#author("2019-12-02T16:25:23+09:00","","")
#author("2020-01-03T01:55:58+09:00","","")
*【ジョーカーズ】[#e160882d]

デュエル・マスターズ新世代の、主人公のカード群として登場した[[種族]]「[[ジョーカーズ]]」で構成した[[ビートダウン]][[デッキ]]。

[[無色]]の[[ジョーカーズ]][[カード]]は、五[[文明]]が得意とする戦術([[水]]の[[ドロー]]、[[自然]]の[[マナ加速]]等)を駆使して戦う。[[コスト]]の[[軽い]]カードが多いため、このカード群が出る前の[[環境]]では味わえなかった[[無色]]の[[ビートダウン]]戦術を体験できる。

また、「[[山札の下]]に送る[[除去]]」、「[[バトルゾーン]]や[[マナゾーン]]の[[ジョーカーズ]]の数で強化される[[能力]]」といった彼ら特有の性質も併せ持っている。
具体例としては、[[《超特Q ダンガンオー》]]や[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]のような[[マナゾーン]]や[[バトルゾーン]]の「ジョーカーズの数」を参照するカードや、[[《ジョット・ガン・ジョラゴン》]]のように他のジョーカーズの[[能力]]を使うカードがある。また[[《キング・ザ・スロットン7》>《キング・ザ・スロットン7/7777777》]]のようにジョーカーズ以外のカードを[[事故]]要因にしてしまうカードも存在する。
そのため、[[能力]]を最大限に活かすべく[[デッキ]]の[[カード]]は[[ジョーカーズ]]で固める事が多い。これまで[[種族デッキ]]は数多く存在したが、【ジョーカーズ】ほど同種族に依存している[[デッキ]]は他にないだろう。

後に、[[文明]]を持つ[[ジョーカーズ]]も登場している。[[火]]の場合は[[ビートジョッキー]]の[[B・A・D]]を模した[[J・O・E]]など新章以降の各文明や種族の代表的な能力や要素を受け継いでいる。
カードプールの拡大と共に様々なデッキタイプが構築されており、大まかに分けて、[[《メラビート・ザ・ジョニー》]]をフィニッシャーとした[[【メラビートジョーカーズ】]]、[[《ジョット・ガン・ジョラゴン》]]をフィニッシャーとした[[【ジョット・ガン・ジョラゴン】]]、[[自然]]のジョーカーズを中心とした[[【緑ジョーカーズ】]]、[[GR召喚]]で大量展開をねらう[[【GRジョーカーズ】]]などがある。詳しくは各ページを参照。

ここでは[[【ジョット・ガン・ジョラゴン】]]以外の[[無色]]の【ジョーカーズ】について説明する。

*無色の【ジョーカーズ】 [#d7f945e7]

[[新章>新章デュエル・マスターズ]]が始まって早々に誕生した[[無色]]カードを中心とした元祖【ジョーカーズ】。[[フィニッシャー]]は、主に[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]、[[《超特Q ダンガンオー》]]、[[《ガンバトラーG7》]]がよく使われた。

**ジョーカーズ・カード [#o09a80f7]
***[[フィニッシャー]] [#z9c8cffe]
|[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]|[[攻撃]]後に相手の[[シールド]]も[[クリーチャー]]もなければ[[エクストラウィン]]。|
|[[《超特Q ダンガンオー》]]|[[ブレイク]]能力に特化したカード。|
|[[《ガンバトラーG7》]]|場の[[ジョーカーズ]]に応じて大幅な[[コスト軽減]]。全軍を疑似[[スピードアタッカー]]化。|

***アタッカー・除去 [#rc4812e3]
|[[《燃えるデット・ソード》]]|高コストだが、相手との[[アド]]差を簡単にひらける。|
|[[《バレット・ザ・シルバー》]]|相手が3体[[召喚]]をしていればタダ出し。[[cip]]と攻撃時に[[ジョーカーズ]]を踏み倒せる。|
|[[《三冠王者 ドツキング》]]|パワーの低い同族の肩代わり。|
|[[《チョートッQ》]]|条件を満たせば、5コストで破格の性能になる。|
|[[《ドツキ万次郎》]]|数少ない低コスト[[除去]]。|
|[[《ワッショイ万太郎》]]|[[進化]]して出せば3マナ[[W・ブレイカー]]の[[NEOクリーチャー]]。|
|[[《TOYザマス》]]|[[裁きの紋章]]メタ|
|[[《デック・ザ・デッキー》]]|攻撃時に軽量クリーチャーを除去可能な[[NEOクリーチャー]]。|
|[[《アリゾナ・ヘッドショット》]]|[[カード指定除去]]呪文|

***サポート [#qa3e923f]
|[[《ヤッタレマン》]]|[[一撃奪取]]を超える[[コスト軽減]]獣。|
|[[《チョコっとハウス》]]|攻撃時に[[手札]]を[[マナ]]における2コストの[[ジョーカーズ]]。|
|[[《ジョジョジョ・ジョーカーズ》]]|[[《トレジャー・マップ》]]のような[[サーチ]][[呪文]]。|
|[[《パーリ騎士》]]|[[墓地]]からの[[マナブースト]]カード。|
|[[《洗脳センノー》]]|旧[[環境]]、特に、[[革命ファイナル環境]]と戦うための対抗札。|
|[[《バッテン親父》]]|「攻撃を[[中止]]させる」疑似[[ブロッカー]]。|
|[[《ツタンカーネン》]]|[[cip]]で1[[ドロー]]。|
|[[《東大センセー》]]|心理戦をかけられる特殊な手札補充要員。|
|[[《ヘルコプ太》]]|味方の[[ジョーカーズ]]の数だけ[[ドロー]]。|
|[[《The ラー漢》]]|最軽量の[[無色]]獣。[[バニラ]]だが《ヤッタレマン》と違い[[《戦慄のプレリュード》]]を邪魔しない。|
|[[《消王ケシカス》]]|「ノーン!!」と叫べば[[cip]]を打ち消す事ができるコントロール軸の要|

***S・トリガー [#x0412940]
|[[《ゲラッチョ男爵》]]|器用なカード位相変更能力を持つ。|
|[[《ハクション・マスク》]]|相手の小型を1体破壊。[[アンタッチャブル]]も倒せる。|
|[[《激怒! 富士山ン》]]|コスト3以下を1体破壊。|
|[[《バイナラドア》]]|非常に優秀な[[除去]]獣。|
|[[《ウラNICE》]]|普通に使うと1ドローだが、[[スーパー・S・トリガー]]で[[全体除去]]に。|
|[[《タイム・ストップン》]]|[[ジョーカーズ]]の[[スーパー・S・トリガー]]。|

**ジョーカーズ以外のカード [#lcb00faa]
***呪文 [#k5d0f67e]
|[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]※|[[無色]]獣がいればノーコストで最大3枚[[ドロー]]。|
|[[《戦慄のプレリュード》]]|《ジョリー・ザ・ジョニー》などを[[コスト軽減]]。|
|[[《破界秘伝ナッシング・ゼロ》]]※|[[アタック・チャンス]]で最大で3枚[[シールド]]を[[追加ブレイク]]。|
|[[《ファイナル・ストップ》]]|コントロール軸のエンドカードの1つ。|
|[[《DNA・スパーク》]]|コントロール軸のエンドカードの1つ。[[光]]の[[S・トリガー]]。[[S・トリガー獣]]メタをケアできるのが強い。[[手打ち]]して[[オールタッパー>オールタップ]]にも|
|[[《オリオティス・ジャッジ》]]|コントロール軸の強力な除去札。[[コスト踏み倒し]]系統に対しては相手に対して一方的に刺さる。[[S・トリガー]]もついているので一発逆転もザラ|

***クリーチャー [#ta580a2f]
|[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]※|[[《テック団の波壊Go!》]]対策。&br;4枚積みの[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]を初手に確保できる確率が約0.9%向上する。|

***D2フィールド [#l22c8cd0]
|[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]|大量展開するデッキで有効に働く[[コントロール]]手段|

**サンプルレシピ [#u1cb6458]

「デュエル・マスターズ全国大会2017」ベスト8

|■[[カード名]]|[[文明]]|枚数|
|■[[クリーチャー]]|| |
|[[《ヤッタレマン》]]|[[無色]]|4|
|[[《チョコっとハウス》]]|[[無色]]|4|
|[[《洗脳センノー》]]|[[無色]]|4|
|[[《パーリ騎士》]]|[[無色]]|4|
|[[《ヘルコプ太》]]|[[無色]]|4|
|[[《ジョット・ガン・ジョラゴン Joe》]]|[[無色]]|3|
|[[《消王ケシカス》]]|[[無色]]|3|
|[[《超特Q ダンガンオー》]]|[[無色]]|3|
|■[[呪文]]|[[文明]]|枚数|
|[[《ジョジョジョ・ジョーカーズ》]]|[[無色]]|4|
|[[《夢のジョー星》]]|[[無色]]|3|
|[[《ジョジョジョ・マキシマム》]]|[[無色]]|3|
|[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]|[[水]]|1|

**特徴 [#td49497f]

基本的に2ターン目[[《ヤッタレマン》]]か[[《チョコっとハウス》]]を立て、[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]の[[G・ゼロ]]を使って一気に手札を稼ぐ。
コスト軽減やマナ加速でフィニッシャーへ繋げる一方で、状況に応じて[[《洗脳センノー》]]で相手の[[コスト踏み倒し]]を規制したり、[[《ヘルコプ太》]]でさらに手札を集めたりすると良い。
早くて4ターンから5ターンで[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]や[[《超特Q ダンガンオー》]]などが召喚でき、そうしたフィニッシャーと共に過剰打点を活かして1ショットキルすることができる。終盤になればクリーチャーと手札の両方が2桁に達することも珍しくないので、上手く回れば単体除去では手に負えなくなる。

[[《破界秘伝ナッシング・ゼロ》]]のおかげで無色ならどのクリーチャーからでも簡単に大量ブレイクできるので、最悪の場合はそれを活かしてごり押ししても勝てないことはない。[[《破界秘伝ナッシング・ゼロ》]]でウィニーを強化することに特化した【速攻】構築もある。

ジョーカーズのカードパワーでは終盤が不安というプレイヤーの中には、ドローソースで[[《戦慄のプレリュード》]]をかき集めて[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]を召喚するプランも考案する者もおり、このようなタイプが大会で結果を残している。

後に[[《消王ケシカス》]]、[[《アリゾナ・ヘッドショット》]]などの相性の良いカードが登場するとコントロールに寄せたデッキタイプが一般的になり、[[《ファイナル・ストップ》]]も導入されるようになった。同時に、[[《ファイナル・ストップ》]]を手打ちするための色合わせと防御拡充のために[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]もタッチされるに至った。

[[DMRP-04裁>DMRP-04裁 「デュエル・マスターズ 新4弾 誕ジョー!マスタードラゴン!!〜正義ノ裁キ〜」]]期には[[《ベイB ジャック》]]の能力を活かして展開力と【速攻】性能を激化させつつ、メインプランとしては[[《ヘルコプ太》]]や[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]での大量ドローによる[[【フォーミュラエクストラウィン】]]を狙う[[青緑]][[ジョーカーズ]]が流行し始めた。

このように優秀なカードが出るたびに[[デッキ]]構築の幅が広がるアーキタイプだが、[[プレイング]]に乱れが生じないようにするためには、4×10枚という[[デッキビルディング]]をあまり崩さないようにして、フィニッシャーを欲張らない方が良い。同じ種類のカードを連打するプレイングも前提視されるので、ドローソースが豊富といってもピン挿し、2枚積みを増やすとデッキの安定度が下がってしまう。

**弱点 [#ve2c606d]

[[ウィニー]]中心なので[[全体除去]]には弱く、大量展開でカバーできるものの1体1体は軽量除去で軽く吹っ飛ぶパワーラインである。とはいえ大量の手札でしつこく後続を出せば良い上に[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]の[[エクストラウィン]]でしばしば強引に勝てるので、ウィニー中心のデッキだからといって一概に終盤が弱いとは言い切れない。

マナ加速、除去、[[S・トリガー]]などの能力が一通り揃ってはいるが、ジョーカーズ・クリーチャーの能力は本来の[[色]]の役割を持つ各文明の劣化であるというケースが目立つ。[[ドロー]]と[[コスト]]軽減を除けば、ジョーカーズが強いのはあくまで強いのはジョーカーズであり無色であることに対する利点によるのであって、カードパワーによるごり押しは比較的難しい。

また、[[《バッテン親父》]]のように[[攻撃]]を防ぐ[[クリーチャー]]も存在するが、基本的に防御は得意ではないので、[[シールド]]が0の状態で[[ダイレクトアタック]]を受けるとたいていは負けてしまう。

[[コマンド]]を入れる余地がなく、自身を対象とした[[カード指定除去]]カードも[[ジョーカーズ]]にはないため、[[封印]]に対処できない。手札や墓地から突然現れる[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]は警戒するに越したことはない。

**環境において [#ob031f0f]

グランプリ4thでは、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》《戦慄のプレリュード》《破界秘伝ナッシング・ゼロ》の3枚を除き、[[カードプール]]は[[DMRP-01>DMRP-01 「デュエル・マスターズ 新1弾 ジョーカーズ参上!!」]]と[[DMSD-01>DMSD-01 「NEWヒーローデッキ ジョーのジョーカーズ」]]、及び一部[[プロモ>プロモーション・カード]]しかないにも関わらず準優勝の快挙を成し遂げた。
-余談だが、決勝卓の対戦相手は[[【モルト NEXT】]]であり、「VSRF最終回はGP4thの予言だったのではないか」とも言われている(モルトNEXTは最終回の対戦相手である、[[ジョー>切札 ジョー]]の父親、[[勝太>切札 勝太]]の使用札であり、モルトNEXTの構成パーツの多くも実際に勝太が使用したカードである)。

「超CS in 熊本」では[[【ロージアミラダンテ】]]や[[【ドルマゲドンX】]]などの[[S・トリガー]]による受けが強いデッキが多く、そうしてメタられていたためか[[ビートジョッキーデッキ>【ビートジョッキー】]]と共にベスト16入りを逃している。

「デュエル・マスターズ全国大会2017」では防御札をほとんど積まない環境を突いた高速ビートダウンを行いつつ各種メタを張れる点が活き、ベスト8入賞が2人。

「デュエル・マスターズグランプリ-6th」では3人1組のチーム戦という性質上まんべんなく勝てるデッキが好まれ、全体除去やコスト軽減メタなどで簡単にメタを張られてしまう性質からベスト4進出4組12人中1人もこのデッキを使用しなかった。特に[[【デ・スザーク】]]が決勝進出者4組12人中3組4人が使用していたことが大きかった。
-それでも、ベスト64進出者の内[[【ジョーカーズ】]]の使用者は49人を記録し、その内を[[《ガンバトラーG7》]]型を41人が、[[《ジョット・ガン・ジョラゴン》]]型を8人が使用しており、使用率で言えばトップというべき活躍を果たした。

このようにして登場以来トップメタを走ってきたこのデッキだったが2018年7月14日に、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》が[[殿堂入り]]。もはや無色のみでデッキを構築する意義を失ってしまった。

**参考 [#d5b3225a]
//デッキ集へのリンクは必須です。
//後は関連するデッキなどへのリンクを各自で追加してください。
-[[デッキ集(一覧)]]
-[[デッキ集/速攻]]
-[[デッキ集/ビートダウン]]
-[[デッキ集/種族デッキ]]
-[[ジョーカーズ]]
-[[【メラビートジョーカーズ】]]
-[[【ジョット・ガン・ジョラゴン】]]
-[[【緑ジョーカーズ】]]
-[[【赤緑ジョーカーズ】]]
-[[【GRジョーカーズ】]]
-[[【青ジョーカーズ】]]
-[[【青緑ジョーカーズ】]]
-[[【フェニクジャーラ】]]
-[[【赤青ジョーカーズ】]]
-[[DMSD-01 「NEWヒーローデッキ ジョーのジョーカーズ」]]
-[[DMSD-04 「ジョーカーズ・弾銃炸裂・スタートデッキ」]]