DM Wiki (旧EUC版)

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【連ドラ】

「連続で大量のドラゴンをバトルゾーンに出すデッキ」の略。
《紅神龍バルガゲイザー》が登場したことによって生まれたデッキである。

登場当初は、デッキの約半分がドラゴンという構成は「冗談のような構成」とさえ言われた。だがその後《竜星バルガライザー》《超天星バルガライゾウ》のようなバルガの名を持つクリーチャーが充実して次第に環境内でも十分渡り合えるようなデッキに変化していった。大型のドラゴンクリーチャーが次々と並び、その豪快な能力で相手を圧倒していく様子は、当初からプレイヤーを魅了している。

紅神龍バルガゲイザー SR 火文明 (6)
クリーチャー:ボルケーノ・ドラゴン 5000+
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。そのカードがドラゴンであればバトルゾーンに出し、ドラゴンでなければ自分の墓地に置く。
パワーアタッカー+1000
竜星バルガライザー P 火文明 (8)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 7000
スピードアタッカー
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。そのカードが進化以外のドラゴンであれば、バトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
超天星バルガライゾウ VR 自然文明 (9)
進化クリーチャー:アース・ドラゴン/フェニックス/サムライ 15000
マナ進化GV−ドラゴンを3体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から進化ではないドラゴンを好きな数、バトルゾーンに出してもよい。残りを墓地に置く。
T・ブレイカー
インフィニティ・ドラゴン R 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
自分のドラゴンがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の1枚目を墓地に置く。そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであれば、自分のドラゴンはバトルゾーンを離れずにとどまる。
W・ブレイカー
※殿堂入り

構成(バルガ型)

主要カード

《紅神龍バルガゲイザー》連ドラの開祖。何気に進化も出せる
《竜星バルガライザー》スピードアタッカーがある為、即座に能力を発動できるのが強み
《超天星バルガライゾウ》大型ドラゴン。メテオバーンで3体ものドラゴンを踏み倒す
《インフィニティ・ドラゴン》ドラゴンの耐性を飛躍的に上昇させる殿堂入りカード

マナブースト

《フェアリー・ライフ》定番マナブースト。S・トリガーで【速攻】に追いつく
《メンデルスゾーン》2ターンで2マナ加速できる可能性があるカード
《ガチンコ・ルーレット》ドラゴンがコストが高い為GJに勝ちやすい
《フェアリーの火の子祭》火がメインなので使い回しやすい
《セブンス・タワー》3マナ加速で大型ドラゴンに繋げる
《地掘類蛇蝎目 ディグルピオン》3コストで序盤はマナブースト、終盤はアタッカーとして貢献するドラゴン
《エコ・アイニー》少々重いが1体で2マナ加速できる可能性があるファイアー・バード

踏み倒し先のドラゴンは時期により異なるので、下記の変遷の節を参照。

主要なドラゴンを擁すると、マナブーストを行う自然を中心に組まれる。赤緑でも十分だが、人によってはサイドカラーに別の色を採用する。
ドラゴンであれば文明は問わないため、様々な構成を取ることができる。

各種バルガや《エコ・アイニー》のサポートとして《魂の呼び声》が使われることがある。この場合、よりコンボデッキ色が強くなる。

強力な呪文が横行する環境では、呪文を規制する《偽りの王 ナンバーナイン》《光神龍スペル・デル・フィン》が採用されることがある。

アドバンテージを固定するため《エクス・リボルバー・ドラゴン》《超竜バジュラズテラ》などの全体マナ破壊が使われることがある。徐々に削っていく《超竜バジュラ》が採用されることもある。

戦い方

《フェアリー・ライフ》《メンデルスゾーン》などのマナブースト《コッコ・ルピア》などのコスト軽減から素早く各種バルガに繋いでいく。
ただし、相手のデッキタイプからマナブーストコスト軽減のどちらを優先するべきか考えるべきである。例えば《ローズ・キャッスル》《希望の親衛隊ファンク》を使われそうならコッコ・ルピアよりも《ジオ・ブロンズ・マジック》《ガチンコ・ルーレット》《エコ・アイニー》の方が確実である。
手札消費が激しいが実質2マナ軽減できる《フェアリー・ギフト》が使われることもある。

バルガを出したら積極的にビートし、ドラゴンを踏み倒していく。デッキの半分以上がドラゴンという構成が最も生きる瞬間である。もし《竜星バルガライザー》《超天星バルガライゾウ》がめくれれば試合の形勢は一気にこちらに傾くだろう。殿堂入りして確率は落ちたが、《勝利宣言 鬼丸「覇」》が出ればほぼゲームセットである。

なお、《紅神龍バルガゲイザー》《竜星バルガライザー》《偽りの名 バルガ・ラゴン》が同時に並んでいる場合、能力の微妙な違いからバルガゲイザーから殴り始めるのが定石である。

赤単または赤緑で組まれる都合上手札が枯渇しやすく、山札の上カードをそのまま投げつけるような戦い方になるが、マナがある程度たまった状態ならばさほど問題はない。

弱点

デッキ内のファッティ比率が異常に高いため、事故が起こりやすい。序盤にマナブーストコスト軽減が引けないと何もできないまま殴り切られてしまうことも。

また、守りが手薄になりがちなため【速攻】ビートダウンの相手は厳しい。エピソード2以降に登場した除去持ちやS・トリガーの登場である程度は改善されたが、それでも守りが薄いことには変わりがない。とはいえ、その辺りは構成色特有の問題でもあるが。

展開を各種バルガに依存しているため、《勝利のプリンプリン》《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》《束縛の守護者ユッパール》などで動きを止められると一気にテンポをそがれてしまう。また、《早撃人形マグナム》などで踏み倒し手段自体を封じられると、除去がない限りデッキが機能不全に陥る。

手札が切れやすいために《魔天降臨》も刺さりやすいカードの一つである。

ハマればバトルゾーンを一気にドラゴンで埋め尽くせる爆発力はあるが、その強さは相手によってピーキーの、不安定なデッキと言える。良くも悪くも実に文明らしくはあるが。

その他

エピソード1以降から強力な新ドラゴンのラインナップに恵まれるようになったが、同時に構築費用の高額化という問題も抱えるようになった。

変遷

  1. 初期
  2. 転生編(第2期)
  3. 不死鳥編(第3期)
  4. 極神編(第4期)
  5. 戦国編(第5期)
  6. 神化編(第6期)
  7. 覚醒編(第7期)
  8. エピソード1(第8期)
  9. エピソード2(第9期)
  10. エピソード3(第10期)
  11. ドラゴン・サーガ(第11期)
  12. 革命編(第12期)
  13. 革命ファイナル(第13期)
  14. 新章デュエル・マスターズ(第14期)
  15. 双極篇(第15期)

初期型

《紅神龍バルガゲイザー》登場直後のもの。
この時点でのドラゴンは優秀とは言いがたく、ファンデッキ扱いだった。
この時期はバルガゲイザーで出したドラゴンを《紅神龍ジャガルザー》でスピードアタッカーにして攻めるものが主流だった。

ドラゴンの攻撃時に小型除去を行う《無双竜機ドルザーク》《電脳聖者タージマル》除去出来る点が優秀であり、長期に渡って使われた。

転生編

cip能力でマナゾーンからドラゴンを踏み倒す《超竜ヴァルキリアス》が登場。

《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の登場により【転生サファイア】とのハイブリッドタイプが登場する。
山札操作のできる《パルピィ・ゴービー》は、《紅神龍バルガゲイザー》とスムーズに組み合わせられた。

不死鳥編

DM-20にて《百発人形マグナム》という天敵が登場。しかし、この時点では《マグナム》が環境に登場することはなく、あまり気にする必要はなかった。

DMC-33《フレイムバーン・ドラゴン》により、《コッコ・ルピア》からの3マナ→4マナの流れが確立された。超次元ゾーンという概念が生まれるまでは、一般的に使われた。

DM-22の強力なドラゴンを搭載した多種多様な連ドラが生まれる。

《光神龍セブンス》《聖霊龍騎アサイラム》などで防御力を上げた連ドラ、《黒神龍グールジェネレイド》《ダーク・ルピア》などで破壊に強くなった連ドラなどである。

ドラゴンに非常に強固な除去耐性を与える《インフィニティ・ドラゴン》はそれまでの連ドラの動きを変える革新的な1枚だった。
ここから連ドラの構築が変化し、デッキ内のドラゴンの比率を大幅に増やして《インフィニティ・ドラゴン》の除去耐性で耐え抜くものが主流となる。

スリリング・スリーで大量ブレイクできる《フレミングジェット・ドラゴン》が登場。

《翔竜提督ザークピッチ》の登場でハンデス耐性が向上、コントロールにも対抗できるように。

極神編

スーパーデッキシリーズの第一弾としてDMC-36 「ヘヴン・オブ・ドラゴン」が登場し、デッキを作るのに必要なパーツが集めやすくなった。

《龍仙ロマネスク》を入れた【ロマネ連ドラ】が登場。
手札に来ると重くて困るドラゴンが出しやすくなり、デッキの安定性が向上した。

新たな戦力として《ボルシャック・大和・ドラゴン》や、手札補充またはマナブーストを行う《緑神龍バルガザルムス》を獲得。

後期では《インフィニティ・ドラゴン》《超竜バジュラ》殿堂入りによりやや弱体化する。

戦国編

《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》で高速化させようとする試みがあったものの、クロスのタイミングが厳しかったり《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の投入が困難だったりでメタに食い込むほどにはなっていない。

《インフィニティ・ドラゴン》の天敵となる《魔光帝フェルナンドVII世》《威牙の幻ハンゾウ》が登場し、相対的に弱体化するも、《竜星バルガライザー》の登場で再び勢いを取り戻す。

《紅神龍バルガゲイザー》と合わせて8枚体制が可能となり、《パルピィ・ゴービー》《転生プログラム》を利用した【転生ライザー】が登場した。

神化編

DMC-49 「フォース・オブ・ドラゴン」の発売以降、再びピックアップされるようになる。

《超天星バルガライゾウ》を利用した【バルガライゾウ連ドラ】や、《インフィニティ・刃隠・ドラゴン》《魔龍バベルギヌス》を組み合わせドラゴン・コントロールのような動きをするなど、変則的な【連ドラ】が多数登場。
特に【バルガライゾウ連ドラ】は、《母なる星域》の利用により最速で4ターンキルが可能という、【連ドラ】の中でもトップクラスの即死性を誇った。

4マナ以下を出せなくする大型スピードアタッカー《ボルシャック・クロス・NEX》も新たな戦力として活躍した。

覚醒編

DM-38 「覚醒編 第3弾 超竜VS悪魔(エンジェリック・ウォーズ)」にて新たなドラゴンおよびサポートカードが登場。
《爆竜 GENJI・XX》の出現でブロッカーへの突破力が飛躍的に向上した。

《エコ・アイニー》は不確定ではあるが2→4→7の動きをもたらし、《コッコ・ルピア》に頼らなくても安定してドラゴンを召喚することが可能になった。

《超次元ストーム・ホール》《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》を採用したサイキック連ドラも見られた。

後期には《転生プログラム》が規制され、【転生ライザー】は消滅した。

エピソード1

ターン開始時に山札の上ドラゴンならコスト踏み倒しできる《竜のフレア・エッグ》が登場。

マッドネスである《永遠のリュウセイ・カイザー》が登場。ハンデス対策、制圧に守備から止めの一撃まで全て一体でこなす優秀なフィニッシャーである。

《ボルシャック・スーパーヒーロー》の登場により、ウィニーを一度に複数除去する手段を得た。

《ボルシャック・ギルクロス・NEX》によってある程度サイキック・クリーチャー主体のデッキに対抗できるようになった。

【Nエクス】【ラムダビート】などビートダウンが台頭。また、サイキック・クリーチャーの対策も兼ねて《ドンドン吸い込むナウ》《スパイラル・ゲート》《魂と記憶の盾》などの軽量除去の採用率が向上した。環境は高速化し、除去も容易になったため、この時点での【連ドラ】は優秀とは言いがたく、ファンデッキ扱いになる。
特に、出てすぐに効果を発動しない《紅神龍バルガゲイザー》《コッコ・ルピア》を搭載した旧式の【連ドラ】は、上記の《ドンドン吸い込むナウ》の他に、《勝利のガイアール・カイザー》によって即座に除去されてしまう為、ほぼ環境からは淘汰された。

エピソード2

《鬼カイザー 「滅」》を始めとし、徹底的なサイキック・クリーチャーメタが数多く収録され、【連ドラ】の復権が期待された。

第3の《紅神龍バルガゲイザー》である《偽りの名 バルガ・ラゴン》が登場。
これにより《メッサダンジリ・ドラゴン》の存在からアンノウン型の構築も可能になった

《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》が登場。ミラーマッチ対策になる上、ドラゴンであるフォーエバー・プリンセスが《インフィニティ・ドラゴン》能力で山札から墓地に置かれる場合、ドラゴンを守りつつ墓地のカードを全て山札に戻せる。
インフィニティの能力で墓地に落ちたドラゴンが《竜星バルガライザー》《紅神龍バルガゲイザー》等で場に出せる可能性も生まれるため、強力。また、《インフィニティ・ドラゴン》の弱点であったパワー低下による除去という弱点を補えるようにもなった。

マナコストが高いカードが大量に積まれる点から、ガチンコ・ジャッジとは非常に相性が良い。特に《勝利宣言 鬼丸「覇」》との相性は最高である。他には、アタックトリガーでガチンコ・ジャッジの勝利回数分シールドブレイクする《R.S.F.K.》、ガチンコ・ジャッジに勝てば手札に戻るマナ加速呪文《ガチンコ・ルーレット》を獲得。

【連ドラ】専用のマナブースト呪文《メンデルスゾーン》が登場。ただでさえ高いドラゴン比率を、更に高めても安定するようになった。デッキの8割がドラゴンでも機能するので、各種バルガや《超竜バジュラズテラ》《偽りの王 ルードヴィヒ》《インフィニティ・ドラゴン》《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》などは大幅に強化されたと言える。

ブーストしつつ6000火力を放つ《無双竜鬼ミツルギブースト》マナゾーン《紅神龍バルガゲイザー》と言える《母なる緑鬼龍ダイチノカイザー》アドバンテージの塊である《偽りの王 ヴィルヘルム》全体除去ミラーマッチ対策となる《偽りの王 モーツァルト》など、【連ドラ】(+【ミラミス】)を後押しするカードが数多く収録される。

S・トリガーを持つ《王龍ショパン》《黒神龍オドル・ニードル》が登場。S・トリガー呪文の代わりにドラゴンを入れられるようになった。オドル・ニードルは《真実の王 ヴィオラ・ソナタ》と組むと強固なロックとなる。

ドラゴンをスピードアタッカー化する《ガイアール・アクセル》《偽りの王 フォルテッシモ》が登場したが、スピードアタッカー化は《永遠のリュウセイ・カイザー》が優先される傾向にある。

天敵としては、《デュエマの鬼!キクチ師範代》《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》が登場。前者は《無双竜鬼ミツルギブースト》で、後者は《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》ドラゴンに依存しない確定除去で対処する他ない。

現在のバルガ型の【連ドラ】はエピソード2でほぼ確立している。
変わるといっても大型のフィニッシャーが数枚入れ替えられるぐらいである。

エピソード3

アウトレイジオラクルがメインということもあり、ドラゴンの数は非常に少なかった。
ドラゴンの攻撃時にシールド焼却を行う《不敗のダイハード・リュウセイ》が登場。S・トリガーによる逆転敗北をある程度抑止できるようになった。単純に打点を増やす意味合いでも強力。敗北を回避する能力もあるため、場合によっては採用を検討できる。

自然単色コスト踏み倒しが可能な《ミステリー・キューブ》の登場。これにより、5マナ貯めてから、《ミステリー・キューブ》による大型ドラゴンコスト踏み倒しを狙うデッキが急増。自ターン中に《超天星バルガライゾウ》がめくれればほぼ勝ちは確定し、相手ターン中に《偽りの王 モーツァルト》がめくれれば、そのターンは凌げる、と言った事情から、なかなかバカにできない強さを持つようになった。
このあたりから《竜星バルガライザー》もあまり使われなくなり、デッキの形態は【ミラクルとミステリーの扉】に近いものとなっていった。

ドラゴン・サーガ

その名の通り、ドラゴン推しのエキスパンションということもあり、相性の良いカードは非常に多い。
新たな連ドラパーツにバトルに勝つことによって山札の上3枚の中から踏み倒せる《ジャックポット・バトライザー》
踏み倒し候補となる大型パーツにドラゴン以外の召喚を封じる《龍世界 ドラゴ大王》と相手のcipを封じるワールド・ブレイカー《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》、あの《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》が通常のクリーチャーになった《勝利天帝 Gメビウス》が登場。
またS・トリガードラゴンも多文明に登場し、その中でも《熱血龍 バトクロス・バトル》はバトルによって相手クリーチャーを破壊できるW・ブレイカー持ちのS・トリガー。
相手のターンに出すと戻ってしまうものの、自分のターンであれば戻らず、バルガで出しても十分強いカードである。
序盤のブーストとして《地掘類蛇蝎目 ディグルピオン》が登場し、マナブーストにもドラゴンを用いることができるようになったおかげでよりデッキをドラゴンで埋めやすくなった。

そしてここで連ドラの常識を変えるカードが登場。3D龍解である《爆熱剣 バトライ刃》/《爆熱天守 バトライ閣》/《爆熱DX バトライ武神》である。
やや内容は異なるものの、バトライ刃は装備したクリーチャー、バトライ閣は自分の火のドラゴンを《竜星バルガライザー》化してしまうという能力を持つ。
バトライ閣に関してはドラグハート・フォートレスであり、出されると除去が非常に困難になる。
龍解も簡単で、バトライ刃はドラゴン1体、バトライ閣はドラゴンを2体以上出せば即龍解で、《爆熱DX バトライ武神》になれば《超天星バルガライゾウ》と同等の踏み倒しを行う強力なフィニッシャーとなる。
当初はこのバトライ閣を出すには《龍覇 グレンモルト「爆」》等のドラゴン種族を持たないドラグナーに頼るしかなかったが、のちに《王・龍覇 グレンモルト「刃」》をはじめとした種族にドラゴンを持つドラグナーが登場。既存の連ドラと無理なく共存させることが可能になった。

革命編

《悪魔龍 ダークマスターズ》が登場し、今まで不自由だった手札破壊戦術を組み込むことができるようになった。

DMR-18発売と同時に《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が解禁。
また、《ボルシャック・スーパーヒーロー》の上位種ともいえる《メガ・マグマ・ドラゴン》が登場。ウィニーを多く展開するデッキに対するより強力な対抗手段を得た。
一方で侵略に滅相弱いという問題を抱えるようになってしまった。

革命ファイナル

ドラゴン・サーガに引き続き、革命ファイナルもドラゴン推しの弾であり、ドラゴン・サーガ期ほどではないものの相性のいいカードは多い。

新能力「革命チェンジ」が登場。
革命チェンジを持つクリーチャーはそのほとんどがドラゴンである為連ドラとも相性がよく、《爆熱DX バトライ武神》と火の革命チェンジを組み合わせてデッキ内のドラゴンをすべて場に出す通称『閣ループ』なる戦術が生まれた。

新たな戦力としては革命チェンジを持つ確定除去である《悪革の怨草士 デモンカヅラ》《龍の極限 ドギラゴールデン》
出たターンにアンタップキラーとなり、バトルに勝てば次のターン負けなくなる《伝説のレジェンド ドギラゴン》
攻撃時にパワー9000以下のクリーチャーをすべて破壊し、このクリーチャーが破壊した分だけ山札からドラゴンを踏み倒せる《勝利のレジェンド ガイアール》が登場した。

また、多色のドラゴンも各文明に追加され、新たなS・トリガーを持つドラゴンの《青寂の精霊龍 カーネル》、革命チェンジで全体除去を放つ《百族の長 プチョヘンザ》、手札補充とコスト踏み倒しを同時に行う《水晶邪龍 デスティニア》、軽量版《龍仙ロマネスク》の《トップ・オブ・ロマネスク》等が登場。従来は赤緑や黒赤緑で組まれることがほとんどのデッキタイプだったが、これらの登場で4〜5色で【連ドラ】を組むことも可能になり、デッキ構築の幅が大いに広がった。

とはいえ、当時環境で盛んだったドラゴンデッキは【5色ドギラゴン剣】である。 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》《Mの悪魔龍 リンネビーナス》《メガ・マナロック・ドラゴン》などから《ドギラゴン剣》に繋ぎ、そこから連鎖的に踏み倒すクリーチャーを踏み倒していくデッキであり、デッキ内のドラゴン比率も高い。上述の新戦力をふんだんに積まれているが、【連ドラ】とは言い難いデッキタイプである。

新章デュエル・マスターズ

なんと背景ストーリーでドラゴンが絶滅してしまう。変わってドラゴンギルドが登場したものの、ドラゴンとしてシナジーはやや薄め。当初は準バニラが多かったこともあり、ドラゴンデッキとしての【連ドラ】は不遇の時代だったと言える。《龍装者 レイバーン》のような手軽なS・トリガー持ちドラゴンが増えたのは朗報か。

《“龍装”チュリス》は《ドギラゴン剣》とのシナジーばかりが注目されたが、その他の革命チェンジ持ちとの相性も良好であり、【連ドラ】もその恩恵を受けたといえよう。

そんな中、環境で長年にわたって猛威をふるい続けた《爆熱剣 バトライ刃》《超戦龍覇 モルト NEXT》プレミアム殿堂超次元コンビに指定される。【モルト NEXT】は後に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を獲得するまで環境から一歩引くこととなる。これに伴い、「ドラゴンを次々山札から踏み倒す」という【連ドラ】の古典的なギミックは環境では長らく見られなくなる。

双極篇

ツインパクトの登場。
これにともない【連ドラ】の構築にかつてない大きな革命が起きた。呪文面がS・トリガーを持っていたり、あるいは安定性を増す初動を兼ねるカードが増えたことは、初動や防御に不安があるこのデッキにとっては大きな朗報であった。《龍装の調べ 初不/ホーリー・スパーク》《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》のような堅実さや安定性を持ったカードを採用することが自然に可能になったのである。これにともない、「連ドラ」といえば火単色という常識は覆されることとなる。初動の安定性と防御力を兼ね備えた白赤緑【連ドラ】である。

一方赤単色の方面では、《竜星バルガライザー》がドラゴンギルドとなった《龍星装者 “B-我”ライザ》の登場にともない、ドラゴンだけでなくビートジョッキーもデッキに組み込むことできるようになった。(【“B-我”ライザ】

また、デュエマの長い歴史を通して愛されてきた【連ドラ】というギミックを公式も認知したのか、遂にクロニクル・レガシー・デッキとして公式にフィーチャーされることとなる。しかしながらDMBD-05は赤単ではなく、ツインパクトの登場を機に本格的に組めるようになった白赤緑のデッキタイプであり、切り札である《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》もやや地味なスペックであったことから賛否を呼んだ。

超天篇

DMEX-06《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が登場し、【連ドラ】型の【モルト NEXT】が復活。

一方、DMRP-11期からは【“B-我”ライザ】が台頭するが、この頃になると【“B-我”ライザ】《龍星装者 “B-我”ライザ》を除いてドラゴンを一切採用しない型が主流化し、【連ドラ】とは全く言えなくなった。

参考