#author("2019-12-18T19:54:54+09:00","","")
#author("2019-12-18T19:58:07+09:00","","")
*《エメラル》 [#uc2a340c]

|エメラル C 水文明 (2)|
|クリーチャー:サイバーロード 1000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚、裏向きにしてシールドに加えてもよい。そうした場合、自分のシールドを1枚、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。|
|''※殿堂入り''|

[[DM-03>DM-03 第3弾「超戦士襲撃」]]で登場した[[サイバーロード]]。

[[cip]]で[[手札]]と[[シールド]]を1枚だけ入れ替えることができる。

[[手札]]との[[シールド交換]]によって[[S・トリガー]]や[[シールド]]に絡んだギミックの仕込みなどを行える。

[[《アクア・サーファー》]]や[[《エマージェンシー・タイフーン》]](&[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]])など、純粋に[[アドバンテージ]]を稼ぐをものを仕込めば、[[ビートダウン]]や[[【速攻】]]相手には強力な武器となる。リーサルが大いに遠ざかり、下手に踏み抜くと逆に盤面をとられてしまうため厄介極まりないことだろう。
[[《終末の時計 ザ・クロック》]]や[[スパーク]]系を仕込めば確実に1ターンを稼いでくれる。超火力を1ターンで飛ばしてくる相手や土壇場の詰め合いに極めて強力な戦術であり、[[パワーカード]]のぶつけ合い・殴り合いになりがちな近年の[[環境]]でもかなり有効な戦術である。

仮に何も仕込めなかったとしても、少なくとも[[ブラフ]]か[[手札交換]]になるので、完全に無駄になることは少ない。
とはいえ[[手札]]が0だと完全な[[バニラ]]と化し、逆に多いほど選択肢は広がるので、常に[[手札]]を確保できる立ち回りを意識したい。

[[シールド交換]]を行う[[クリーチャー]]はリメイク版の[[《アクア・スーパーエメラル》]]などを含め数多いるが、それらと比較すると2[[コスト]]という軽さと[[コストパフォーマンス]]が驚異的。
単純に[[【速攻】]]に並ぶ速さで[[シールド交換]]の仕込みを行う対処能力の高さが魅力的。その軽さ故に自身も[[【速攻】]]に採用出来る。
[[ビートダウン]]の中盤で、[[ドロー]]や[[マナブースト]]の動きを阻害せず少量の[[マナ]]で[[シールド交換]]の仕込みを挟むこともできる。最序盤や中盤の[[マナ]]の有効利用でなにかと挟める場面が多いため、軽いだけでも格段に腐りにくい。

また、[[進化元]]とする際には素の[[パワー]]は関係ないため、高い[[コストパフォーマンス]]が露骨にあらわれる。[[《エンペラー・マルコ》]]や[[【サイバー青単】]]、[[《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》]]、[[《プラチナ・ワルスラS》]]では2[[コスト]]とは思えないほどの運用性を見せる。[[水]]の[[進化クリーチャー]]は強力な[[ドロー]]能力持ちが多いため、[[シールド交換]]が有効に働きやすい。実際[[環境]]上の《エメラル》の活躍には何かと[[進化クリーチャー]]が絡んでいる。

[[サイバーロード]]の[[種族]]的な恩恵も豊富。上記にもした各種[[サイバー]][[進化]]の種にはもちろん、[[《パラダイス・アロマ》]]の[[G・ゼロ]]早期[[召喚]]の種としても有力。
[[《超電磁トワイライトΣ》]]や[[《エンペラー・ベーシックーン》]]で種や[[進化元]]を兼ねつつ使いまわすのも強力。軽さを生かして何度も[[シールド]]交換を行い、高い[[コストパフォーマンス]]を発揮する。

強さとは単純なカードパワーだけでなく、効果や働きに対する[[コストパフォーマンス]]にもあることを教えてくれる強力な[[カード]]である。[[シールド交換]]する[[カード]]は他にも数多あるが、それぞれ[[スペック]]や運用性の違いがあるので、うまく使い分けるとよいだろう。

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**環境において [#m616c468]
[[殿堂入り]]するまで[[水]][[文明]]を軸にした[[ビートダウン]][[デッキ]]を支えた[[カード]]の1つ。
当時は[[青単]]に[[《ホーリー・スパーク》]]や[[《デーモン・ハンド》]]を[[タッチ]]し、《エメラル》で[[シールド]]に仕込んで相手を足止めするという戦術が多く使われた。[[カード]]間のシナジーがまだ薄く純粋な殴り合いになりがちであった当初は、《エメラル》の仕込みの有無はそのまま勝敗に直結した。

このカードが[[殿堂入り]]したのは、2004年3月15日という最初期。

[[殿堂入り]]後も依然として各種[[ビートダウン]]や、相性の良い[[【ヘブンズ・ゲート】]]で使われた。
[[極神編]]では[[《エンペラー・マルコ》]]が登場。貴重な2コスト[[サイバーロード]]であるとともに[[ビートダウン]]ミラーでは銀の弾丸であり、特別暴れた訳ではないものの、性能は優秀であり他の2コスト[[サイバーロード]]にはろくな候補がいなかったため必ずと言っていいほど採用された。
[[神化編]]では[[サイバー]]を[[進化元]]とする[[【サイバー青単】]]が台頭。2コストの[[サイバーロード]]では無類の有用性を持ち、こちらでも必ず採用された。

[[殿堂入り]]後は[[サイバーロード]]絡みの活躍が目立つため、[[サイバーロード]]が失墜した以降は特別名前が出ることはない。[[殿堂]]かつサポートに回りがちなこの[[カード]]が目立った活躍が出来ないのは、順当に考えて仕方がないといえる。しかし、たった2[[コスト]]で[[手札]]との[[シールド交換]]出来る小回りの利き方は強力という他ない。

[[革命編]]以降、[[侵略]]や[[革命チェンジ]]などの[[コスト踏み倒し]]群が勢いを増しており、[[パワー]]12000以上の[[T・ブレイカー]]の早期踏み倒しを活かして3ターンから4ターンで殴り切るデッキがざらになった。そんな中で、そうしたデッキに対する牽制になるこの[[カード]]の[[殿堂解除]]も囁かれるようになった。
[[【赤青レッドゾーン】>【レッドゾーン】]]のような序盤に[[水]]の[[ウィニー]]を活用して尚且つ【速攻】を仕掛けるデッキでは却ってそれらの強化になってしまうものの、[[殿堂入り]]している現在でも特に投入される傾向はない。

元々[[《アストラル・リーフ》]]系デッキで攻撃力と防御力を両立できるために[[殿堂入り]]した[[カード]]だが、その[[《アストラル・リーフ》]]が[[殿堂解除]]されたことからもわかるように、[[ウィニー]]の質は当時と比べ物にならないほどのハイスペック化を遂げており、この[[カード]]が[[環境]]に悪影響を及ぼすことは考えにくいか。
一応、[[超天篇環境]]では[[《音響の精霊 ルルフーラ》]]などの[[呪文]][[ロック]]を[[無視する]][[効果]]がS・トリガーを使えなくする[[能力]]を無視することが周知となったため、その点では殿堂解除しづらいのかもしれない。そちらと組み合わせるのであれば[[《アクア・スーパーエメラル》]]でもあまり変わりがないが。

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**その他 [#xeecc330]
-[[能力]]で[[S・トリガー]]を仕込んだはいいが、[[手札]]に加えた[[シールド]]も[[S・トリガー]]で、差し引き0になってしまうのはよくある光景の一つ。

-[[S・トリガー]]を仕込むのに目が行きがちだが、[[S・バック]]を確実に発動させることもできる。例えば、[[手札]]から[[火]]の[[カード]]を[[シールド]]に埋め、それをすぐに[[回収]]すれば[[《デュアルショック・ドラゴン》]]や[[《爆襲 アイラ・ホップ》]]が出せる。

-上の[[コンボ]]を応用すれば[[《時空の戦猫シンカイヤヌス》]]/[[《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》]]の[[ループ覚醒]]を1[[ターン]]に何度も行うことができる。

-[[【カウンターマッドネス】]]では[[《霊騎秘宝ヒャックメー》]]を仕込むために良く使われる。ついでに[[シールドゾーン]]から[[マッドネス]][[クリーチャー]]を掘り出せれば儲けものだろう。

-[[DM-25>DM-25 「極神編 第2弾 人造神の創造(バイオレンス・クリエイター)」]]にて、リメイク版の[[《アクア・スーパーエメラル》]]が登場。[[ブロッカー]]が付き、より防御性能が強くなった。あちらは[[カードパワー]]的に優れているが3[[コスト]]と重め。[[デッキ]]に採用する際は[[種族]]は勿論、カードパワーと軽さを天秤にかけて好きな方を選ぶか、いっそ一緒に採用してもいいだろう。

-この[[カード]]の存在はある意外な[[カード]]の使用に大きな影響を及ぼしている。それは[[《原罪の悪魔龍 グルデムボウ》]]で、詳しい説明は当項目を参照して欲しいが、「エメラル」という名前で存在する事でエメラルどころか「''エメラル''ド」の名前を含む[[カード]]もまとめて対象にとる事が出来るのである。似たような境遇の[[カード]]に[[《トロン》]]や[[《禁断》]]が存在する。

-[[DMC-66>DMC-66 「デュエル・マスターズ超ベスト」]]に収録された唯一の[[コモン]]カード。

-[[DMX-21>DMX-21 「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚(コミック・オブ・ヒーローズ)」]]の[[フレーバーテキスト]]は初の[[殿堂入り]]カードの一つに選ばれ、それまでは上記の通り他文明の[[S・トリガー]]を仕込むために使われていたことを表している。今でも[[コントロール]]か[[中速]][[ビートダウン]]と割り切れば、同じ戦法を他の[[シールド交換]]ができるカードでとれなくはないのだが。

-[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]の[[フレーバーテキスト]]は、[[《エメラル》]]が[[殿堂解除]]されなかった事を暗示する内容となっている。

-漫画「デュエル・マスターズ」では[[ミミ>黄昏 ミミ]]や[[牛次郎>邪藩 牛次郎]]が使用。牛次郎が使った時は「牛次郎バージョン」として牛次郎に似た顔をしており、ハンマーで攻撃していた。

**関連カード [#a210d1fe]
-[[《アクア・スーパーエメラル》]]
-[[《T プルルン》]]
-[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]
-[[《無法地帯 マクラーゲン/無法警報PSY》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#j8cbc811]
-[[DMC-37>DMC-37 「バイオレンス・エンジェル」]]&br;'''[[小さな思いつきのいたずら>シールド交換]]が、あまりに[[大きな災難>殿堂入り]]に。'''
-[[DMX-21>DMX-21 「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚(コミック・オブ・ヒーローズ)」]]&br;'''[[最古の封印>殿堂入り]]。その時、他[[文明]]の[[防衛手段>S・トリガー]]を乱用する者が[[封じられた。>殿堂入り]]'''
-[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]&br;'''彼は、[[戻ること>殿堂解除]]を許されなかった。'''

**収録セット [#ie0985f8]
-illus.[[Dai]]
--[[DM-03 第3弾「超戦士襲撃」]]
--[[DMC-37 「バイオレンス・エンジェル」]]
--[[DMC-66 「デュエル・マスターズ超ベスト」]]
--[[DMX-21 「マスターズ・クロニクル・パック 英雄決闘譚(コミック・オブ・ヒーローズ)」]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]
-illus.[[Toshiaki Takayama]]
--[[DMC-56 「ザ・サムライ・レジェンド」]]

**参考 [#o8cb768e]
-[[サイバーロード]]
-[[cip]]
-[[手札]]
-[[シールド追加]]
-[[シールド回収]]
-[[シールド交換]]

-[[殿堂入り]]