DM Wiki (旧EUC版)
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【ボルバルブルー】 †
《無双竜機ボルバルザーク》をフィニッシャーにした【青赤緑ビートダウン】。【青ボルバル】【水ボルバル】などと呼ばれることも。
2色の【ボルバルステロイド】に水を加えて【青赤緑ビートダウン】型に組み換え、ドローソース投入で息切れ耐性と安定性を付加させた、というのがある程度の大まかな構成。
DM史上有数のタチの悪かったデッキタイプと言われる。下記のように環境によって形を変え、ボルバルザーク禁止化までメタゲームの第一線に生き残った。
環境を圧制していた時期はおよそ二年間で、その長さは《アストラル・リーフ》や《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》などの他の悪名高いカードのデッキタイプを超している。
2004年冬の公式大会、EL(エターナル・リーグ)オープンクラス全国大会決勝トーナメント優勝を筆頭に、公式大会での戦績は数え切れないほど。
無双竜機ボルバルザーク VR 火/自然文明 (7) |
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
※プレミアム殿堂 |
母なる大地 R 自然文明 (3) |
呪文 |
S・トリガー |
バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下のクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。ただし、進化クリーチャーを選ぶことはできない。 |
※プレミアム殿堂 |
《シビレアシダケ》や《青銅の鎧》によるマナブーストと《エナジー・ライト》や《炎槍と水剣の裁》によるドローを連発してアドバンテージを取り、適当な所で《母なる大地》、《無双竜機ボルバルザーク》を使ってとどめを刺す。
ある程度の対策を施したデッキでも、序盤にテンポアドバンテージを握られた後に繰り出される2ターン攻撃を防ぎきることは困難なため、当時の環境では「いかに先に《無双竜機ボルバルザーク》を出すか」という事のみが追求され、その結果、大会参加デッキの7割以上が【ボルバルブルー】及びその亜種という異常事態となっていた。
そのスピードと決定力は凶悪であり、一度《無双竜機ボルバルザーク》が場に出れば勝敗に関わらずゲームが終わることもあって、「俺たちがやっているのはデュエル・マスターズではなくボルバル・マスターズだ」などというジョークすら生まれた。
環境の変動及び《無双竜機ボルバルザーク》の制限処置により、時期によって大きく3つの形に分かれる。
初期 †
【ボルバルステロイド】を踏襲して《無双竜機ボルバルザーク》が4枚積み。
やがて、《青銅の鎧》等でマナに落ちてしまった《無双竜機ボルバルザーク》を相手の《母なる大地》により強制的にバトルゾーンに出されて負けてしまうパターンを嫌い、3枚積みがスタンダードになっていく。
序盤の動きの起点として《シビレアシダケ》と《ラブ・エルフィン》が積まれており、
- 2ターン目《シビレアシダケ》プレイで3マナ
- 3ターン目に《ラブ・エルフィン》+《エナジー・ライト》
と流れるようにマナブースト&ドローを決め、《ラブ・エルフィン》の効果から1マナ減った《地獄万力》や《灼熱波》を唱え、相手ブロッカーを除去しながら、《母なる大地》、《鳴動するギガ・ホーン》などを絡めて《無双竜機ボルバルザーク》につなげていた。
《シャーマン・ブロッコリー》ではなく手札消費が激しいかわりにさらに速い《シビレアシダケ》を使用できた辺りが、2色の【ボルバルステロイド】に対するこちらの優位性を物語っていると言えるだろう。
中期型 †
《無双竜機ボルバルザーク》殿堂入りによる一枚制限を受けて、《鳴動するギガ・ホーン》増量などでサーチ能力を高めたり、《紅神龍ジャガルザー》《ツインキャノン・ワイバーン》などの第二フィニッシャーによって攻撃力を上げたもの。
《炎槍と水剣の裁》などを利用し、さらに安全にボルバルを降臨させる。
もはやビートダウンというよりはコントロールにシフトしており、そのノウハウは【ボルバルブラック】、そして【除去ボルバル】に受け継がれる。
後期型 †
増えてきた【除去ボルバル】に対抗するために【ステロイド型】との融合を図ったものである。【除去ボルバル】のほうがコントロール性能が高いため、こちらはビート力を取り戻して対抗した格好。
詳しくは【カウンターボルバル】を参照。
以上のように、多少形は変わっていったものの、ボルバルザーク禁止まで常にメタゲームのトップで走り続けたデッキであり、前述の通り環境を支配していた期間は悪名高い《アストラル・リーフ》、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》系デッキよりも長い。
また、【ボルバルブルー】で培われた、「ブースト後にドローと全体除去を行い、少なく積まれた多様な大型クリーチャーを状況に応じて使い分ける」というノウハウは今でも【青赤緑ビートダウン】系デッキの中に生きており、今のデュエル・マスターズを語る上で外すことの出来ないアーキタイプと言える。
主要カード †
サンプルデッキ †
2004年全国大会・エターナル(聖拳)・リーグ
決勝トーナメントオープンクラス・優勝
リストは公式より。
- このデッキや【除去ボルバル】などが大暴れしたお陰で、2006年2月に《無双竜機ボルバルザーク》は栄えあるデュエル・マスターズ史上初のプレミアム殿堂入りカードとなる。
殿堂ゼロデュエル型 †
マナと手札を伸ばしつつ盤面を並べてからボルバルを呼び出すまでは現役時代の【ボルバルブルー】と同じだが、カウンター封じによって確実に詰めるのがポイント。現役時代は《呪紋の化身》との同居にひと工夫が必要であったが、現在の殿堂ゼロデュエルではカードプールの拡充により6000限定全体火力を気にしなくてよいため、ロックは当時より実現させやすい。
ただ、現実的にはフィニッシュに5ターン程度かかるため、殿堂ゼロデュエルで考えるとビートダウンとして低速すぎる。そのため、そもそも真剣勝負ではなくボルバル限定戦など嗜みとして使われるデッキという立ち位置。
参考 †