#author("2020-01-17T18:23:20+09:00","","")
#author("2020-01-17T20:07:33+09:00","","")
*《&ruby(あんこく){暗黒};の&ruby(きし){騎士};ザガーン》 [#y82c76aa]

|暗黒の騎士ザガーン SR 闇文明 (6)|
|クリーチャー:デーモン・コマンド 7000|
|W・ブレイカー|

[[DM-01>DM-01 第1弾]]で登場した[[デーモン・コマンド]]。

初期の[[スーパーレア]]にありがちな[[準バニラ]][[ファッティ]]。

オーバースペックな[[カード]]が増えた今では、[[カードパワー]]だけで判断すれば、明確な採用理由を見いだすことはできない。

実用を考える場合、[[《減退の魔将スクリューマー》]]や[[《葬英雄 ゲンセトライセ》]]という[[上位互換]]が存在する。前者の[[能力]]は[[強制]]、後者は[[ドラゴン]][[メタ]]に引っかかるものの、いずれもこちらを優先して採用する理由にはほど遠い。
[[デーモン・コマンド]]に拘らなければ、同じ[[コマンド]]の[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]もいる。

[[上位互換]]とまではいかなくとも、[[闇]]の6マナ[[W・ブレイカー]]には[[《黒神龍ワリー・Go・イネーガー》]]や[[《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》]]を始め、優秀な[[効果]]持ちが多い。

このように[[スペック]]は平凡そのものではあるが、かの[[覇王ブラックモナーク]]に太鼓判を押されている初出時の[[フレーバーテキスト]]には妙な人気があり、根強いファンが多数存在している。その為か、後述のように[[再録]]や[[ツインパクト化]]が行われたり、派生カードが登場していたりする。

-まともに扱う上では[[《減退の魔将スクリューマー》]]の完全下位互換となる為、専ら鑑賞用の[[コレクション]]にするか、[[ネタカード]]として[[ファンデッキ]]で使うのが良い。

-[[パワー]]7000未満の相手ならば[[バトル]]で一方的に勝つことはできるが、[[ニンジャ・ストライク]]には注意。

-実用性はともかく[[《無敵城 シルヴァー・グローリー》]]を[[要塞化]]すれば、あらゆる[[バトル]]で一方的に勝つことができるようになる。ただし、相手も同じ[[能力]]を持っていると一方的に勝つことはできない。

-[[《覇王ブラックモナーク》]]の[[能力]]で[[《悪魔神デスモナーク》]]を出し、そのまま[[自爆特攻]]させると、[[墓地]]の《ザガーン》をすべて[[バトルゾーン]]に出すことができる。

-[[《覇王ブラックモナーク》]]は[[デーモン・コマンド]]を[[進化元]]にするため、《ザガーン》自身を《ブラックモナーク》に[[進化]]させることも可能。仮に《ザガーン》から[[進化]]した存在であるならば、かつての自分を持ち上げる発言も理解できるかもしれない。

-同[[エキスパンション]]には[[上位種]]の[[《混沌の獅子デスライガー》]]が存在する。[[《覇王ブラックモナーク》]]の[[能力]]で2体まとめて並べてみると面白いかもしれない。

-微妙な[[スペック]]でありながら、意外にも純粋な意味でのこの[[カード]]の[[上位互換]]は[[DMR-09>DMR-09 「エピソード3 レイジVSゴッド」]]の[[《減退の魔将スクリューマー》]]まで存在しなかった。同[[文明]]同[[コスト]]同[[パワー]]の[[クリーチャー]]はすべて、[[メリット]]と[[デメリット]]を併せ持つ[[能力]]を持っていたためである。
もっとも、[[闇]]は[[スーサイド]]戦術を取るのが基本であるため、デメリットがないからといってこのつまらんカードが有難いかどうかは今ひとつ疑問ではある。
--一応[[《アクアン》]]で拾える上に癖のない[[スペック]]で上述の通り差別化点も存在したことから、初期の[[【アクアンブラック】]]では採用される余地があった。

-単純なところでいえば[[《超次元リバイヴ・ホール》]]や[[《超次元ミカド・ホール》]]から出した[[《ヴォルグ・サンダー》]]に[[コストパフォーマンス]]で劣っている。但し、現在では[[《ヴォルグ・サンダー》]]は[[プレミアム殿堂]]に指定されている。

-[[DMR-05>DMR-05 「エピソード2 ゴールデン・エイジ」]]にて[[下位互換]]の[[《黒神龍パープル・ランブル》]]が登場。このカードが[[上位互換]]となった。最も、あちらがこれ以下の悲惨な[[スペック]]で生まれてしまっただけであり、元々弱いこちらが使われることはなかった。

-[[W・ブレイカー]]のみを持つ[[準バニラ]]の元祖。ゆえに他の色に存在する同型再販ないし限定状況下で[[相互互換]]になるカードに対しては、「ザガーン」が代名詞的に使われることがある。[[無色]]の[[【ジョーカーズ】]]に対する[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]を「[[赤いザガーン>《すわれ! 大焼きくん》]]」、[[テキスト]]判明当初過小評価されていた[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]を「踏み倒せるザガーン」、といった具合である。

-初期の[[コスト論]]でいえば[[コスト]]6の[[パワー]]7000というのは[[コスト論]]に従った[[準バニラ]]の基本パワーであり、[[6マナ以上優位の法則]]を考慮すると非進化でデメリットなしの[[W・ブレイカー]]を持つことができる最低[[コスト]]6の[[準バニラ]]である。
同様にネタにされている[[クリーチャー]]達とは異なり[[コスト論]]で言えば適正スペックの[[クリーチャー]]ではあるのだが、やはりただ[[パワー]]が大きいだけの[[クリーチャー]]は採用されにくい。

-名前の元ネタは、[[カードイラスト]]上の特徴を鑑みても、『ゴエティア』に登場する悪魔、ザガン(Zagan)と考えられる。いわゆる「ソロモン72柱」の悪魔のうちの1体であり、[[グランド・デビル]]も同様の元ネタを持つ。
悪魔学的にはザガンはグリフォンの翼を持った牡牛の姿で描かれる。確かにこの[[カード]]にも角が描かれている。またアニメやゲーム等でCG化された際や、[[《「一方的に勝つに決まっている」》>《暗黒の騎士ザガーン/「一方的に勝つに決まっている」》]]の[[イラスト>カードイラスト]]では、翼が描かれている。
尤も、悪魔学の方のザガンは愚者を賢くしたりあらゆる金属を貨幣に変えたりできる存在であり、単調でつまらんスペックのこちらよりも遥かに能力に秀でているのだが。

**フレーバーテキストについて [#g98bd360]
-[[DM-01>DM-01 第1弾]]の[[フレーバーテキスト]]では、[[背景ストーリー]]上の[[覇王ブラックモナーク]]のザガーンへの信頼と[[闇]]軍団の強力さが如実に表されている。&br;[[DM-01>DM-01 第1弾]]の段階では[[パワー]]が高い部類だったが、[[DM-02>DM-02 第2弾「進化獣降臨」]]で[[パワー]]8000の[[《クリスタル・ランサー》]]が登場すると、一方的に勝てる状況は少なくなってしまった。その後の[[環境]]でも一方的に勝つことはそうそう無いため、『一方的に(相手が)勝つ』などとネタにされるようになった。

-[[《いにしえの超人》]]の[[フレーバーテキスト]]を見る限り、一応戦場に出たことはある様子。だが、[[《いにしえの超人》]]には一方的に勝つことはできず、他人を頼ろうとしている情けない結果になっている。
なお、[[《悪魔神バロム》]]の前に辿り着かせたくないようだが、《バロム》の[[スペック]]ならば[[バトル]]でも[[能力]]でも一方的に勝つことができる。

-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]では、[[《アクア・マスター》]]や[[《残虐覇王デスカール》]]と共にまさかの[[再録]]を果たす。なお、その[[フレーバーテキスト]]は句点を外すことによって、全く真逆の意味となっている。《ザガーン》が持つネタ的人気を公式が認知しているらしいことがはっきりと窺え、後年の[[新章デュエル・マスターズ]]以降相次ぐ関連[[カード]]収録の先駆けとなる。

-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]版の[[フレーバーテキスト]]にある[[《究極の覚醒者 デビル・ディアボロス ZZ》]]は[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]の発売当時カード化されていなかった。その後、そちらの発売から1年5カ月経って[[DMD-19>DMD-19 「スーパーVデッキ 滅びの龍刃 ディアボロス」]]にてめでたく収録となった。&br;なお、[[DM-01>DM-01 第1弾]]の[[フレーバーテキスト]]に登場したが、既に死んでいる[[覇王ブラックモナーク]]とは違い、後にカードとして登場する可能性があるとは見られていた。

-[[フレーバーテキスト]]にある[[覇王ブラックモナーク]]は、2016年に[[《覇王ブラックモナーク》]]としてカード化された。一方的に勝てるかは別として、その[[リアニメイト]]能力により[[フレーバーテキスト]]通り《暗黒の騎士ザガーン》を2体も戦場に送り出すことが出来る。&br;ちなみに、[[シークレットカード]]版の[[フレーバーテキスト]]は初出時の《ザガーン》のものを明らかにオマージュしており、古参[[プレイヤー]]へのファンサービスとなっている。

-登場から17年後の[[DMEX-04>DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」]]で[[《暗黒の騎士ザガーン/「一方的に勝つに決まっている」》]]として[[ツインパクト化]]を果たした。やはりネタも混じっているが、[[奴>《いにしえの超人》]]を[[止められる>破壊]]ようになり、大きく飛躍した。

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**その他 [#g98bd360]
-アニメ「VSR」第8話では架空の特撮番組『デュエマ戦隊デュエマーファイブ』の敵役として登場している。

-北米版デュエルマスターズである「[[Kaijudo]]」においても《Zagaan, the Bone Knight》として収録されている。訳すなら《骸骨の騎士ザガーン》といったところか。&br;Kaijudoではテキストが変更されて日本語版とはまったくの別物となるカードも多いが、このカードはなんと6[[マナ]]・[[パワー]]7000の[[W・ブレイカー]]で種族も[[デーモン・コマンド]]に相当する"Shadow Champion"と、ほとんど変更なくカード化されている。&br;[[フレーバーテキスト]]も''"Were I to dispatch him to field, he would overwhelm the enemy in an instant. And where is the joy in that?" —[[Dark Lord Megaria>《暗黒皇女メガリア》]]''(意訳:私が奴を現場に派遣したら、奴はすぐに敵を圧倒する。こんな喜ばしいことがどこにあろうか。)と、発言者こそ違えどほぼ同様の内容となっている。
--それに加えて、デュエルマスターズの英語版カード《Zagaan, Knight of Darkness》においても、[[フレーバーテキスト]]で''"If I were to send him to the field, he'd overwhelm the enemy in an instant. Where's the fun in that?" -[[Ballom, Master of Death>《悪魔神バロム》]]''(意訳:余が奴を戦場に出したら、奴はすぐに敵を圧倒する。こんな楽しいことがどこにあろうか。)と言及されており、[[《覇王ブラックモナーク》]]だけでなく[[《暗黒皇女メガリア》]]や[[《悪魔神バロム》]]にも一目置かれている事がわかる。&br;もっとも、当時カードとして存在しない[[覇王ブラックモナーク]]の名前を出して混乱を招くのを防ぐために発言者を差し替えた可能性は否定できないが。

-[[《シザー・アイ》]]における[[【シザー・愛】]]のように、[[【ドルマゲドンX】]]にザガーンを投入した【ザガマゲドン】というファンデッキで大会で結果を出した愛好家がいる。
//書き方下手ですんません


**関連カード [#s63cae42]
-[[基本セット]]の[[準バニラ]][[デーモン・コマンド]]
--(コスト6)《暗黒の騎士ザガーン》
--(コスト7)[[《混沌の獅子デスライガー》]]
--(コスト8)[[《凶闘の魔人ギリエル》]]

-[[《暗黒の騎士ザガーン/「一方的に勝つに決まっている」》]]

-[[《覇王ブラックモナーク》]]
-[[《究極の覚醒者 デビル・ディアボロス ZZ》]]

-[[《古の騎士ガザーン》]]
-[[《迷宮の騎士 サンザーン》]]

-[[《すわれ! 大焼きくん》]]
-[[《雪精 ティンクル》]]
-[[《始祖目 フェニクドラ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#f07cc62c]
-[[DM-01>DM-01 第1弾]]&br;'''「つまらん。やつを戦場に出したら、[[一方的に勝つに決まっている。>《暗黒の騎士ザガーン/「一方的に勝つに決まっている」》]]」――[[覇王ブラックモナーク]]'''
-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]&br;'''つまらんやつを戦場に出したら、戦場がどうなるか知っているか?――[[究極の覚醒者デビル・ディアボロスZZ>《究極の覚醒者 デビル・ディアボロス ZZ》]]'''

**収録セット [#ad40d3ff]
***[[デュエル・マスターズ]] [#a5d97f03]
-illus.[[Tsutomu Kawade]]
--[[DM-01 第1弾]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#j11dca6a]
-illus.
--[[BASIC]]

**参考 [#u2b8b4ea]
-[[クリーチャー]]
-[[デーモン・コマンド]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[準バニラ]]

-[[覇王ブラックモナーク]]
-[[ネタカード]]

//-[[【ザガマゲドン】]]