#author("2019-06-20T19:58:27+09:00","","")
#author("2019-07-19T14:53:13+09:00","","")
*《ニコル・ボーラス》 [#n5e6d60e]

|ニコル・ボーラス P 水/闇/火文明 (8)|
|クリーチャー:エルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー 7000|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から7枚選び、捨てる。|
|このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体、破壊する。|

[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]で登場した[[水]]/[[闇]]/[[火]]の[[エルダー・ドラゴン]]/[[プレインズ・ウォーカー]]。

[[cip]]による7枚もの[[ハンデス]]と、[[アタックトリガー]]での[[確定除去]]を放つ[[能力]]を持つ。

[[cip]]による[[ハンデス]]は[[《悪魔龍 ダークマスターズ》]]や[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]をも上回る7枚もの枚数を捨てさせることができる。[[捨てる]][[カード]]を選ぶのは相手だが、その枚数の多さからほぼオール[[ハンデス]]として機能する。ひとまず場に出しただけで一仕事は終えたといえるだろう。

[[アタックトリガー]]による[[確定除去]]もシンプルながら強力であり、既に場に出ている[[クリーチャー]]の[[除去]]は勿論、前述の[[ハンデス]]により[[マッドネス]]持ちの[[クリーチャー]]が出てきても返しの[[ターン]]で[[除去]]できるなど[[シナジー]]が強い。

難点は8[[コスト]]という重さと、3[[色]]により入る[[デッキ]]がある程度限定される点か。その重さ故に、[[《インフェルノ・サイン》]]や[[《煉獄と魔弾の印》]]で出す事もできない。
[[コマンド]]でこそ持たないが幸い[[ドラゴン]]なので、[[コスト軽減]]や[[コスト踏み倒し]]の手段は豊富。特に[[《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》]]で[[《ソウル・アドバンテージ》]]を凌駕する生きた[[ハンデス]]を飛ばせるのは驚異の一言。[[パワー]]7000と[[《ドンジャングルS7》]]で呼び出せるライン丁度なのも美味しい。

総じて、[[コントロール]][[デッキ]]向けの、非常に優秀なカードである。

**環境において [#xec40172]
登場するなり[[革命ファイナル環境]]では[[【5色ジャックポット・エントリー】]]のキーカードとして重用された。当時は[[コスト踏み倒し]]メタも大した[[除去]][[耐性]]を持つものが存在しなかったため、予め[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]で始末すれば問題がなかった。ただ、ハンデス全盛環境だったので、露骨に[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]や[[《熱血提督 ザーク・タイザー》]]で対策されることもあった。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]になると[[《異端流し オニカマス》]]が登場したことで[[【5色ジャックポット・エントリー】]]が[[環境]]から失墜したが、だからといって真剣勝負で見かけなくなったわけではなく、強化を受けた[[【5色フェアリー・ミラクル】]]で引き続き使われることとなった。

ところが双極篇環境、正確に言うと[[DMRP-06>DMRP-06 「双極篇 第2弾 逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」]]期になると速攻とランデスを両立する[[【“轟轟轟”ブランド】]]が成立し、ひいては[[【5色フェアリー・ミラクル】]]などビッグマナの立場が危うくなり、対戦で見かけることはあっても環境に影響を及ぼさなくなった。

それでも[[超天篇環境]]になると[[【チェンジザドンジャングル】>【チェンジザダンテ】#z4a9a3be]]が定着し、[[《ドンジャングルS7》]]とのセットで馴染みのカードとなった。また、この環境で著名になった[[【5色蒼龍】]]でも定番のカードとして使われている。
それでも[[超天篇環境]]になると[[【チェンジザドンジャングル】]]が定着し、[[《ドンジャングルS7》]]とのセットで馴染みのカードとなった。また、この環境で著名になった[[【5色蒼龍】]]でも定番のカードとして使われている。

**その他 [#n850b8f0]
-このクリーチャーの文明色は水/闇/火だが、ハンデスと確定除去、二つの能力が共に闇文明の能力に相当する物だという点は一見すると不思議に思える。恐らく、(本家MTGでは赤に当たる)火文明の能力で[[クロスギア]]破壊や[[ランデス]]ができると[[カードパワー]]が上がりすぎ、本家の青が担当する、相手クリーチャーのコントロール奪取(相手のクリーチャーを、自分のクリーチャーのように扱うことができる)は、[[デュエル・マスターズ]]のゲーム性にそぐわないとして、再現されなかったのだろう。

-強いて言えば[[確定除去]]が[[アタックトリガー]]であるため、[[《水上第九院 シャコガイル》]]の[[エクストラウィン]]とアンチ[[シナジー]]である。[[【5色フェアリー・ミラクル】]]のミラーマッチとなった場合、8→9と繋げてこれと[[《水上第九院 シャコガイル》]]を出して以降は、これで相手の盤面を荒らしつつ[[ダイレクトアタック]]に向かって行き、エクストラウィンはオマケと割り切って[[《水上第九院 シャコガイル》]]で抱え込んだ[[シノビ]]や[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]の踏み倒し先などで相手を迎え撃つ、という展開になることもそれなりにある。

-元ネタは[[Magic:The Gathering]]に登場するドラゴン、ニコル・ボーラス。
[[《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9/Nicol_Bolas]]からパワーと種族を、[[《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%80%81%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9/Nicol_Bolas,_Planeswalker]]から[[除去]][[能力]]を、両方から[[色]]と[[マナコスト]]と[[ハンデス]][[能力]]を再現している。[[フレーバーテキスト]]は[[《ボーラスの奴隷/Slave of Bolas》>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A5%B4%E9%9A%B7/Slave_of_Bolas]]からの引用。

-[[シナジー]]の塊とも言えるほど非常に強力な[[能力]]を合わせ持ち、初登場が非常に当たり辛い[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]のb枠ホイルという事もあって、[[シングルカード]]市場での相場は発売当初から高止まりし、結果的に収録パックの[[箱買い]]よりも高くついてしまうようになった。流通量の絶対数がそもそも少なく、それでいて使うなら複数投入が必須であること、[[コラボカード]]ゆえに今後の[[再録]]が望めないと判断されたことが主な理由である(一応[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]及び[[《その子供、凶暴につき》]]の前例はあるが、可能性が低いことに変わりはなかった)。このカードを採用するデッキが、[[【5色デッキ】]]とその派生に留まっていることは不幸中の幸いと言えた。
--このような状況と、革命ファイナル時期での高騰が重なり、デュエマ他TCG問わず、代表的な高額カードとしても知られるようになった。
--その後[[DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」]]にて''1BOXに1枚だけ封入されているUGCとして、待望の[[再録]]を果たした。しかし、5種類のUGCの中からランダムで1枚という封入率の低さから、値下がりは少額に留まり、高値を維持している。特に[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]のオリジナル版は高値で取引されている。
--[[《ミステリー・キューブ》]]の[[殿堂解除]]により、[[環境]]レベルには至っていないとはいえついに[[【5色デッキ】]]以外での需要が生まれた為、高騰する相場に歯止めがかかる気配はない。

**[[フレーバーテキスト]] [#h1c7fbcc]
-[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]&br;'''ニコル・ボーラスは手下と犠牲者を区別しない。'''

**収録セット [#if968d45]
-illus.[[Toshiaki Takayama]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]
--[[DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」]](ウルトラゴールデンカード)

**参考 [#qfb399d1]
-[[エルダー・ドラゴン]]
-[[プレインズ・ウォーカー]]
-[[タップイン]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[ハンデス]]
-[[アタックトリガー]]
-[[確定除去]]
-[[青黒赤]]