes unsealed take an extra turn after this turn. |
※殿堂入り |
火文明以外では初の無種族であり、登場時に手札補充と自身に封印を3枚置き、その封印を全て解放することでエクストラターンを得る禁断機動を持つ。
禁断の特徴として、cipによって自身に封印をつけなければならない。
このクリーチャーは封印を3つ要求されるが、封印を付ける前にトップデックから5枚を見て、うち2枚を手札に加えた後、選ばなかった3枚を山札の上に戻し、すぐにその3枚を封印として付けることになる。
つまり、単なる2ドロー+封印に収まらず、5枚の中から重要なパーツを引き抜きつつ、どのカードが封印に回ったかを把握できるのである。
そして封印の全解放を条件とする新たなギミック「禁断機動」を備える。
同一条件の禁断解放が裏返すことに主眼を置いているのに対し、禁断機動は何らかの効果をもたらす。《VV-8》の場合は発動するとエクストラターンを追加する。
そもそもエクストラターンの獲得は難易度が高く、手軽なものでもトップデック操作が必須なものや、ガチンコ・ジャッジに勝つこと、相手に選んでもらうことが条件であったり、プレミアム殿堂した《無双竜機ボルバルザーク》でさえとどめを刺し損ねると強制敗北という手痛いデメリットを持っていた。
このカードも条件持ちでタイムラグが存在することがネックであるものの、先駆者たちに比べ予想外の事態が起きにくく、コンボが決まれば延々デメリット無しのエクストラターンを得られることを考えると、やはりハイスペックと言わざるを得ないだろう。
そして特筆すべきは《Dの禁断 ドキンダムエリア》とは抜群の相性の良さを誇る点か。
出す順番やタイミングが若干噛み合わないが《ドキンダムエリア》の効果で《VV-8》の封印を一気に外せるだけでなく、禁断機動を発動した後に《スパイラル・ゲート》等で《VV-8》を能動的に除去することで、再度封印して《VV-8》を保護しつつ禁断機動の再装填ができる。
コスト6と案外軽く、《龍脈術 落城の計》等のコスト指定除去に引っかかりやすいのも逆にメリットとなり得る。
しかも封印されている間は除去に警戒する必要もなく、青単であっても《宇宙 タコンチュ》+《アクア忍者 ライヤ》等のコンボを駆使すれば、登場後に1ターンほど耐え切れれば外せてしまう事も多いだろう。
またコンボに頼らずとも、《時空の支配者ディアボロス Z》ならば《超次元ガード・ホール》などから手軽に呼び出し可能であり、覚醒条件を満たすついでに封印を全て取り外す事が出来る。
これを応用し、何らかの方法で除去→封印解除を繰り返すループを作ることができれば、無限ターンを作り出すことも不可能ではない。
なお、これらの能力に加えT・ブレイカーと1万2千345ものパワーを持っていることも忘れてはならない。
封印こそ付けて登場するものの、禁断機動発動後にほぼ確実に場にいるファッティとしては十分すぎるサイズだろう。
弱点は、禁断機動を発動まではテンポアドバンテージが全く稼げないこと。特に6コストでテンポアドバンテージを稼げないのはかなり痛いところで、バトルゾーンに出たターン中に禁断機動を発動させでもしない限り、相手に1ターン分の猶予を与えることになる。
かと言って、事前に《Dの機関 オール・フォー・ワン》などを用意しておいて、バトルゾーンに出たターン中に禁断機動を発動させようにもオーバーキルである。
ただ、ポテンシャル自体は非常に高いカードなので、上手く使ってやりたいところである。
登場当初は侵略・革命チェンジが支配する高速環境であり、まだ手軽な封印外し手段がなかったたため、【シリンダミラダンテ】で使われることがあっても良いカード止まりの評価であった。
新章デュエル・マスターズでコスト踏み倒しメタが普及して相性の良い侵略・革命チェンジが動かしづらくなったため、このカードの評価が下がった。
双極篇環境では、【VVギガタックジョリー】が確立される。《ギガタック・ハイパー・トラップ》で相手クリーチャーを一掃しつつ《禁断機関 VV-8》の封印を外してエクストラターンを獲得、追加ターンで《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》を召喚してエクストラウィンするというものだが、ビッグマナでありながら防御札が少ないこと、他に早く決着がつけられる即死コンボがいることが要因で、環境に定着することはなかった。
こうして登場から約3年間環境に好かれていなかったが、超天篇に入ると転機が訪れる。相性の良い《SSS級天災 デッドダムド》及び優秀な軽量コマンドの登場により、【青黒緑デッドダムド】にて活躍の機会を得る。5ターン前後で安定して禁断機動によるエクストラターンを行うことが出来るようになったことでこのカード自体がトップメタ入りした。CSでも見かけないことがないほどの常連カードとなり、その地位は一気に急上した。正に大器晩成と言えるほどの快挙だが、それが行き過ぎてしまい、今度は殿堂入りを望む声が上がってしまう。
しかし、DMRP-11期に【青赤緑ミッツァイル】が成立して以降そちらに速度負けする【青黒緑デッドダムド】の勢いは衰え、このカードの強さに対するプレイヤー達の不満も落ち着いた。
しかし、これは【ミッツァイル】がそれ以上に強いというだけの話であって、このカードおよび【青黒緑デッドダムド】も強力であることに変わりはないため、《BAKUOOON・ミッツァイル》と同時に殿堂入りを予想する者も多かった。その予想は見事に的中し、両者共々2020年1月1日付で殿堂入りが決定した。直前に抜群の相性を誇る《堕悪の覇王 シャークウガ》の登場も関係していると思われる。
登場から殿堂入りまで約3年と3か月半だが、環境で活躍できた期間はわずか数か月程度と考えるとやや不遇。