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伝説の禁断 ドキンダムX KDL 火文明 (99) | KNDN LEGEND DKDMX KDL Fire (99) |
禁断クリーチャー:(種族なし) 99999 | KNDN Creature 99999 |
T・ブレイカー | Triple Breaker |
このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。 | When this card is flipped to this creature side, your opponent puts a seal on each of his creatures. |
コスト4以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。 | Whenever a spell that costs 4 or less would cause your opponent to choose a creature, he can't choose this one. |
このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。 | If this card is anywhere other than the battle zone, you lose the game. |
禁断解放前⇒《禁断〜封印されしX〜》 | |
※殿堂入り |
※カード名の「エックス」の表記は、実際のカードでは禁断文字、公式カードリストでは「X」
DMR-19で登場した火の禁断クリーチャー。
T・ブレイカーに加え、禁断解放した時、相手のクリーチャー全てに封印をひとつ付けるトリガー能力、相手がマナコスト4以下の呪文でこのクリーチャーを対象にとることを禁止する常在型能力、バトルゾーン以外のゾーンに存在する場合、特殊敗北条件を得る状況誘発の常在型能力を持つ。
禁断クリーチャーというだけあって過去最高のコストにパワー、さらに派手なフレームが印象的なカード。
封印によって相手のクリーチャーの能力は全て無効化され、バトルゾーンにいないものとして扱う。封印の解除は解除したいクリーチャーと同文明のコマンドを出すことによってできるが、コマンドを搭載していないデッキであればゲーム中は一切使えないものとなってしまう。
また封印は1体につき、山札を1枚用いなければならない。相手のクリーチャーが多ければ多いほど山札の消費数は増える為、ライブラリアウトを狙うこともできる。
その強力な除去能力を持つ反面、その封印を解放してしまったら最後、このクリーチャーを除去されてしまうと強制的にゲームに負けてしまうという致命的なデメリットが存在する。
一応アンタッチャブルを持っているものの、コスト4以下の相手の呪文と守れる範囲はやや狭く、あまり信用できるものではない。
《デーモン・ハンド》や《凶殺皇 デス・ハンズ》のような採用率の高い除去では普通に選ばれ、破壊されてしまう。その為T・ブレイカーを持っているものの、このクリーチャーでシールドをブレイクさせるとなるとS・トリガーが非常に怖い。
隣に《禁断C マーモ》を置いておくか、シールドがない相手の駄目押しに使うとよい。
特に【レッドゾーン】であれば、このクリーチャーの封印を解く頃にはシールドがほぼない状況まで追いつめられるはずである。
シールドを割って増えた手札によってブロッカーを大量展開された時にこのクリーチャーを禁断解放させて丸ごと封印してトドメを刺してやるとよい。
相手のターンを跨いでしまうと除去カードを使われてしまいあっさりとゲームに負けてしまう可能性が高いため、《禁断C マーモ》がいたとしても禁断解放したターンで決着を付けるべきだろう。
DMR-19の発売前は、《無双竜機ボルバルザーク》と同じく強制敗北の危険性を重くみられ、大半のプレイヤーからの評価は良くなかった。それ以前に、封印を6枚外さなければならないため、速攻デッキである【レッドゾーン】に入れても、「禁断解放する前に決着がつく」と言われてしまうこともあった。このカードを高く評価する者もそこそこいたが、やはり不評の声の方が大きかった。
しかし、DMR-19の発売直後、殿堂レギュレーションやブロック構築はおろか殿堂ゼロデュエルでも、公式大会、非公式大会問わず《ドキンダムX》入りのデッキが席巻し、多くのプレイヤー達を驚かせた。そのあまりもの活躍ぶりに、これまた《無双竜機ボルバルザーク》同様に、《ドキンダムX》を酷評するプレイヤー達の声は一気に消えたことは言うまでもないだろう。
DMR-19の発売直後の環境において、主にこのカードを使って暴れたデッキは、【レッドゾーン】とまさかの【モルト NEXT】の二つであった。
【レッドゾーン】では、このカードが禁断解放するタイミングでは既にシールドが0枚になっていることが多いため、デメリットがデメリットとして機能しないままダイレクトアタックが成立してしまう事態が多発。6枚の封印を外す手間も、連続侵略やトリガーコマンドを使えば、容易に達成できた。さらに言えば、たとえ《ドキンダムX》に敗北デメリットがなかったとしても、《ドキンダムX》が除去される状況にある時点で相手にダイレクトアタックが通すことができない上、次の相手のターンに反撃をくらって負けてしまうことが多いため、そういう意味でも敗北デメリットがあまり機能していなかった。
【モルト NEXT】では劣勢時の逆転手段として積まれ、相手のターン中に攻撃を受けた際に、S・トリガーで《熱血龍 バトクロス・バトル》か《熱血龍 メッタギルス》をバトルゾーンに出すことで《ドキンダムX》を禁断解放させ、封印によって相手の攻撃を阻止。相手の攻撃を止めた上で返しのターンに《超戦龍覇 モルト NEXT》に繋げれば、一気にカウンターでダイレクトアタックに持ち込むことができた。
他にも、《オールデリート》を使ったデッキタイプ(詳しくは【オールデリート】参照)や、封印は外れると墓地に置かれるという性質から、《ドキンダムX》の封印を《百万超邪 クロスファイア》のコスト踏み倒しに利用するデッキなども考案されたりもした。
また、同じDMR-19で《ドキンダムX》と相性抜群の《ボルシャック・ドギラゴン》が登場。《ボルシャック・ドギラゴン》と《ドキンダムX》を使ったカウンターデッキが考案される。《ボルシャック・ドギラゴン》も火のコマンドのため、ダイレクトアタックを受けそうになった時に《ボルシャック・ドギラゴン》を革命0トリガーでバトルゾーンに出せば、禁断解放に繋がる。このカウンター型は、前述【レッドゾーン】や【モルト NEXT】にはもちろんのこと、様々なデッキで使われた。
また、返しのターンに革命2で敗北回避能力を発揮できる《燃える革命 ドギラゴン》を出せば、そのターンは《ドキンダムX》が除去されても強制敗北が機能しないため、より安全に相手にダイレクトアタックを決めることができる。
新章デュエル・マスターズ環境以降は2コストのコスト踏み倒しメタの普及によって侵略や革命チェンジ系統のデッキでもコスト踏み倒しで出すクリーチャーの着地を阻害されることが多くなったため、禁断解放しても相手のシールドが数枚残っているケースも目立つようになった。【5色ドギラゴン剣】では《単騎連射 マグナム》、もしくは《音精 ラフルル》のおかげで比較的安全に打点として利用できるが、それらを利用しないデッキではやぶれかぶれの思いでシールドをブレイクすると、S・トリガーなどで《ドキンダムX》が除去されるじたいが多発している。そうでなくても、ダイレクトアタックまで持ち込めず、《ドキンダムX》が除去される恐怖に怯えながら、相手にターンを返してしまうことも(実際にほとんどの場合除去される)。ここにきて、DMR-19の発売前の《ドキンダムX》を評価する際に、プレイヤー達が一番多く焦点を当てていた強制敗北というデメリットが重くのしかかることに。(《無双竜機ボルバルザーク》という前例がいながら、発売前の《ドキンダムX》の評価が低かったのはこういうところだろう。)
そのため、新章以降は《ドキンダムX》はコスト踏み倒しメタの影響を受けにくい上、カードプールの増加で運用しやすくなった【オールデリート】で使われることが多くなった。《単騎連射 マグナム》と《音精 ラフルル》が殿堂入りした後は、さらに【オールデリート】型が増えることに。
単純な《テック団の波壊Go!》の全体バウンス対策としてウィニー系統のデッキにこのカードが採用される場合が多く、シールド0枚まで追い詰めれば《テック団の波壊Go!》の全体バウンスを受けての禁断解放からダイレクトアタックまで持って行ける。新章デュエル・マスターズ環境では《超特Q ダンガンオー》でシールドをすべてブレイクしてからこのカードの禁断解放でフィニッシュするケースが目立った。DMBD-09・DMBD-10期には《龍装者 バルチュリス》と組み合わせることでシールドが3枚以下の状況で禁断解放したらダイレクトアタックまで持ち込めることが浸透。ここに来て、T・ブレイカーであることが大きな意味を持つことになった。
現時点でシールドが0枚になった場合、《ドキンダムX》を封印以外で除去するための有効な方法は以下のとおりである。(ただし、バトルゾーンにある非ドキンダム側のクリーチャーはすべて封印されているものとする。また一時しのぎにしかならないものについては割愛する)
コスト4以下の除去呪文の例 |
背景ストーリーではランド大陸がつくられる以前に封印されていたクリーチャーとして登場。《伝説の正体 ギュウジン丸》の野望の為に封印を解放され、解放直後は無数の槍を降らした。その槍は貫かれた者を封印する性質を持ち、革命軍はおろか侵略者たちも次々と封印していった。黒幕である《ギュウジン丸》も槍を投げて刺殺し、最終的に革命編で倒されることはなくさらに、革命軍も侵略者もすべて蹴散らしてランド大陸を暗黒大陸へと変えてしまい、革命編は一旦バッドエンドで終わりを迎える。超全集には「来季もまだまだ暴れるらしい」と書いており、その通り革命ファイナルでも中期まで暴れ続けた。