DM Wiki (旧EUC版)重要なお知らせデュエル・マスターズ WikiはEUC版からUTF-8版に変更しました。 ミッツァイル・マスターズ †DMRP-11以降の超天篇環境があまりにも《BAKUOOON・ミッツァイル》に支配されていたことを皮肉って作られた言葉。 《ミッツァイル》は非常に汎用性が高く、更にゲーム終了までのターンが非常に早いため、ビートダウンだろうがコントロールだろうが非常に多くのデッキで採用することが可能だった。 ミッツァイルの主軸であるGR召喚はメタカードが非常に少ない上に、肝心の数少ないメタカードも使用する前に殴り切られてしまう事が多く、更にそのメタカードも【ミッツァイル】のミラーマッチ対策に取り込まれていった。代表的な例には、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》がある。 最終的に《BAKUOOON・ミッツァイル》は2020年1月1日付での殿堂入りが決定した事でミッツァイル・マスターズは幕を閉じた。しかし、後述するが、《ミッツァイル》が殿堂入りした後も新たな問題が浮き彫りになった。 ミッツァイル・マスターズの問題点 †特定のカード、デッキが環境を支配するだけであれば、これまで17年間以上続いたデュエル・マスターズではよくあったことだが、それでも《BAKUOOON・ミッツァイル》、【ミッツァイル】の凶悪さは一線を画した。 【ミッツァイル】はループに入ることも多く、上手く回ればゲーム開始から最速3ターン目にループによるソリティアが始まることが一番の問題点だろう。ゲーム開始から《ミッツァイル》が着地するまでの時間よりも、ループ時間の方が遥かに長くなり、負けた方はほとんど何もしていないのに相手がループするのをひたすら見るだけで終わってしまうことも多い。カードをまだ1,2回しか使っていないのに、ループだけを見せられて負けるという理不尽さを叩きつけられる事例は後を絶たない。実際の試合時間をみれば、コントロール同士の戦いよりは短いが、試合の大半をループに奪われるため、ループに入るまでの時間の短さも相まって体感的にはゲームがとても長く感じてしまう。ループしている方も、対戦ではなく半ば作業になってしまうため、対戦ゲームとして機能がほとんど失われていた。 また、上述の《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》や単騎ラフルルなどのロックによって、S・トリガーを始めとしたデュエル・マスターズの逆転要素を完封したうえで1ショットキルも普通に行われるため、相手は本当に何もできずに負けてしまうことも多かった。 こうした対戦環境目線で見た不健全さはとどまることを知らなかった。 大量展開するデッキにありがちな全体除去に弱い点も各種ロックで封じられるだけでなく、それらを確保出来ない場合も高コスト・高パワーのこれを複数体並べればある程度ケアすることが可能な点も凶悪だった。 まとめ †以上をわかりやすくまとめるならば、3,4ターン目にゲームを決めに行くことができ、かつデッキが上手く回ればループに入ってロックによって相手のS・トリガーを始めとした防御札を封じる行為が容易に行えていたのである。 デッキタイプの豊富さ、メタカードを吸収する汎用性、拡張性は《無双竜機ボルバルザーク》と《蒼き団長 ドギラゴン剣》を彷彿させ、スピードアタッカーを自軍に付与できる点とバトルゾーンへの出しやすさは《ドギラゴン剣》に共通している。それだけではなく、大量展開によるソリティアは《エンペラー・キリコ》、味方クリーチャーをコストにする点は《ベイB ジャック》や《復活の祈祷師ザビ・ミラ》と共通しており、これまでの殿堂入り、プレミアム殿堂に指定された多くの先輩たちの性質を踏襲しているといえば、いかに凶悪かがわかるだろう。 とはいえ、《ミッツァイル》は環境で大暴れしたDMRP-11から殿堂入りまでわずか3か月後に殿堂入りしたため、期間だけで言えば1年以上環境を踏襲していた《無双竜機ボルバルザーク》や《蒼き団長 ドギラゴン剣》と比べればまだマシな方と言える。 ミッツァイル・マスターズの原因 †しかし、このミッツァイル・マスターズが誕生したのは、何も《ミッツァイル》だけが悪いとは言い切れない。まず、DMRP-11発売以前は《ミッツァイル》が環境を荒らしたことはなかった。 そして、《ミッツァイル》が殿堂入りし、環境は少し落ち着くかのように思えた。しかし、次は《ミッツァイル》1枚と、《ミッツァイル》への依存度の低い《MEGATOON・ドッカンデイヤー》4枚を投入した構築である【ドッカンデイヤーミッツァイル】がCS環境を席巻した。また、これに次いで【バーンメアジョーカーズ】も環境上位に食い込み、ついには【ドッカンデイヤーミッツァイル】から《ミッツァイル》を抜いた型がCS上位入賞を果たしたため、「マナドライブが強い」という前述の指摘は一気に急増し、GRそのものを禁止にすべきという声や、「GR・マスターズ」と揶揄する者もあらわれるほど。 GRメタの《「本日のラッキーナンバー!」》も一緒に殿堂入りしたことで、かえって殿堂入り前以上にGRクリーチャーが暴れるようになってしまい、この問題はさらに浮き彫りとなった。 尤も、《ミッツァイル》現役時代はDMRP-11発売以前でも【赤緑ジョーカーズミッツァイル】や【赤白ミッツァイル】もトップメタにあったため、元から《ミッツァイル》のカードパワーが高かったことに疑いの余地はないだろう。 その他 †
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