#author("2020-01-17T21:33:10+09:00","","")
#author("2020-01-17T21:33:20+09:00","","")
*《&ruby(りゅうせかい){龍世界}; ドラゴ&ruby(だいおう){大王};》 [#k092a8bf]

|龍世界 ドラゴ大王 VIC 火文明 (10)|
|クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン 13000|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のクリーチャーを1体と、相手のクリーチャーを1体、選んでもよい。その2体をバトルさせる。|
|ドラゴンではないクリーチャーがバトルゾーンに出る時、バトルゾーンに出るかわりに持ち主の墓地に置かれる。|

[[DMX-16>DMX-16 「超王道戦略ファンタジスタ12」]]で登場した[[ビクトリー]]を持つ[[レッド・コマンド・ドラゴン]]。

単体で場に出すだけでも、13000未満を対象とした擬似[[火力]]を放ちながら強力な[[ロック]]をかけることができる。
とはいえ、その[[ロック]]は自分にもかかることから、[[【連ドラ】]]など[[ドラゴン]]中心の[[デッキ]]で運用していくことになるだろう。
なお、[[バトル]]させる[[クリーチャー]]は自分の[[クリーチャー]]と相手の[[クリーチャー]]それぞれ1体ずつであればなんでもいいので、[[《伝説のレジェンド ドギラゴン》]]など[[バトル]]に勝利すると[[アドバンテージ]]を得られる[[クリーチャー]]を選ぶことも出来る。

同文明同コストに強力な[[フィニッシャー]]が数多く存在するため、それらとの枠争いは避けられない。
+割り振り大[[火力]]と[[シールド焼却]]で堅実に相手を追い詰める''[[《超銀河竜 GILL》]]''
+[[殿堂入り]]だが[[アタックトリガー]]の[[ガチンコ・ジャッジ]]に勝てば[[エクストラターン]]を得られる''[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]''
+2回もの[[T・ブレイカー]]と[[火力]]を叩き込む''[[《勝利天帝 Gメビウス》]]''
+[[マナ武装]]が必要だが非常に突破力の高い''[[《二刀龍覇 グレンモルト「王」》]]''
+[[プレミアム殿堂]]からの復帰を果たした[[シールド焼却]][[能力]]を持つ''[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]''
+自分にも効果が及ぶとはいえ9000[[火力]]を放ち、このクリーチャーで相手クリーチャーを[[破壊]]すれば[[ドラゴン]]を[[コスト踏み倒し]]できる''[[《勝利のレジェンド ガイアール》]]''
+[[エクストラウィン]]で殆どの勝負を決められる''[[《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》]]''
+[[《無限掌》]]と[[バトル]]勝利時のシールドブレイク、[[ハンデス]][[メタ]]で相手を壊滅させる''[[《ヴァーニング・ヒーター》]]''
+[[B・A・D]]で2[[コスト軽減]]が可能であり[[タップ]]されていれば[[pig]]で[[エクストラターン]]を得られる''[[《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》]]''
が挙げられる。

それらと比べると[[スピードアタッカー]]を持たないこちらは即効性において大きく劣るが、実質的な[[除去]][[能力]]を持ち、[[ドラゴン]]を使わない相手には確実に[[ロック]]できるので、堅実に[[バトルゾーン]]を支配することができる点を積極的に生かしていきたい。

**ルール [#ea0da124]

-[[ロック]]のルールは[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]と同様。詳しくはそちらを参照されたし。

-[[GR召喚]]に置換効果を適用した場合、墓地に移動しているので[[状況起因処理]]によりその[[GRクリーチャー]]は超GRの一番下に置かれる。

**環境において [#ode4d746]
登場時点の環境では重さ、自分への[[デメリット]]、[[ドラゴン]]にはノータッチであることが祟って良い[[カード]]止まりの評価だった。
その後、通称「VANナイン大王」と呼ばれる[[ロック]]がビッグマナ[[デッキ]]の[[フィニッシャー]]として注目された時期が存在したが、[[環境]]に[[ドラゴン]]を[[フィニッシャー]]とする[[デッキ]]が多かったこと、[[環境]]の[[高速化]]により[[ロック]]体制が間に合わないことなどの要因もあり、[[メタゲーム]]に影響を及ぼすほどではなかった。
さらに後に「VANモアイワルド」がビッグマナにおける[[ロック]]の主流となると、[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]をこれの代わりに使っても詰めの性能は十分であること、自分の[[クリーチャー]]を出すことを阻害する[[デメリット]]などが目立ってこの[[カード]]の評価は下がった。
しかし下記のように[[《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]のおかげでいわゆる「大王VANナイン」ごとこの[[カード]]は再評価の機会を得た。

[[DMEX-06>DMEX-06 「絶対王者!! デュエキングパック」]]期には勝負が長引いた際のサブフィニッシャーとしてこれを採用した[[【モルト NEXT】]]が何例かチャンピオンシップ4位以内入賞を果たしている。[[《暴龍事変 ガイグレン》]]などの[[ファッティ]]を比較的高く評価する風潮もあろうが、それだけ[[マナブースト]]関連の[[カード]]が充実を見たということでもある。

[[DMRP-11>DMRP-11 「超天篇 第3弾 零誕! 魔神おこせジョルネード1059!!」]]期には[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]による全体除去とこのカードによるロックが[[重量級]][[マナドライブ]][[GRクリーチャー]]にささることからすっかり[[【モルト NEXT】]]の主流カードとなった。
[[DMRP-11>DMRP-11 「超天篇 第3弾 零誕! 魔神おこせジョルネード1059!!」]]期には[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]による全体除去とこのカードによるロックが[[重量級]][[マナドライブ]][[GRクリーチャー]]に刺さることからすっかり[[【モルト NEXT】]]の主流カードとなった。

**「大王VANナイン」 [#o6389056]
[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]は天敵であるが味方であれば非常に相性がよい。この[[クリーチャー]]と[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]、さらに[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]または[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]を共に立てることで、相手は[[クロスギア]]・[[城]]・[[フィールド]]・[[オレガ・オーラ]]しか[[プレイ]]できなくなる非常に強力な[[ロック]]が成立する。
このロックを「大王VANナイン」と呼ぶ。[[《運 命》]]や[[《超天星バルガライゾウ》]]などによりこれらを揃えることは比較的現実的である。[[【ラララオプティマス】]]で揃えたり、[[【ターボロマネスク】]]、[[《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》]]、[[《轟破天九十九語》>《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]等で揃えるという手もなかなか実用的。

とは言え完全に穴がないわけではない。場に出すことなく除去をトリガーさせることができる[[《疾封怒闘 キューブリック》]]や[[《知識の破壊者デストルツィオーネ》]]によって牙城が崩される危険性がある。
完全に[[召喚]]を禁止するわけではないため、わざと[[コスト]]を払って[[召喚]]することで《キューブリック》の[[バウンス]]や、[[手札]]を浪費して《デストルツィオーネ》今引きによる[[破壊]]ということもあり得る。
特に《キューブリック》はどこからでも[[墓地]]に置かれるとトリガーするため、[[ロック]]完成後[[山札]]削りや[[シールド焼却]]、[[ランデス]]、[[ハンデス]]する場合は慎重に。[[攻撃]]した時に[[S・バック]]から[[墓地]]に置かれる可能性もある。採用されやすい[[【墓地ソース】]]や[[【ラララオプティマス】]]などでは十分に気をつける必要がある。相手が7[[コスト]]払って[[召喚]]することで[[バウンス]]を無理に[[トリガー]]させてきてもその後動けなければ次の[[ターン]]この[[クリーチャー]]を出し直せばいい話ではあるが、[[【墓地ソース】]]の場合は[[コスト軽減]]や[[踏み倒し]][[クリーチャー]]が多めであり、7[[コスト]]を支払っても動ける可能性があるため要注意。
-上記を踏まえると[[《疾封怒闘 キューブリック》]]が[[殿堂入り]]したのはこの[[クリーチャー]]にとって追い風となった。

当然、異なる[[カードタイプ]]の[[除去]]が拡充されれば、上述の[[ロック]]は脆弱になりえる。特に[[D2フィールド]]の[[Dスイッチ]]による除去は強烈で、[[《Dの禁断 ドキンダムエリア》]](×[[《禁断〜封印されしX〜》]])・[[《Dの暴毒 ヴェノミック・ハザード》]]・[[《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》]]が見えたら、あまりロック性能を過信しないほうが無難だろう。特に[[《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》]]は[[S・トリガー]]でもあるので、ちまちま[[シールド]]を削るのも危険である。

現在では[[D2フィールド]]メタの[[《族長の魂友 ワチャゴナ》]]の登場により、大王VANナインに加えてそちらを出し、[[D2フィールド]]を用意することで[[D2フィールド]]に対する脆弱性はカバーできる。
-[[2017年3月25日ルール改訂]]の影響により[[S・バック]]は手札が捨てられる扱いになったため、[[置換効果]] であることでロックをすり抜けてくる旧[[マッドネス]]が使用可能に。メジャーな例として[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]の[[スーパーS・バック]]から[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]を出して[[バウンス]]してくる可能性が出てきたため、より過信は禁物に。

**他のカードとの関係 [#zc6fc778]

-場に出ることを封じるため、[[ドラゴン]]を出せない4コスト以下の[[超次元]][[呪文]]は[[腐る]]ことになる。特に出た[[サイキック]]で[[効果]]が大幅に変わる[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]などが[[腐る]]のは大きい。ただし、自分にも言えることなのでそこは注意。

-[[《「戦慄」の頂 ベートーベン》]]との相性もいい。[[エターナル・Ω]]を得ることで粘り強くなる。2種類の《ベートーベン》に足りなかった要素をこの[[カード]]で補うことが可能。

-[[オレガ・オーラ]]をプレイする際に、新たにGR召喚を行うことを選んだ際に[[超GR]]から捲れた[[GRクリーチャー]]がこのクリーチャーの能力でGR召喚できない場合は、オーラはバトルゾーンに出せなくなり、手札に残る。

-[[ドラゴン]]でない[[ゼニス]]を無力にできるのはなかなか魅力的。ただし[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]は天敵。[[《「勝利」の頂 バトル・ザ・クライマックス》]]も場合によってはこのクリーチャーを除去できなくもない。

-主な対処法としては上記の[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]や[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]等の除去持ちの[[ドラゴン]]、[[呪文]]などが挙げられる。

-[[レッド・コマンド・ドラゴン]]だが[[ハンター]]は持っていないので[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]などで踏み倒すことができない。

-[[ニンジャ・ストライク]]持ちの[[シノビ]]は敵味方問わず、そのほとんどが封殺される。唯一[[《土隠龍ジライヤ》]]だけは繰り出せるが、[[シノビ]]の[[パンプアップ]]しかできないため特にそれで困ることはないだろう。その後、[[DMEX-06>DMEX-06 「絶対王者!! デュエキングパック」]]で[[ドラゴン]]かつ[[ブロッカー]]でありながら[[ニンジャ・ストライク]]を持った[[《轟牙忍 ハヤブサリュウ》]]が登場。
--後に[[《煌世主 サッヴァーク†》]]が登場。[[ニンジャ・ストライク]]ではないが、相手の[[シールド]]に[[表向き]]の[[カード]]が3枚あれば[[ニンジャ・ストライク]]のごとく相手の[[ターン]]でも[[バトルゾーン]]に出すことが可能。しかも[[種族]]が[[マスター・ドラゴン]]でもあるためこの[[クリーチャー]]の[[ドラゴン]]以外に対する[[ロック]]に引っかからず、[[パワー]]17000もある[[ブロッカー]]であるため[[パワー]]負けしている《龍世界 ドラゴ大王》を[[ブロック]]される可能性もあり、[[ニンジャ・ストライク]]と違い[[ターン]]終了時でも[[山札の下]]へ移動しない。

***カウンター用ドラゴンとの関係 [#h8a399de]
-この[[クリーチャー]]の[[ロック]]をすり抜けてこちらの[[ターン]]中に[[バトルゾーン]]に出ることのできるカウンター[[ドラゴン]]については[[カウンター用ドラゴン一覧]]を参照。
--その中でも[[cip]]だけで[[確定除去]]できるものは[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]と[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]のみ。それぞれ比較的緩い条件で登場してくるため、攻撃する際は注意が必要。
--ただそれ以外のカウンター[[ドラゴン]]が持つ[[能力]]のほとんどは[[除去]]に直結しない[[能力]]であり、ほとんどカウンター[[クリーチャー]]封殺とも言える。
--ただし、[[S・バック]]の[[コスト]]として[[手札]]に加える[[シールド]]を[[墓地]]に送ることはどの[[S・バック]][[クリーチャー]]でも可能。先述の通り、[[《デュアルショック・ドラゴン》]]や[[《クラック・クロウラー》]]の[[S・バック]]で[[シールド]]の[[《疾封怒闘 キューブリック》]]を[[墓地]]に送りバウンスする芸当も可能。ただその場合でも[[《疾封怒闘 キューブリック》]]の[[トリガー]]解決の前に、[[S・バック]][[クリーチャー]]が場に出るため、その[[クリーチャー]]は、[[ドラゴン]]でなければ[[墓地]]に置かれる。

**その他 [#pf165cde]
-[[背景ストーリー]]では[[ドラゴン・サーガ]]の物語が始まる少し前に''既に倒されている''。大王らしからぬ情けないフェードアウトだが、[[ゼニス]]や[[オラクル]]を撃退させていたので実力者であることは確かである。倒されてしまった原因は能力から見るに[[ドラゴン]]の召喚は封じることができないからであろう。一応[[ドラグハート]]は[[ドラグナー]]を介してではないと出すことができないのでやや違和感はあるが。

-アニメ「VS」では[[勝太>切札 勝太]]が[[ぶっちゃけ]]戦で使用。[[《ジャックポット・バトライザー》]]の能力で登場し、能力でさらに[[《青銅の鎧》]]とバトルさせた。他にも[[滑川 ナメヒコ]]戦で能力を遺憾なく発揮している。

-「デュエル・マスターズ パーフェクト ルール BOOK」ではリキムがシズク戦で使用。[[《ジャックポット・バトライザー》]]の能力により[[コスト]]を踏み倒した。[[cip]]で[[《龍素記号iQ サイクロペディア》]]とバトルする描写はないが除去している。[[《アクア・サーファー》]]の登場を[[ロック]]した上で、シズクを[[ダイレクトアタック]]した。

**関連カード [#ab4c2826]
-[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]
-[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]
-[[《時の革命 ミラダンテ》]]

-[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]
-[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]
-[[《古代楽園モアイランド》]]
-[[《闇鎧亜クイーン・アルカディアス》]]

-[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]
-[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]
-[[《勝利天帝 Gメビウス》]]
-[[《二刀龍覇 グレンモルト「王」》]]
-[[《勝利のレジェンド ガイアール》]]
-[[《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》]]

**収録セット [#zfb7ccce]
-illus.[[TUBAKI HALSAME]]
--[[DMX-16 「超王道戦略ファンタジスタ12」]]
--[[DMX-26 「ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜」]]
-illus.[[Ishibashi Yosuke]]
--[[プロモーション・カード]](P64/Y17)
--[[プロモーション・カード]](P67/Y17)

**参考 [#m105f9d2]
-[[レッド・コマンド・ドラゴン]]
-[[cip]]
-[[効果バトル]]
-[[ドラゴン]]
-[[ロック]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[ビクトリー]]
-[[カウンター用ドラゴン一覧]]