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消王ケシカス P 無色[ジョーカーズ] (5) |
クリーチャー:ジョーカーズ 5000 |
相手のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーする時、かわりに「ノーン!!」と叫びながらこのクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、その能力はトリガーしない。(例えば、「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力はトリガーしない) |
月刊コロコロコミック2017年9月号付録で登場したジョーカーズ。
相手クリーチャーのcipをトリガーさせないという、かの《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》と同じ能力を持つ。
ただしcipをトリガー阻止するには、「ノーン!!」と叫んだ上で自壊しないといけないので使用できるのは一回限りである。
一回限りとは言え、相手クリーチャーの強力なcipをトリガー阻止できるのは言うまでもなく強力。相手のコンボやループを邪魔するのは勿論、ダイレクトアタックの障害となるS・トリガー獣も封じれるところは流石はなんでもできるジョーカーズと言ったところか。能力も強制でなく任意なのでクリーチャーのcipによってはスルーしても良く、《洗脳センノー》のようなターンの制約がある訳でもないので腐りにくいのもポイントが高い。
パワーも5000あるので生半可な火力では死なないが、呪文までは流石に打ち消しできないので過信は禁物である。
何より種族がジョーカーズと優秀なので、【ジョーカーズ】では溢れんばかりの手札と2体以上並べた《ヤッタレマン》を活かして3コストでポンと出すことも容易であり、コントロールに寄せたタイプではその傾向に拍車がかかる。
相手のクリーチャーがバトルゾーンに出て、その能力がトリガーする時、「ノーン!!」と叫びながらこのクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、その能力はトリガーしない。(例えば、「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力はトリガーしない) |
このカードの登場がきっかけとなって【ジョーカーズ】はコントロール型へとシフトし、コントロール系【ジョーカーズ】の生命線として活躍。
このカードと《ジョジョジョ・マキシマム》によって、呪文によるカウンターをほぼ封じることができ、クリーチャーによるカウンターもこのカードの枚数分阻止できる。この「ケシカスマキシマム」は《夢のジョー星》によって《ジョジョジョ・マキシマム》の早打ちが補助され、打った次のターンの《ヘルコプ太》によってさらに必要パーツを集めることができるからこそ、比較的手軽な手段として利用可能なのである。
概ね隙のないカウンター封じである上に順当なところで4ターン目から5ターン目に実現可能な手段なので「ケシカスマキシマム」は一見強力だが、実はそれほどこれは実際の新章デュエル・マスターズから双極篇への移行前後の環境では流行していなかった。原因は【赤青ドギラゴン剣】のようなカウンター札をほぼ持たない【速攻】や【白緑メタリカ】などの高速チェイン・コンボなどが主流であったことにある。そもそも話として、封殺するカウンター札が中々存在しないという身も蓋もない事態になってしまったのである。
その上でそうした速攻に対抗するには防御札が薄い点を突いてそれらと同速かそれ以上の速攻で対処しなければならず、直後に登場した《ジョット・ガン・ジョラゴン Joe》や《ガンバトラーG7》などの自前でコスト軽減をもつ御誂え向きのカードの登場によって、【ジョーカーズ】が3ターンキル型の【速攻】にシフトしてしまった。それがそのまま双極篇最初期の環境上位に躍り出てしまい、結局は5コストで出てくるやや重めのシステムクリーチャーに過ぎないこのカードは主流の座を得られない事態となった。
DMRP-05でクリーチャーによるカウンター封じとして役割が被る上により汎用性の高い《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》が登場。あちらはクリーチャーの召喚により場に出るということそのもの、呪文にも対応しており、宣言コスト通りであれば止められる回数の制限もない。結局はクリーチャーのcipを1回止めるだけのこのカードは過去のカードとなってしまった。