#author("2019-12-21T19:35:23+09:00","","")
#author("2019-12-21T19:35:55+09:00","","")
*《“&ruby(ゴゴゴ){轟轟轟};”ブランド》 [#xa1be964]

|“轟轟轟”ブランド MAS 火文明 (7)|
|クリーチャー:ビートジョッキー 9000|
|マスターG・G・G:自分の手札がこのカードだけなら、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。|
|スピードアタッカー|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンに火のカードがあれば、カードを1枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体、破壊する。|
|''※殿堂入り''|

[[DMRP-06>DMRP-06 「双極篇 第2弾 逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」]]で登場した[[ビートジョッキー]]。2019年7月1日付で[[殿堂入り]]。

新[[能力]]「[[マスターG・G・G]]」により、[[手札]]にある[[カード]]がこれ1枚だけであれば、0[[コスト]]で[[召喚]]できる。さらに、[[火]][[文明]]の[[カード]]が[[マナゾーン]]にあれば、[[cip]]により、[[カード]]を1枚引いた後、[[手札]]を好きな枚数[[捨てる]]ことで、その数だけ6000の[[火力]]を放つ。

[[能力]]で特に目を引くのは、やはり何と言っても目玉[[能力]]の[[マスターG・G・G]]。手札がこのカード1枚であれば、ノーコストで[[スピードアタッカー]]の[[W・ブレイカー]]が飛んでくるのは[[《百万超邪 クロスファイア》]]の例を見ればわかる通り非常に強力。しかも[[《百万超邪 クロスファイア》]]とは違って、同名クリーチャーがバトルゾーンにいても発動できる。発動条件はかなり緩く、毎[[ターン]]なんらかの[[カード]]を2枚以上使用することができれば、すぐにこの[[能力]]を発動する機会が訪れる。

早期からガンガン手札を消費していくデッキとはとても相性がいい。[[【ビートジョッキー】]]はもちろんのこと、手札が枯渇しやすいデッキならば、採用が視野に入る。
例えば[[先攻]]ならば1[[ターン]]目にチャージして[[コスト]]1を1枚、2[[ターン]]目にチャージして[[コスト]]1を2枚使用した時点で残り[[手札]]が1枚のため、わずか2[[ターン]]目で条件を達成できてしまう。

他には[[《ニクジール・ブッシャー》]]、[[《神出鬼没 ピットデル》]]、[[《ヘブンズ・フォース》]]、[[《凶鬼02号 ドゴンギヨス》]]など、序盤から手札を大量に消費するカードを使えば、[[後攻]]を取ってしまった場合のケアを行うこともできる。初手次第では1[[ターン]]目で登場する事すらあり得る。
そのため、2コストの[[コスト踏み倒しメタ]]の[[《デスマッチ・ビートル》]]や[[《奇石ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]でも間に合わないことも。3ターン目以降に持ち込んでしまっても[[マスターG・G・G]]は[[召喚]]であるため、[[《異端流し オニカマス》]]や[[《洗脳センノー》]]などの一部の踏み倒しメタには引っかからない。数ある[[踏み倒し]][[能力]]の中でもトップクラスの[[メタ]]耐性がある。

次に注目したいのは、条件を満たす事で行える[[ドロー]]と[[ディスカード]]による[[火力]][[除去]]。
特に[[ドロー]]は、[[マスターG・G・G]]の能力で召喚を達成した時点で手札は0のため、かなり気が利いた能力である。しかも、そのドローで2枚目の''《“轟轟轟”ブランド》''が手札に加われば、それもノーコストで召喚できるため、引きが良ければ連鎖的に複数展開ができる。
そして、[[手札]]を[[捨てる]]ことで放つ[[パワー]]6000以下の[[除去]]も侮れない。邪魔な[[ブロッカー]]や[[システムクリーチャー]]を狙い撃ちで[[破壊]]してやれる他、自分から[[手札]]を減らす事で後続の[[G・G・G]]や、[[ノー・チョイス]]のサポートも行える。

総じて[[【速攻】]]の弱点を広くカバーでき、[[コンボデッキ]]にも採用可能な、[[マスターカード]]の名に恥じない[[クリーチャー]]と言える。

**環境において [#y722ff3a]
実際に登場すると、様々な[[【速攻】]]・[[中速]]の出張パーツになる上に、2ターンキルを現実的に行えるというデュエマの歴史を変える速度から環境に定着し、多くのプレイヤーからハイスペックなカードと認識されるようになった。

[[DM・双マーク2ブロック構築環境]]では圧倒的な速度で環境を荒らしており、2018年全国大会九州エリア代表決定戦では上位32人中15人が''《“轟轟轟”ブランド》''を使用していた。

特に顕著であったのは[[【赤白“轟轟轟”ブランド】]]での活躍であり、メタクリーチャーを脇に並べることで[[S・トリガー]]などをケアしながら殴ることができた。

拡張性の高さから[[手札]]消費の激しい[[カード]]や優秀な[[ウィニー]]及び軽量[[呪文]]の多くと相性が良く、[[専用デッキ]]ではゲーム性を損なうほどの速度の[[【速攻】]]の主軸を担い、[[ビートダウン]]・[[【速攻】]]系[[デッキ]]には大抵投入を検討できる[[カードパワー]]、引ければそれもノー[[コスト]]で《“轟轟轟”ブランド》を複数展開できる理不尽さもあり、2019年7月1日に[[殿堂入り]]に指定された。[[マスターカード]]及び[[ビートジョッキー]]からの[[殿堂入り]]は史上初で、[[新章デュエル・マスターズ]]以降のカードとしても[[《ガヨウ神》]]と並んで史上初の殿堂入りとなった。

アニメや漫画に登場し、パックの背景にもなった高レアリティのクリーチャーとしては、登場から殿堂施行まで''1年8日''と最速クラスである。同レベルの速度の[[殿堂入り]]には[[《無双竜機ボルバルザーク》]]の1年20日がある([[ゲーム開始時にバトルゾーンに存在出来るカード]]は考慮しない)。しかも、発売前の評価の低さとは裏腹に、環境で躍進し続けたという面においても、《ボルバルザーク》と似通っている。

[[殿堂入り]]後も、色の合う[[ビートダウン]]では盛んに採用されている。

**ルール [#pb60a89f]
-実は[[マスターG・G・G]]は能力名が違うだけで、性質は[[G・ゼロ]]と全く同じである。つまり、[[G・ゼロ]]の能力に当てはまることは、[[マスターG・G・G]]にも全て当てはまる。[[マスターG・G・G]]の詳しい[[ルール]]などについて知りたい場合は、[[G・ゼロ]]の項目を参照。

-[[cip]]での1[[ドロー]]には[[火]]の[[マナ]]が必要だが、[[手札]]を[[捨てて>捨てる]]放つ6000[[火力]]に[[火]]の[[マナ]]は不要。これは、1[[ドロー]]の文と[[手札]]を[[捨てる]]文が「そうしたら(そうした場合)」ではなく「その後」で区切られているためである。

-火力の処理としては、1体選ぶことを[[捨てた>捨てる]]枚数分行い、1度に選んだクリーチャー全てを破壊する。その際、破壊は1体につき1度しか行わない。

**その他 [#cd95b809]
-前述のように[[《ニクジール・ブッシャー》]]や[[《神出鬼没 ピットデル》]]は、[[マスターG・G・G]]の条件を容易に達成してしまう。1[[ターン]]目から[[《ニクジール・ブッシャー》]]または[[《神出鬼没 ピットデル》]]と《“轟轟轟”ブランド》を並ばせる事ができ、1ターン目からシールドを2枚以上ブレイクできる。
-前述のように[[《ニクジール・ブッシャー》]]や[[《神出鬼没 ピットデル》]]は、[[マスターG・G・G]]の条件を容易に達成してしまう。1[[ターン]]目から[[《ニクジール・ブッシャー》]]または[[《神出鬼没 ピットデル》]]と''《“轟轟轟”ブランド》''を並ばせる事ができ、1ターン目からシールドを2枚以上ブレイクできる。
--ただし、[[S・トリガー]]で[[《オリオティス・ジャッジ》]]を踏むと悲惨。手札1枚(ターンの始めのドローを含めても2枚)、マナゾーンのカード1枚、バトルゾーンは空の状態で次のターンが開始されることになり、勝ち筋はほとんど消える。

-手札の消費が激しい連続[[侵略]]の欠点を補うことができるため、[[【レッドゾーン】]]との相性がいいように思えるが、[[メインステップ]]中は侵略できないので、手札をこれ1枚にするタイミングはシビア。

-[[殿堂入り]]前では、《“轟轟轟”ブランド》が複数展開される様を「轟轟轟連鎖」「“轟轟轟”“轟轟轟”」と揶揄する者もいた。
-[[殿堂入り]]前では、''《“轟轟轟”ブランド》''が複数展開される様を「轟轟轟連鎖」「“轟轟轟”“轟轟轟”」と揶揄する者もいた。

-このカードの能力でドローした[[カード]]が《"轟轟轟”ブランド》だった場合は、[[マスターG・G・G]]で2体目もタダで[[召喚]]することができる。
-このカードの能力でドローした[[カード]]が''《"轟轟轟”ブランド》''だった場合は、[[マスターG・G・G]]で2体目もタダで[[召喚]]することができる。

-パワー9000も地味に役立ち、自身の能力で[[タップイン]]させて[[殴り返し]]に来た[[《卍 デ・スザーク 卍》]]と相打ちを取れる。これに加えて[[《紅の猛り 天鎖》]]でリソースを確保することで、[[【“轟轟轟”ブランド】]]の明確な不利対面である[[【デ・スザーク】]]に対抗可能。

-[[ビートジョッキー]]2つ目の[[マスターカード]]である。背景ストーリーでは[[《轟破天九十九語》>《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]に敗れた[[《“罰怒”ブランド》]]が修行を経て手に入れた新たな姿であり、設定上は《“罰怒”ブランド》と同一人物である。

-[[Wizards of the Coast]]の真木孝一郎はこのカードの登場直後の時期に自身のツイッターで「1人では戦えない、アルゼンチン代表のサッカー選手であるリオネル・メッシのようなもの」と評していた。ちょうどその頃は2018FIFAワールドカップの開催中であったため、時事ネタに絡めた格好となった。[[参考>https://twitter.com/tcg_maki/status/1011768557070213120]]

-「[[火]]のトップレアの[[速攻>【速攻】]][[クリーチャー]]が、同じ[[レアリティ]]で帰ってくる」というパターンは[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]のものと似ている。他にも、全体的に黒く変化したデザインやイラストのポーズ、自力で[[コスト踏み倒し]]ができる[[W・ブレイカー]]、最初は過小評価されていたこと、アニメでは複数枚同時で登場など、あちらとは共通点が多い。

-アニメ「デュエル・マスターズ!」では[[ボルツ]]が[[ゲジスキー]]戦で使用。[[手札]]0の状態から4連続の[[今引き]]によって4体出し一気に逆転勝利した。
演出面では、ストーリー上の[[《“罰怒”ブランド》]]が複数存在しないためか、他の3体が分身のような姿になっていた。また、[[ボルツ]]の「てめえは1000回すり潰す」の宣言通り、[[ダイレクトアタック]]時には高速連続パンチを[[ゲジスキー]]にお見舞いした。
---ちなみに実際のデュエルでは、今引きで4連続同じカードを引くのは確率的にはほぼありえないため、視聴者からは「仕込んでいる」と言われている。中には本気で批判する視聴者もいる。
--アニメ15話でも4連続召喚を決めていた。しかし、なぜかその後のシーンで手札が4枚もあった。恐らく作画ミス。
--アニメ33話でも4連続召喚が行われており、もはやこのパターンは定着していると言っていい。ちなみにこの行為に関しては、[[でんでん]]に視聴者の気持ちを代弁するかのごとく「インチキ」と言われている。
--しかし上記の通り《“轟轟轟”ブランド》の殿堂入りが決定したため、今後本編でボルツが4連続召喚を披露することは難しい。
--声を担当するのは[[《“罰怒”ブランド》]]と同じく林大地氏。ちなみに分身の一部の声は[[キラ]]や[[《ヤッタレマン》]]でお馴染みの豊永利行氏が担当している。

**関連カード [#yd3ec9f8]
-''Prev''
--[[《“罰怒”ブランド》]]
-''Next''
--[[《“魔神轟怒”ブランド》]]
-[[《“GoGo”ブランド》]]

-[[《ボルメテウス・武者・ドラゴン》]]
-[[《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》]]
-[[《大噴火グレイト・プルーム》]]
-[[《威牙の幻ハンゾウ》]]

**収録セット [#b4be9e88]
-illus.[[yuukoo009]]
--[[DMRP-06 「双極篇 第2弾 逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」]]

**参考 [#sbf12847]
-[[ビートジョッキー]]
-[[マスターG・G・G]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[マナゾーン]]
-[[火]]
-[[カード]]
-[[ドロー]]
-[[手札]]
-[[捨てる]]
-[[火力]]
-[[マスターカード]]
-[[【速攻】]]
-[[【“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【赤白“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【赤黒“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【赤青“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【赤緑“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【白黒赤“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【5色“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【轟轟轟ステージュラ】]]
-[[【轟轟轟モルト】>【グレンモルト】#gogomo]]

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***公式Q&A [#t316d5c8]
<Q.手札がない時に、墓地に''《“轟轟轟”ブランド》''があり、バトルゾーンに[[《死皇帝ハデス》]]があります。「マスターG・G・G」を使用してコストを支払わずにこの''《“轟轟轟”ブランド》''を召喚することができますか?
A.いいえ、「マスターG・G・G」はこのカードが手札に唯一のカードであることを必要とする能力です。墓地にある場合はこのカードが手札にないので使用することができません。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/library/rule/qa/dmrp06-0002/]]