#author("2019-09-20T16:36:34+09:00","","")
#author("2020-01-02T09:18:16+09:00","","")
*《ベイ&ruby(ビー){B}; ジャック》 [#ccacd7c8]

|ベイB ジャック VR 自然文明 (1)|
|クリーチャー:ミルクボーイ/イニシャルズ 6000|
|バトルゾーンに置く時、このカードはタップして置く。|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーは、自分のターンのはじめにアンタップしない。|
|自分がカードを引いた時、自分のマナゾーンにあるカードを3枚タップしてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップする。|
|バトルゾーンにある自分のクリーチャーを、自分のマナゾーンにあるかのようにタップしてもよい。|
|''※プレミアム殿堂''|

[[DMR-23>DMR-23 「革命ファイナル 最終章 ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」]]で登場した[[自然]]の[[ミルクボーイ]]/[[イニシャルズ]]。

1[[コスト]]にして[[パワー]]6000で[[W・ブレイカー]]と破格の[[スペック]]であるが、[[ミルクボーイ]]共通の[[タップイン]]と「自分の[[ターン]]のはじめに[[アンタップ]]しない」[[デメリット]]を持つ。
[[ドロー]]した際に[[マナゾーン]]の[[カード]]を3枚[[タップ]]することで[[アンタップ]]が可能。

ここまでは[[《ベイB ソーター》]]とほぼ同じ[[スペック]]であるが、最大の特徴として自分の[[クリーチャー]]を[[《蛙跳び フロッグ》]]と同じように[[マナゾーン]]にあるかのように[[タップ]]できるようになる、つまり[[バトルゾーン]]の[[クリーチャー]]で[[マナコスト]]の支払いが可能になる[[能力]]を持つ。

この[[効果]]で[[召喚]]した[[クリーチャー]]を[[コスト]]にしてさらに後続を[[召喚]]…という芸当が可能。ただし登場時に[[タップ]]されてしまう[[ミルクボーイ]]ではこのやり方は使えない上、[[《Dの揺籠 メリーボーイラウンド》]]と組み合わせても[[攻撃]]までに何[[ターン]]もまたぐ必要ができてしまうため、むしろ[[効果]]の対象を問わない事から他の[[デッキ]]に入れると良いだろう。

[[ミルクボーイ]]以外の[[コスト]]1の[[クリーチャー]]軍はもちろん、高[[コスト]][[クリーチャー]]でも[[コスト軽減]]などと合わせれば異常なほどの展開力を生み出すことが可能。
この[[カード]]自身、汎用性の高い[[システムクリーチャー]]としては非常に軽量であるため、[[色]]さえ合えば使いたい[[デッキ]]にすんなり入るだろう。

弱点としては、この[[クリーチャー]]自身が[[ミルクボーイ]]であるため登場時に[[タップ]]されてしまい、[[《蛙跳び フロッグ》]]のように自身をすぐに[[マナ]]としては使えない点か。出した[[ターン]]から爆発的な展開を行いたいなら、あらかじめ[[クリーチャー]]の用意は必要だろう。

**ルール [#y9892557]
最後の[[能力]]を裁定に沿ってより正確に書くとすれば、以下のようになる。
|COLOR(blue){自分がコストを支払う時、}バトルゾーンにある自分のクリーチャーを、自分のマナゾーンにあるかのようにタップしてCOLOR(blue){マナを生み出してもよい}。|

実際の[[カード]]には書かれていないが、この[[能力]]は[[《蛙跳び フロッグ》]]同様に''「[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]から[[マナ]]を生み出せる」能力''であり、したがってそれらを[[マナゾーン]]にあるかのように扱えるのは''[[マナコスト]]を支払う場合のみ''である。
一見可能のように見えるが、自身の[[アンタップ]]条件のように単に[[マナゾーン]]にある[[カード]]を[[タップ]]するだけの場合は[[バトルゾーン]]の[[クリーチャー]]は選べない。一見[[コスト]]の支払いと似ている[[O・ドライブ]]や[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]の[[代替コスト]]に関しても同様。
一方で[[コスト軽減]]などと組み合わせることは可能。

-紛らわしいが[[《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》]]などで[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]の[[マナ数]]を変化させる事はできない。そちらの[[能力]]は実際に[[マナゾーン]]にある[[カード]]のみが対象である。

-[[《百発人形マグナム》]]・[[《早撃人形マグナム》]]が[[バトルゾーン]]にいる場合、この[[クリーチャー]]の[[能力]]によって[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]のみで[[コスト]]を支払って[[クリーチャー]]を[[召喚]]すると、「[[マナゾーン]]の[[カード]]を[[タップ]]せずに」出したことになり、[[破壊]]が誘発してしまう。一方、[[コスト]]を支払ったかどうかを参照する[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]・[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]には引っかからない。
--余談だが、[[マナ]]は生み出さないが、[[マナゾーン]]の[[カード]]は[[タップ]]される、[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]の[[代替コスト]][[能力]]とは対照的である。[[《百発人形マグナム》]]・[[《早撃人形マグナム》]]は誘発せず、[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]・[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]は誘発するという逆転現象が発生する。

-[[マナ数]]を持たない[[サイキック・クリーチャー]]や[[ドラグハート・クリーチャー]]、[[GRクリーチャー]]、[[マナ数]]が0の[[5色レインボー]][[クリーチャー]]は、''0[[マナ]]として扱われる''点に注意。これらの[[クリーチャー]]は[[文明]]の支払いにだけ使うことができる。(2017/07/24正式回答)&br;以前は[[デュエル・マスターズ公式HP]]のQ&Aに「バトルゾーンのクリーチャーをタップして(中略)1マナを生み出すことになります。」とあることから、本来[[マナ数]]を持たない[[クリーチャー]]でも1[[マナ]]を生み出せる裁定となっていた。
--[[無色]]の[[GRクリーチャー]]は文明の支払いにも使えない為、タップしても何も起こらない。

-[[アンタップ]]の条件が[[《ベイB ソーター》]]や[[《ベイB ポレポレ》]]とは微妙に違い、自分の[[ターン]]1枚目の[[ドロー]]に限らず各[[ターン]]何枚目でも[[ドロー]]した際には[[マナゾーン]]の[[カード]]を3枚[[タップ]]して[[アンタップ]]できる。

-[[タップイン]]の部分も、従来の[[ミルクボーイ]]では出た後で[[タップ]]されていたが、この[[クリーチャー]]は最初から[[タップイン]]である。

**環境において [#c11a7264]

登場当初から[[【緑単ループ】]]で積極的に採用された。[[マナ送り]][[マナ回収]][[マナ召喚]][[コスト軽減]]の手段が整っている際に[[バトルゾーン]]をマナソースに使えるということは、[[タップ]]されたカードをゾーン移動させることによって実質的に無限のマナを生み出すことに繋がる。また、[[タップイン]]させる[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]や[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]などがいなければいくらでもこの状況は再現でき、それらのメタクリーチャーも[[《掘師の銀》]]等で除去できてしまうので、[[コンボデッキ]]としての決定力が異常に高かった。

また、[[《困惑の影トラブル・アルケミスト》]]など、小回りの利かない大量マナ回収という[[デメリット]]から実用性を疑問視されていたカードも、このカードの登場以後は、[[バトルゾーン]]の[[クリーチャー]]からマナを生み出せることによって実用性を手に入れた。ある程度小回りの利く大量マナ回収である[[《大勇者「鎖風車」》]]に至っては、このカードと非常に相性の良いループパーツとしての実力を危険視されて[[殿堂入り]]に至っている。

さらに、[[《水上第九院 シャコガイル》]]の登場以降は[[ガチデッキ]]、[[ファンデッキ]]を問わず無数のデッキが[[ループ]]などにより無限[[ドロー]]を始めとする手段によって、早ければ3ターン、順当なところで4ターンから5ターン程度で安全かつ手軽に勝利できるようになった。

環境において特筆すべきは、この項の頭でも述べた[[【緑単ループ】]]との相性の良さで、主要パーツがフルで投入出来た頃のこのデッキタイプは、一度回り出したら止める事が困難な[[ループ]]としてはかなり早い段階で完成するという凶悪さを見せていた。さらに[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]、[[《S級原始 サンマッド》]]などの主要なパーツの数々が殿堂入りしても形を変えて環境に残り続けた。
[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]の登場以降は[[メタリカ]]と合わせて[[コスト軽減]]による[[召喚]]と[[置きドロー]]による[[手札補充]]を繰り返し[[《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》]]の[[エクストラウィン]]を狙う[[【白緑メタリカ】]]として猛威を振るっていた。
また、同様の[[コスト軽減]]とドロー手段が豊富な[[ジョーカーズ]]にも[[《偽りの名 iFormulaX》]]と共に採用した型も結果を残している。

上記のように、このカードは[[コスト軽減]]と[[手札補充]]や[[マナ召喚]]などの[[プレイ]]できるカードの確保手段が揃っているデッキでは異常なほどのアドバンテージを叩き出し、ループパーツの核としての使われ方が主流であったこと、さらにそのループが対戦ゲームとしての側面を阻害しかねない[[ソリティア]]とみなされやすい物が多かったためか、2018年3月1日をもってプレミアム殿堂入りとなった。[[殿堂入り]]で様子を見ても万が一使用し続けられたら[[自然]]の[[クリーチャー]]や[[メタリカ]]の開発の障害になるため、一発で禁止化されたのだと思われる。
-[[殿堂入り]]を介さず直接[[プレミアム殿堂]]に指定されるのは6例目。このプレミアム殿堂により、各文明において[[殿堂入り]]を介さず直接[[プレミアム殿堂]]に指定されたカードが出揃った。また、[[マスター・イニシャルズ]]を差し置いて[[イニシャルズ]]で初めて規制されたカードである。

**その他 [#e6b48f1f]

-[[ドロー]]すればいつでも[[アンタップ]]できる事を利用すれば、[[《スーパーハッカー養成プラン》]]を[[唱える]]ことでマナを3枚タップできるかぎり連続[[攻撃]]できるようになる。

-同じく[[コスト]]1の[[クリーチャー]]と合わせると連続展開できる[[《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》]]があれば、[[クリーチャー]]を[[召喚]]するたびに使える[[マナ]]が増えるという状況が作れる。また、[[マナゾーン]]からこの[[クリーチャー]]を[[召喚]]できる[[《D2Y ヨー・サーク》]]との相性も抜群。

-[[《ルナ・リボルバーホイール》]]は味方[[クリーチャー]]を[[召喚]]するたびに[[アンタップ]]するため、この[[クリーチャー]]と合わせれば擬似[[《念仏エルフィン》]]に早変わりする。さらに実際の[[コスト軽減]]と違い1[[コスト]]の[[水]][[クリーチャー]]は差し引きノー[[コスト]]で出す事ができ、例えば[[《アクア忍者 ライヤ》]]を出し入れする[[ループ]]が可能となる。&br;同じように[[《聖霊王イカズチ》]]と合わせた場合、[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]のみで[[召喚コスト]]の支払いを済ませればチャラになる上、[[クリーチャー]]が増えた事で実質ノーコストで出せる[[コスト]]の幅が増えていくという驚異的な展開力を得る事ができる。

-前述の戦略が特徴的かつ強力なためそちらに使われやすいが、単純に[[《ベイB ソーター》]]とほぼ同じ性能を有しているため、[[ミルクボーイ]]の[[種族デッキ]]に入らないというわけではない。[[《冒険妖精ポレゴン》]]などの非[[タップイン]][[クリーチャー]]も一応入れられるので展開補助になる上、[[《D2B バブール》]]が[[攻撃できない]]状態で[[アンタップ]]してしまうと次の[[ターン]]の味方強化ができなくなってしまう欠点を克服できるため便利である。[[コスト]]の支払いで[[タップ]]した1[[コスト]][[クリーチャー]]は[[《Dの揺籠 メリーボーイラウンド》]]で守ってやれるのもポイント。
--上述のように環境を余程に荒らしたカードであったが、このカードのプレミアム殿堂はミルクボーイの種族デッキにほとんど影響を与えておらず、この点に呆れるプレイヤーも少なからず現われた。

-登場当初から環境の中心にいたカードだが、ほぼ[[ウィニー]]中心の[[ループ]][[デッキ]](稀に[[自然]]入りの[[【速攻】]]にも)にしか採用されなかったこと、その中でも大会シーンに跋扈していた[[【緑単ループ】]]のプレイング難易度が全デッキ中屈指の高さであること、そして何より、その能力の凶悪さ故、いずれ規制されると考えていたプレイヤーが多かったことなどから、(スペックの落ち目以外が理由ではあるが)シングルカードのレートは活躍の割には極めて低い。[[プレミアム殿堂]]してからも大きく変わってはいない。
--[[効果]]判明時点で[[プレミアム殿堂]]に指定される未来が丸わかりであった上に環境の荒らし具合が甚だしかったため、[[プレイヤー]]間では「忌み子」という蔑称で呼ばれることもあった。

-豆のような姿と環境を荒らした実績から、「このクリーチャーを見たらアレルギー反応が出た」等と揶揄するネタも存在する。

-[[プレミアム殿堂]]なのでもう[[再録]]はされない…と思いきや[[コロコロアニキ2018年秋号>プロモーション・カード]]にて''まさかの[[再録]]''。
[[使用禁止カード]]以外で通常の[[ゲーム]]では使うことができないカードが付録としてつく数少ない例である。
同じ頃[[タカラトミー]]のTCGであるWIXOSSとの相互コラボレーションとしてシグニ(クリーチャーに相当)[[カード]]化されるに至ったため、その影響もあるだろう。
一応[[【白緑メタリカ】]]を2[[ブロック]]仕様に近づけられる。
//と思うが[[《攻守の天秤》]]などが使用できないのでどのみち無意味。
イラストは[[大川ぶくぶ]]氏が担当し[[フレーバーテキスト]]も皮肉が効いている。

-[[カードイラスト]]には[[禁断文字]]で「BABY」と描かれている。BABYは日本語で赤ん坊という意味。

**このカードが採用された主なデッキ [#odc43eb3]
-[[【緑単ループ】]]
-[[【黒緑速攻】]]
-[[【ガシャゴズラループ】]]
-[[【白緑メタリカ】]]
-[[【ドルゲユキムラループ】]]
-[[【緑単ステージュラ】]]
-[[【ゲイル・ヴェスパー】]]
-[[【バニラビート】]]
-[[【フォーミュラエクストラウィン】]]
-[[【ズンドコピエロ】]]

**関連カード [#tc193e20]
-[[《蛙跳び フロッグ》]]
-[[《カエルB ジャック》]]

**フレーバーテキスト [#n5070260]
-[[プロモーション・カード]](P48/Y17)&br;'''私たちにとっては、この子が[[プレミアム>プレミアム殿堂]]。'''

**収録セット [#qf09058e]
-illus.[[HIRO”WO”NORI]]
--[[DMR-23 「革命ファイナル 最終章 ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」]]
-illus.[[大川ぶくぶ]]
--[[プロモーション・カード]](P48/Y17)

**参考 [#jbfb9c0d]
-[[ミルクボーイ]]
-[[イニシャルズ]]
-[[タップイン]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[アンタップ]]
-[[バトルゾーン]]
-[[タップ]]
-[[マナ]]

-[[プレミアム殿堂]]