#author("2019-12-26T21:16:46+09:00","","")
#author("2019-12-27T08:40:12+09:00","","")
*《&ruby(エス){S};&ruby(きゅう){級};&ruby(ゾンビ){不死}; デッドゾーン》 [#gd44fee7]

|S級不死 デッドゾーン SR 闇文明 (6)|
|進化クリーチャー:ソニック・コマンド/S級侵略者 12000|
|進化−自分の闇のクリーチャー1体の上に置く。|
|S級侵略[不死]−闇のコマンド(自分の闇のコマンドが攻撃する時、自分の手札または墓地にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーを-9000する。|

[[DMR-19>DMR-19 「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」]]で登場した[[闇]]の[[進化]][[ソニック・コマンド]]/[[S級侵略者]]。

[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]が「不死(ゾンビ)」の[[S級侵略]]の力により復活した姿。
[[種族]]は元となったレッドゾーンと同じく[[ソニック・コマンド]]だが、[[闇]][[文明]]になったことにより[[侵略]]条件が[[闇]]の[[コマンド]]に変わっている。

[[闇]]になったため既存の[[ソニック・コマンド]]を用いた[[侵略]]はできなくなったが、「不死(ゾンビ)」の力によって[[墓地]]からも[[侵略]]できるようになっており、[[闇]]の[[墓地肥やし]]との相性が良い。
通常の[[侵略]]と同じく[[手札]]からも[[侵略]]できるため、無理に[[墓地肥やし]]をせずとも[[侵略]]できるという選択肢の広さが[[S級侵略]]の魅力。
この[[クリーチャー]]が[[破壊]]されても[[侵略]]源となる[[墓地]]に送られるだけなので、再[[侵略]]も容易。何度[[破壊]]されてもゾンビの如く蘇り、しぶとく戦い続けることができる。

[[cip]][[能力]]は相手の[[クリーチャー]]1体の[[パワー]]を−9000するというもの。
[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]と比べれば[[アンタッチャブル]]や9000より大きい[[パワー]]を持つ[[クリーチャー]]に対しては本家ほど有効打ではないものの、あちらと違い好きな[[クリーチャー]]を選べる。
また、[[エスケープ]]持ちや[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]、[[《超奇天烈 マスターG》]]等を[[破壊]]できるのがあちらにはない利点である。
[[パワー]]21000以内ならば[[殴り返し]]で倒せるため、半端な[[ファッティ]]ならば簡単に薙ぎ倒せる。高パワーを活かしたバトルによって除去する方式の[[コスト踏み倒しメタ]]にも[[耐性]]があり、[[《デスマッチ・ビートル》]]ならこのカード1枚分のパワー低下で貫通する。

さらにこの[[クリーチャー]]が複数枚[[墓地]]にあれば、重複して[[侵略]]することで[[パワー低下]]を複数回放てる。2枚重ねで出せば[[パワー低下]]だけで1万8000、[[バトル]]させたら[[パワー]]3万をも打ち倒せるほどの範囲の広さである。また、[[《超次元ミカド・ホール》]]と組み合わせることで2万のパワー低下ができ、[[《豪遊!セイント・シャン・メリー》]]の破壊置換効果を無効化して破壊することが出来る。[[リンク解除]]後もパワー低下は引き継がれるため、場に残った残りの2体もまとめて破壊される。過去のパワー低下手段に比べ格段に手軽なため、[[【セイント・シャン・メリー】]]を使うプレイヤーは対策を考えておいた方が良いだろう。

この[[クリーチャー]]が[[墓地]]にストックされているだけで[[闇]]の[[コマンド]]がいつでも[[除去]][[能力]]を持つ[[T・ブレイカー]]に変貌するため、対処する場合は[[進化元]]となる[[闇]]の[[コマンド]]を常に抑えておく必要があるだろう。

シンプルな[[効果]]と[[スペック]]の高さ、そして[[墓地]]からの[[コスト踏み倒し]]故に、[[墓地肥やし]]を利用する[[闇]]の[[コマンド]][[デッキ]]ならばほとんどの[[デッキ]]に入りうるポテンシャルを持つ強力な[[クリーチャー]]。
[[S級侵略者]]の名に相応しい強さを持ち、[[汎用性]]の高さならば[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]を超えたと言っても過言ではない。

-[[スピードアタッカー]]を持つ[[《勝利のガイアール・カイザー》]]との相性の良さは言うまでもないだろう。[[《超次元ミカド・ホール》]]を使えば最大3体の[[クリーチャー]]を[[破壊]]できる。
--というより、登場当初は[[《勝利のガイアール・カイザー》]]以外に手頃な侵略元がおらず、強力なものの[[メタ]]られやすい[[超次元]][[呪文]]に依存せざるを得ないという欠点を抱えていた。しかし[[革命ファイナル]]に入ると[[スピードアタッカー]]持ちの[[《轟音 ザ・ブラックV》]]、[[《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》]]、[[《終断δ ドルハカバ》]]が続々と登場したことにより侵略元不足は解消された。

-[[《復讐 ブラックサイコ》]]の相性も良い。重複[[侵略]]で出せば[[侵略]]した分だけ[[ハンデス]]を放てる。
--[[《復讐 ブラックサイコ》]]と《S級不死 デッドゾーン》が[[墓地]]にある状況で、[[《超次元リバイヴ・ホール》]]または[[《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》]]で[[《復讐 ブラックサイコ》]]を[[墓地回収]]して[[《勝利のガイアール・カイザー》]]を[[バトルゾーン]]に出し、[[《勝利のガイアール・カイザー》]]→[[《復讐 ブラックサイコ》]]→《S級不死 デッドゾーン》([[墓地]][[侵略]])の順番で[[侵略]]すれば、5[[コスト]]の[[カード]]たった1枚が[[スピードアタッカー]]、登場[[ターン]]限定[[アンタップキラー]]、2枚[[ハンデス]]と[[パワー]]マイナス9000を持つ[[T・ブレイカー]]という鬼のような性能に変貌する。
--他の「不死(ゾンビ)」型[[S級侵略者]]も同様の流れで出せるため、強力な[[コンボ]]も考えられる。&br;その後上記の組み合わせの強力さ、及び手軽さが災いしてか《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》と《復讐 ブラックサイコ》は[[殿堂入り]]してしまった。

**環境において [#kbb14bec]
効果判明当初、[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]と異なり相手のパワーによっては除去できないこと、[[メインデッキ]]に入る[[スピードアタッカー]]持ちの侵略元がこれと言って当時の[[カードプール]]に存在しないことから、初心者筋には低く評価する者もいた。だが、多くのプレイヤーは[[【青黒ハンデス超次元】]]や[[【ドロマー超次元】]]のフィニッシャーとして注目。実際[[革命編環境]]ではそのように使われたが、それらのデッキが[[【レッドゾーン】]]に速度負けすることがしばしばであったことからこのカードを見くびるものも中には存在した。

[[革命ファイナル環境]]においては[[【赤黒ドギラゴン剣】]]に出張することがざらで、主に[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]の[[ファイナル革命]]でによって[[バトルゾーン]]に出した[[《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》]]から侵略した。
[[革命ファイナル環境]]においては[[【赤黒ドギラゴン剣】]]に出張することがざらで、主に[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]の[[ファイナル革命]]によって[[バトルゾーン]]に出した[[《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》]]から侵略した。

[[革命ファイナル環境]]終期には[[【ドルマゲドンX】]]で活躍し、[[《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》]]から[[《復讐 ブラックサイコ》]]、このカードに侵略し、[[《Kの反逆 キル・ザ・ボロフ》]]に革命チェンジすることで多くのデッキの盤面や手札をしばしば壊滅させた。[[【緑単ループ】]]が当時の[[【ドルマゲドンX】]]のお客様になると聞けばこの組み合わせの凄さが分かるだろう。

[[新章デュエル・マスターズ]]以降は[[《異端流し オニカマス》]]に手を焼くようになったため、素出しで[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]の封印を外すためのクリーチャーとしての性質が強くなった。[[新章デュエル・マスターズ環境]]でトップメタであった[[【青黒ハンデス超次元】]]のフィニッシャーとしての印象が強く、当時の[[【青黒ハンデス超次元】]]は5マナが貯まったら[[《超次元リバイヴ・ホール》]]から走り出す[[中速]][[ビートダウン]]の動きをしていた。[[侵略]]の天敵である[[《異端流し オニカマス》]]も[[《学校男》]]や[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]の[[Dスイッチ]]からの[[《テック団の波壊Go!》]]でどうとでもなったのである。

[[双極篇環境]]のようなギリギリの打点で攻めるデッキが多い環境においては、[[コスト踏み倒しメタ]]存在下において[[cip]]の[[除去]]だけ使って退場しても悪い選択ではなく、[[禁断爆発]]によって[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]を用意すればあちらの[[T・ブレイカー]]で遅れを取り戻せる。

ところが[[超天篇環境]]になって流行した[[《超次元ガード・ホール》]]、[[《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》]]、[[《怒流牙 サイゾウミスト》]]などで長期戦を行うことを視野に入れた型の[[【白黒緑ドルマゲドン】]]ではこのカードを全抜きするケースが少なくなく、ここに来て[[侵略]]が[[コスト踏み倒しメタ]]に引っかかることが重く見られるようになった。通常の[[【黒緑ドルマゲドン】]]の方は[[超天篇環境]]でも[[トップメタ]]であるが、こちらの採用枚数が2枚に抑えられることがざらで、サブ扱いになりつつある。

そして[[DMBD-10>DMBD-10 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」]]で[[《SSS級天災 デッドダムド》]]が登場すると立場が一変。侵略の開始点となる[[ゾーン]]がより広く、封印外しでより器用に動けるあちらに立場を譲り、[[【青黒緑デッドダムド】]]でも仲間外れにされる結果となった。DMBD-10発売前は《SSS級天災 デッドダムド》の比較対象にされ、《SSS級天災 デッドダムド》が[[【超次元デッドゾーン】]]の強化パーツになるという声もあったが、ここに来てついに環境から死滅してしまった。素出ししやすく[[《異端流し オニカマス》]]に強いという旨味も、[[マッハファイター]]全盛で対処が容易になった[[DMBD-09>DMBD-09 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 必勝!! 闘将ブレードオーガ」]]・[[DMBD-10>DMBD-10 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」]]期環境では活かしづらい。

**その他 [#fd305834]

-デッドゾーンの未来の姿である[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]とも相性は良好、相手が踏み倒してくれば[[侵略ZERO]]でノーコストで場に出しつつ、[[D2フィールド]]との連携で相手をカウンター気味に制圧しつつ優秀な侵略元として働いてくれる。

-《ZEROの侵略 ブラックアウト》を複数体並べるなどして侵略元が余っており、さらにこのカードよりパワーの大きい相手の[[タップ]]したクリーチャーがある場合は、そのクリーチャーへのチャンプアタックと墓地からの侵略を繰り返すことで相手の盤面を枯らせるのが1つの手である。

-[[破壊]]しても[[墓地]]から[[侵略]]され、[[バウンス]]しても[[手札]]から[[侵略]]され、[[進化クリーチャー]]なので[[シールド送り]]のほとんどを受け付けない。有効な[[除去]]手段が[[マナ送り]]か[[山札送り]]ぐらいなので対処が難しい。

-[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]と同じく、普通に[[召喚]]しても[[除去]][[効果]]付きの[[T・ブレイカー]]と強力であり、状況によっては普通に[[進化]]させることも考えられる。この場合の使い勝手は[[《悪魔龍王 キラー・ザ・キル》]]に近いだろうか。

-[[《復讐 プレネッガー》]]を使えば3[[ターン]]目に出せる。2[[ターン]]目に[[《戦略のD・H アツト》]]や[[《オタカラ・アッタカラ》]]を使って《S級不死 デッドゾーン》を[[墓地]]に置いてみるのもいいだろう。
--同様の事が[[《虚像の大富豪 ラピス・ラズリ》]]でも可能になった。手札をすべて捨ててしまうが、[[S級侵略]]「不死」で墓地から[[侵略]]できるためさほど問題はないだろう。

-[[ビートダウン]]デッキがこの[[カード]]の入っている[[デッキ]]を相手にする場合は殴らずに返しのターンに除去されるともったいないので、敢えて[[殴り返し]]を恐れずに[[ごり押し]]する[[プレイング]]も一考の余地がある。

-[[cip]]は[[強制]]である。[[《シン・ガイギンガ》]]等には注意。

-[[背景ストーリー]]では[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]が[[《不死 デッド》]]の手によって[[S級侵略者]]となり復活した姿。後に[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]に力を分け与えられ、その忠実な僕である[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]へと変貌を遂げた。
--ちなみに開発主任の川崎氏によると[[《熱き侵略 レッドゾーンZ》]]、また[[《超音速 レッドゾーンNeo》]]は[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]本人ではなくそのデータを元に作られた別型のクローンのようなものらしい。例えば、《レッドゾーンZ》はクローンをスピード特化型にして再侵略に用いられたもの。この[[クリーチャー]]がオリジナルの《レッドゾーン》である。[[《音速 ダビッドソン》]]の[[フレーバーテキスト]]の「第二、第三のレッドゾーンが…」というのは決して比喩ではなく、クローンである《レッドゾーンZ》《レッドゾーンNeo》のことを示していたという。

-[[《轟く侵略 レッドゾーン》]](バイク)が復活したので、通称《廃車》と呼ばれることがある。

-「デュエマTV」ではダイキが使用。前のターンに[[《S級宇宙 アダムスキー》]]で[[山札]]から[[墓地]]に送られたが、それを活かして[[《超復讐 ギャロウィン》]]からの[[S級侵略]]で墓地からバトルゾーンに出る。このカードを3枚出したことで、[[パワー低下]]効果を3回発動し、ワンコップのブロッカー3体を全て破壊し、シールドをT・ブレイクする活躍を見せた。

**関連カード [#aeaa3681]
-[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]
-[[《熱き侵略 レッドゾーンZ》]]
-[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]

-[[《不死 デッド》]]
-[[《S級不死 デッドダラー》]]
-[[《S級不死 デッドゲリラ》]]

**収録セット [#r8e0e19b]
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMR-19 「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」]]
--[[DMBD-10 「アルティメット・クロニクル・デッキ 2019 SSS!! 侵略デッドディザスター」]](1/18)(新規イラスト2)
--[[プロモーション・カード]](新規イラスト1・P16/Y17)
--[[プロモーション・カード]](〃・P19/Y17)

**参考 [#bfdbcfdb]
-[[ソニック・コマンド]]
-[[S級侵略者]]
-[[進化クリーチャー]]
-[[S級侵略]]
--[[S級侵略[不死]]]
-[[闇]]
-[[コマンド]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[パワー低下]]
-[[【超次元デッドゾーン】]]