#author("2019-12-18T13:30:16+09:00","","")
#author("2019-12-18T19:59:29+09:00","","")
*《インフィニティ・ドラゴン》 [#hd1ff684]

|インフィニティ・ドラゴン R 火文明 (7)|
|クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000|
|自分のドラゴンがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置き、そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであれば、自分のドラゴンはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。|
|W・ブレイカー|
|''※殿堂入り''|

[[DM-22>DM-22 「不死鳥編 第4弾 超神龍雷撃(ザ・ドラゴニック・ノヴァ)」]]で登場した[[アーマード・ドラゴン]]。2008年4月15日付で[[殿堂入り]]。
[[DM-22>DM-22 「不死鳥編 第4弾 超神龍雷撃(ザ・ドラゴニック・ノヴァ)」]]で登場した[[アーマード・ドラゴン]]。

自分の[[ドラゴン]]に[[置換効果]]による[[除去]]耐性を持たせる。
[[【連ドラ】]]の[[必須カード]]であり、この[[カード]]の登場以降[[ドラゴン]]の耐久力が大幅に向上した。

運要素が強いがその分[[能力]]は強力で、[[《デーモン・ハンド》]]や[[《地獄門デス・ゲート》]]などの[[破壊]]はもちろん、[[《スパイラル・ゲート》]]、[[《魂と記憶の盾》]]、[[《父なる大地》]]など[[墓地]]以外への[[除去]]も防げる。

[[【連ドラ】]]をはじめとした、[[ドラゴン]]の比率が極端に高い[[デッキ]]では考慮に入れたい[[カード]]である。

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**ルール [#n6594eb8]
かなり複雑でややこしい[[能力]]なので、対戦相手とは[[ルール]]の解釈において齟齬が無いようにしたい。特に「[[置換効果]]は同じイベントに1つしか適用できない」という原則はしっかりと把握するべきだろう。

//[[山札]]の1番上のカードを墓地に置く処理も「かわりに〜」を含む一文となるので[[置換効果]]の一部として扱われる。例を挙げるなら、
//-[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]や[[《夜露死苦 キャロル》]]をこの[[能力]]で[[山札]]から[[墓地]]に置いても、それらの[[置換効果]]を使用することは出来ない。よって、そのまま普通に[[墓地]]に置かれる。&br;また、[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]や[[《禁術のカルマ カレイコ》]]の[[置換効果]]も発動しない。
//-同時に複数の[[置換効果]]が適用される際、この[[能力]]を先に処理すると、たとえ「バトルゾーンにとどまる」が不発の場合でも、他の[[置換効果]]を使用することは出来ない。また、他の[[置換効果]]を先に処理した場合、この[[能力]]で[[山札]]の一番上を[[墓地]]に置くことは行われない。

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1.「自分の山札の上から1枚目を墓地に置き〜」という部分は[[置換効果]]の一部に含まれる。そのため、この部分には他の[[置換効果]]を適用できない(「[[置換効果]]」参照)。
//例:[[ドラゴン]]である[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]がこのカードの[[能力]]で山札から墓地に置かれる場合、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の[[置換効果]]は適用できず、不発となる。

-具体的な処理は以下の通り。
++「自分の[[ドラゴン]]が[[バトルゾーン]]を離れることが予約される。
++それに割り込み自分の[[山札]]の1枚目を公開する。
++公開したカードは通常[[墓地]]に置かれる。それが[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]である場合、「[[置換効果]]は連鎖しない」という[[ルール]]に基づき、そのまま[[墓地]]にとどまる。
++公開した[[カード]]が[[ドラゴン]]または[[ファイアー・バード]]なので、自分の[[ドラゴン]]は[[バトルゾーン]]を離れずにとどまる。

-[[エラッタ]]の以前は、[[墓地]]に送る部分は[[置換効果]]でなかったため、そこに[[置換効果]]を挟むことは可能だった。
//-この部分に[[置換効果]]を適用できるにせよ、''全体では[[置換効果]]の一節として機能する''ため、他の効果に割り込んで処理されることになる。[[置換効果]]でありながら、あたかも[[連鎖]]しているかのような挙動をするので注意。

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2.[[置換効果]]なので、[[能力]]の[[解決]]の最中にも適用される。
例:[[ドラゴン]]である[[《魔龍バベルギヌス》]]を[[バトルゾーン]]に出して[[自壊]]させる場合、[[破壊]]の直前に[[山札の上]]を確認する。それが[[ドラゴン]]や[[ファイアー・バード]]であれば、[[《魔龍バベルギヌス》]]は[[破壊]]されない。また、この時[[墓地]]に送った[[クリーチャー]]も[[リアニメイト]]できる。

-具体的な処理は以下の通り。
++[[《魔龍バベルギヌス》]]の[[cip]]能力により、[[プレイヤー]]をひとり選ぶ。その[[プレイヤー]]の[[クリーチャー]]を1体選び、破壊されることが予約される。
++対象が自分の[[ドラゴン]]である場合、自分の[[山札]]の1枚目を公開し墓地に置く。
++その[[カード]]が[[ドラゴン]]または[[ファイアー・バード]]であれば、自分の[[ドラゴン]]は[[バトルゾーン]]を離れずにとどまる。そうでなければ普通に[[破壊]]する。
++[[《魔龍バベルギヌス》]]以外の[[進化]]ではない[[クリーチャー]]1体を自分の墓地から[[バトルゾーン]]に出す。

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3.[[置換効果]]の適用は[[強制]]である。
自分の[[ドラゴン]]が[[無限アタッカー]]に[[バトル]]で負け続ける、[[パワー]]を0にされる、など「生き残っても[[破壊]]される」という状況になると、ドラゴンか[[ファイアー・バード]]が出る限り[[置換効果]]の処理を行う。こうなると[[山札]]が減り続け、挙句にその[[ドラゴン]]は[[破壊]]される。極端な話、山札が[[ドラゴン]]と[[ファイアー・バード]]のみの場合はそのまま[[ライブラリアウト]]で敗北してしまう。
-そのため、[[パワー低下]]による[[除去]]には滅法弱く、この[[能力]]を逆手に取られる事もある。[[汎用性]]の高い[[《威牙の幻ハンゾウ》]]あたりには注意しておきたい。特に[[エピソード3]]~[[ドラゴン・サーガ]]以降手軽に-7000以上の[[パワー低下]]をする方法が増えている上に、前述のように[[破壊置換効果]]のついでに[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]での山札回復が不可能になったことも向かい風。

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4.この[[置換効果]]の適用は1度だけである。
[[置換効果]]は単一のイベントに一つしか適用できないというルールがある。よって、この[[置換効果]]を適用しても[[ドラゴン]]か[[ファイアー・バード]]がめくれなければ普通に[[バトルゾーン]]を離れる。[[ドラゴン]]か[[ファイアー・バード]]が出るまで《インフィニティ・ドラゴン》の[[能力]]を繰り返す、ということはない。
-前述の通り[[パワー低下]]に対しては[[能力]]を適応し続けなければならない。[[置換効果]]によって[[バトルゾーン]]にとどまっても、[[パワー]]が0以下なのですぐに「[[破壊]]というイベント」が起こるからである。

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5.同時に他の[[置換効果]]も適用できる場合、どれか1つを選ぶ。
例:自分の[[ドラゴン]]に、[[《真実の王 ヴィオラ・ソナタ》]]や[[《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]等による[[バトルゾーン]]を離れることを置き換える[[置換効果]]も付加されている場合、どちらの[[置換効果]]を使用するかを決めることができる。
-そちらの[[置換効果]]を使用した場合、[[山札]]の一番上を[[墓地]]に置く処理は《インフィニティ・ドラゴン》の[[置換効果]]の一部なので行なわない。[[《インフィニティ・ドラゴン》]]の効果を先に処理して不発だった場合、そちらの[[置換効果]]を使うということも不可能。

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2014年7月18日の[[エラッタ]]以前のテキストは以下のものだった。
|自分のドラゴンがバトルゾーンを離れる時、自分の山札の上から1枚目を墓地に''置く。''そのカードがドラゴンまたはファイアー・バードであれば、自分のドラゴンはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。|
つまり[[山札]]の1番上のカードを墓地に置く処理は[[置換効果]]として扱われなかった。
このため、同時に複数の[[置換効果]]が適用される際にこの[[能力]]を先に処理すると、「バトルゾーンにとどまる」が不発の場合は[[置換効果]]が発動しなかった扱いになり、他の[[置換効果]]を使用することができた。

**その他 [#r7c4dc36]
-[[デッキ]]に投入する[[ドラゴン]]と[[ファイアー・バード]]の枚数の目安は合計20〜30枚程度。この[[カード]]が収録された構築済みデッキ「[[DMC-36>DMC-36 「ヘヴン・オブ・ドラゴン」]]」と「[[DMC-49>DMC-49 「フォース・オブ・ドラゴン」]]」には32枚ずつ投入されている。

-[[能力]]が強力で対処しづらいため、2008年4月15日より[[殿堂入り]]となった。[[火]][[単色]]のドラゴンでは初の殿堂入りである。「[[置換効果]]の適用が[[任意]]」「自分の"他の"ドラゴン」「置換効果の適用条件が『破壊される時』」等であればまだマシだったかもしれない。

-[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]の登場により、[[【連ドラ】]]における[[《インフィニティ・ドラゴン》]]の重要性は増したと言える。

-[[革命編環境]]で登場した[[《S級不死 デッドゾーン》]]には非常に弱く、[[革命ファイナル環境]]では、[[ドラゴン]]の主戦力である[[革命チェンジ]]が不発に終わりかねないという点で、環境にそぐわず評価を落としていった。また、[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]などと同じく[[封印]]や[[置換効果]]への耐性はない。

-後には、破壊以外なら無条件でバトルゾーンにとどまれる[[《気高き魂 不動》]]、回数に限定があるものの確実に場に留まることができる上に[[任意]][[効果]]でありカードパワーの高い[[《煌龍 サッヴァーク》]]、[[置換効果]]への耐性まで兼ね備えた[[《龍装者 ジスタジオ》]]が登場している。7[[マナ]]で[[スピードアタッカー]]も持たず、[[除去]]耐性を付与するだけのこの[[カード]]は立ち位置は相当厳しくなった。[[火]][[文明]]を活かさない限り、デメリットが目立つこの[[カード]]を採用する旨味はほとんどなく、[[殿堂解除]]の可能性もささやかれるようになった。
//[[《永遠の少女 ワカメチャ》]]の登場で山札破壊によるデメリットを緩和できるようになったが、そちらは[[ドラゴン]]でも[[ファイアー・バード]]でもないので[[【連ドラ】]]とは全く噛み合わない。

-インフィニティとは無限のこと。ドラゴンを無限に生き残らせることが可能なこのカードに相応しい名前である。

-[[《夢幻界廊 ヴァリアント》]]や[[《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》]]の[[置換効果]]もこの[[カード]]と同様の[[エラッタ]]が出され、全ての処理が[[置換効果]]の一部となった。

-漫画では「SX」番外編にて、[[切札 勝舞]]が[[天地 龍牙]]戦で使用。[[《紅神龍バルガゲイザー》]]の[[能力]]で登場し、その後は天地の[[《大宇宙シンラ》]]で[[マナゾーン]]へ送られる[[《紅神龍バルガゲイザー》]]をとどめようとしたが、[[山札の上]]が[[《地獄スクラッパー》]]だったため不発。

-漫画「ビクトリー」で[[切札 勝太]]が[[オンセン]]戦で使用。[[《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》]]の[[アタックトリガー]]に[[《ガイアール・カイザー》]]が狙われたが、能力で躱した。

-アニメ「ビクトリー」で[[切札 勝太]]が[[オンセン]]戦で使用。[[オンセン]]の[[《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》]]の[[アタックトリガー]]で[[《ガイアール・カイザー》]]と共に[[バウンス]]対象に選ばれ[[置換効果]]を適用。自身は[[手札]]に戻ってしまったが、[[《ガイアール・カイザー》]]を場に残し、次の[[ターン]]の[[覚醒リンク]]につなげた。しかし、ここでは[[能力]]が「自分の[[山札]]の1枚目を[[墓地]]に置く」ではなく「自分の[[山札]]の1枚目を[[表向き]]にする」であった。勝敗には関わりはないが、制作側のミスであろう。

**関連カード [#c589475b]
-[[《インフィニティ・刃隠・ドラゴン》]]
-[[《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》]]
-[[《夢幻界廊 ヴァリアント》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#s07ebb31]
-[[DM-22>DM-22 「不死鳥編 第4弾 超神龍雷撃(ザ・ドラゴニック・ノヴァ)」]]&br;'''世界が龍の力を必要とする限り、龍は何度でも蘇る。'''
-[[DMC-36>DMC-36 「ヘヴン・オブ・ドラゴン」]]&br;'''炎の翼が大空に舞い上がる時、竜はその運命を超え、無限の存在となる。'''
-[[DMC-49>DMC-49 「フォース・オブ・ドラゴン」]]&br;'''赤き翼の輝きが消えぬ限りに、竜が倒れることはない。'''
-[[DMX-09>DMX-09 「デッキビルダー鬼DX ガンバ!勝太編」]]&br;'''[[ドラゴン]]ッ!そして[[ファイアー・バード]]ッ!その友情が永遠ともいえる布陣を作り上げたのだっ!'''
-[[DMX-16>DMX-16 「超王道戦略ファンタジスタ12」]]&br;'''俺様を[[どかす>離れる]]ことが貴様にできるかな? ---インフィニティ・ドラゴン'''

**収録セット [#dce1e080]
-illus.[[gel]]
--[[DM-22 「不死鳥編 第4弾 超神龍雷撃(ザ・ドラゴニック・ノヴァ)」]]
--[[DMC-36 「ヘヴン・オブ・ドラゴン」]]
--[[DMC-49 「フォース・オブ・ドラゴン」]]
--[[DMX-09 「デッキビルダー鬼DX ガンバ!勝太編」]]
--[[DMX-16 「超王道戦略ファンタジスタ12」]]

**参考 [#af1cf0ef]
-[[アーマード・ドラゴン]]
-[[ドラゴン]]
-[[バトルゾーン]]
-[[離れる]]
-[[山札の上]]
-[[墓地]]
-[[ファイアー・バード]]
-[[置換効果]]
-[[とどまる]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[【連ドラ】]]
-[[殿堂入り]]