#author("2019-10-22T18:57:13+09:00","","")
#author("2019-10-22T18:58:31+09:00","","")
*よくあるルールの勘違い [#t9cece0b]

[[デュエル・マスターズ]]でよく見られる「[[ルール>公式ルール]]の勘違い」について纏めたページ。
//削除依頼を万一出したい場合は、ラウンジで十分議論した後にしてください。

ゲームを始めたばかりの初心者や、低年齢の[[プレイヤー]]、あいまいに[[ルール]]を覚えただけの[[プレイヤー]]等に多い。
中には集団でこの[[ルール]]を間違っていることを知らずに適用してしまっていることもあり、大会で当たり前のこととして処理したことが多人数で責められる可能性がある。自分が正しいのに認められなかったり、間違っているのに納得させられてしまうことも十分にありえるので、覚えておいて損はない。知識は立派な武器となる。

もちろん、ローカルルールであることを前提にレギュレーションが組まれている場合もある。その場合は確認不足として違反は自己責任となる。いずれにせよ頭の隅においておくと良いだろう。
//見切り発車です。他にも地域間でしか通用しないルールや、昔のエラッタも載せてもらって結構です。

-[[トリガー能力]]と[[常在型能力]]の違い、[[置換効果]]の処理、通常の[[除去]]と[[カード指定除去]]の違いも初心者には難解な要素である。これらについてはそれぞれの項を参照されたし。

||CENTER:BGCOLOR(#dcdcdc):|BGCOLOR(white):|c
|''目&br;次''|1|[[アンタップミス>#r1]]|
|~|2|[[タップミス>#r2]]|
|~|3|[[呪文による直接攻撃>#r3]]|
|~|4|[[攻撃に関する勘違い>#r4]]|
|~|5|[[シールドとブレイク>#r5]]|
|~|6|[[多色カードのコストの払い方>#r6]]|
|~|7|[[メインステップとアタックステップ>#r7]]|
|~|8|[[ターンのはじめの能力の解決>#r8]]|
|~|9|[[裏マナ(先攻後攻に関するルール)>#r9]]|
|~|10|[[「召喚」と「バトルゾーンに出す」>#r10]]|
|~|11|[[破壊に関する勘違い>#r11]]|
|~|12|[[「相手プレイヤーに攻撃できない」に関する勘違い>#r12]]|
|~|13|[[空撃ちに関する勘違い>#r13]]|
|~|14|[[「可能であれば攻撃する」に関する勘違い>#r14]]|
|~|15|[[ツインパクトカードについて>#r15]]|
|~|16|[[バトルゾーン以外にあるカードの能力>#r16]]|

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**アンタップミス [#r1]

[[ターン]]開始の[[アンタップステップ]]において[[アンタップ]]を忘れると、そのまま[[タップ]]状態がターン中継続するというローカルルール。
[[クリーチャー]]のみならず[[マナ]]も同様である。

''アンタップは[[ドロー]]同様強制である''ため、必ず行わなければならない。

[[2017年3月25日ルール改訂]]により''[[アンタップ]]は「[[ターン]]の始め」に誘発する能力よりも先に行う''ことになった。

ミスしたときは気付いたらすぐに[[アンタップ]]するか、そこまで巻きもどして[[プレイ]]すると良い。前者は相手に確認を取っておくといいだろう。
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**タップミス [#r2]

[[カード]]を[[プレイ]]する際の[[タップ]]を忘却すると、[[《百発人形マグナム》]]によって[[クリーチャー]]が[[破壊]]されてしまうというローカルルール。
場合によってはマグナムが無くともその[[マナ]]は「使用済み扱い」され、加えてその[[マナ]]で[[プレイ]]しようとしていた[[カード]]は無効になることもある。

仮にこのようなルールが存在したなら、''マグナム側のプレイヤーが[[《飛行男》]]などの[[pig]]を自由に発動できるようになってしまう''ことになるため、適応されないのは当然といえる。

[[文明]]の関係で[[タップ]]する[[マナ]]を間違えてしまうことをさすこともあるが、ルールミスではないため本項では触れない。

余談だが、[[マナゾーン]]の[[タップ]]をしないまま相手[[ターン]]になり、[[《ガイアクラッシュ・クロウラー》]]や[[《害悪のカルマ スタバック》]]を[[召喚]]されると非常に厄介なことになる。全ての[[マナ]]を使いきっていなかった場合、「[[呪文]][[カード]]は[[アンタップ]]出来なくなる」という事実を知ってしまった上で[[カード]]を選択することになるのでトラブルのもとになる。
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**呪文による直接攻撃 [#r3]

相手の[[シールド]]がない状態で[[除去]][[呪文]]をプレイヤーに向かって直接[[唱える]]ことが出来るという勘違い。

''プレイヤーは[[除去]][[呪文]]の対象にはならない''。

-[[コロコロコミック]]に掲載されていた某漫画に「[[呪文]]は相手を直接[[攻撃]]することもできる」と記載されていたために起こった勘違い。これは恐らく[[《ティラノ・リンク・ノヴァ》]]などが[[ブロッカー]]に邪魔されないことを指したかったのだと思われる。
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**攻撃に関する勘違い [#r4]
***攻撃中のブロッカーの破壊 [#r4a]
[[攻撃]]した[[クリーチャー]]が[[ブロック]]された時、[[ニンジャ・ストライク]]などによって[[バトル]]前に[[ブロッカー]]が[[バトルゾーン]]を離れると本来の攻撃対象に[[攻撃]]がそのまま通るという勘違い。また、その後に別の[[ブロッカー]]で[[ブロック]]しようとすること。

''一度[[ブロック]]が成立(宣言)すると、[[攻撃]]先はその[[ブロッカー]]に変更され、それが[[バトルゾーン]]を離れたとしても、[[攻撃]]先が元に戻ったうえで攻撃を継続するということはない。''。[[ブロッカー]]が[[バトルゾーン]]を離れた時点で[[攻撃]]は中止され、別の[[ブロッカー]]で[[ブロック]]することもできない。
''一度[[ブロック]]が成立(宣言)すると、[[攻撃]]先はその[[ブロッカー]]に変更され、それが[[バトルゾーン]]を離れたとしても、[[攻撃]]先が元に戻ったうえで攻撃を継続するということはない''。[[ブロッカー]]が[[バトルゾーン]]を離れた時点で[[攻撃]]は中止され、別の[[ブロッカー]]で[[ブロック]]することもできない。

***攻撃中のクリーチャーの状態変化 [#r4b]
[[アンタップキラー]]でない[[クリーチャー]]が[[タップ]]状態の[[クリーチャー]]を[[攻撃]]した時、何らかの理由で[[バトル]]前に相手[[クリーチャー]]が[[アンタップ]]しても、[[攻撃]]は中止されない。同様に[[アンタップキラー]]が[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]を[[攻撃]]した時、何らかの理由で[[バトル]]前に[[アンタップキラー]]を失っても、[[攻撃]]は中止されない。

例えば、自分の[[クリーチャー]]で相手の[[クリーチャー]]に[[攻撃]]した時、相手が[[ニンジャ・ストライク]]で[[《光牙忍ソニックマル》]]を[[召喚]]し、[[攻撃]]対象を[[アンタップ]]したとする。この場合でも[[攻撃]]は続行され、そのまま[[攻撃]]対象の[[クリーチャー]]と[[バトル]]を行う。この時、[[攻撃]]が中止される、あるいは別の正しい[[攻撃]]対象を選びなおすなどといった処理は行われない。

[[攻撃]]対象が適正かどうかは[[攻撃]]宣言時にのみ確認し、その後に[[攻撃クリーチャー]]や攻撃対象のクリーチャーが[[タップ]]したり[[アンタップ]]したり、[[進化]]したり[[G・リンク]]したり、あるいはそれによって[[攻撃]]対象が適正でなくなっても、''場を離れない限りは[[攻撃]]は続行され、[[バトル]]も行われる''。

例としては以下
+自分の[[《マイキーのペンチ》]]で[[《狼虎サンダー・ブレード》]]に[[スピードアタッカー]]を与えて[[攻撃]]。相手が[[ニンジャ・ストライク]]で[[《威牙忍ヤミノザンジ》]]を出して[[《マイキーのペンチ》]]が[[破壊]]されたが、[[攻撃]]は続行される。
+自分の[[《チッタ・ペロル》]]で[[《緑神龍ディルガベジーダ》]]に[[アンタップキラー]]を与えて、相手の[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]に[[攻撃]]。相手は[[ニンジャ・ストライク]]で[[《威牙の幻ハンゾウ》]]を出して[[《チッタ・ペロル》]]を[[破壊]]したが、[[攻撃]]は続行され、そのまま対象の[[クリーチャー]]と[[バトル]]を行う。
+自分の[[《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》]]で[[攻撃]]する時、相手の[[《「無情」の極 シャングリラ》]]を[[フリーズ]]させても、[[攻撃]]はそのまま続行する。

例外として[[革命チェンジ]]が存在する。これは''[[攻撃]][[クリーチャー]]を交換する''[[能力]]であり、元々かかっていた[[パンプアップ]]や[[パワー低下]]などは攻撃クリーチャーから引き継がれないが、''攻撃及びブレイク、バトルは革命チェンジ後のクリーチャーで続行される''。

//***攻撃対象を限定する能力の勘違い
//ルールというよりカード個別の能力に関する勘違いなので、個別ページに書かれるべき内容と判断して削除しました。

なお、[[攻撃]]中に攻撃対象となった[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]を離れた場合はその時点で[[攻撃]]終了となる。たとえば、[[《死神明王ガブリエル・XENOM》]]の[[アタックトリガー]]で[[攻撃]]対象の[[クリーチャー]]を[[破壊]]した場合、対象を[[破壊]]した時点で[[攻撃]]の処理を中止する。
一見意味のない行動に見えるが、[[シールド]]の[[ブレイク]]による[[アドバンテージ]]を与えたくない場合は有効なテクニックである。

-[[アタックトリガー]]のタイミングなど、他にも[[攻撃]]の手順に関する勘違いは多い。詳しいルールは[[攻撃]]のページを参照。

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**シールドとブレイク[#r5]
[[クリーチャー]]の攻撃またはカードの効果によって[[シールド]]が[[ブレイク]]されるとき基本的には''そのカード(発生源)の持ち主が決める。''その為ブレイクされる側は、相手がブレイクするシールドを決定するまで''シールドを確認してはいけない。''
また、シールドをブレイクする順番に決まりはないため5枚(カードの効果によって増えていればその合計枚数)の内どこからブレイクしても構わない。
なお、カードの効果等によってシールドが増えてもルール上問題はない。むしろ[[光文明]]における[[タップ]]に次ぐ得意技として[[シールド送り]]または[[シールド追加]]がある。
この様にして追加されたシールドはゲーム開始時にあったシールドとは区別されて[[シールドゾーン]]へ置かれる。例えシールド追加が行われる前にシールドがブレイクされていた場合であっても、そこに詰める形で新しいシールドを置いてはいけない。
それから派生する形で、シールドはゲーム開始時から置かれていた場所にある位置からカードの効果以外で順番を変えてはいけない。

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**多色カードのコストの払い方 [#r6]

[[マナゾーン]]の[[多色]][[カード]]が生み出せる[[マナ]]の色は、その[[カード]]が持ついずれか1つの[[文明]]のみ。
[[5色レインボー]]カードの生み出すマナ数は0扱いだが、タップすることで1つの色を生み出すことができる。
''1枚のタップからは1色しか生み出せない''と考えるとよい。

例えば[[水]]/[[闇]]の[[《腐敗電脳メルニア》]]を[[召喚]]する際、[[マナゾーン]]にある[[水]]/[[闇]]の[[《腐敗電脳メルニア》]]と[[火]]の[[《めった切り・スクラッパー》]]を[[タップ]]するのは間違い。

また2015年7月15日ルール改訂により、[[軽減>コスト軽減]]後の[[コスト]]が[[カード]]の文明数を下回ってしまい''色が足りないときにのみ[[マナ]]の過剰支払いが認められるようになった''。

例えば[[《一撃奪取 トップギア》]]がいる状態だと、2[[コスト]][[火]]/[[自然]]の[[《風の1号 ハムカツマン剣》]]を[[マナゾーン]]の[[《風の1号 ハムカツマン剣》]]1枚を[[タップ]]して1マナで[[召喚]]することができない(前述の通り1つのマナは1色しか生み出せないため)が、その際に''[[《めった切り・スクラッパー》]]を1枚余分に[[タップ]]して[[文明]]の支払いに使用する''ことで召喚が可能になる。

このルール改正により、[[カード]]の[[コスト]]の下限はそのカードの持つ[[文明]]の数と等しくなった。

//この場合、《メルニア》は[[水]]/[[闇]]の2[[コスト]][[クリーチャー]]なので、[[マナゾーン]]で[[水]]の[[カード]]1枚と「それとは別に」[[闇]]の[[カード]]1枚の合計2枚の[[カード]]を[[タップ]]しなければならない。すなわち、[[マナゾーン]]の《メルニア》を[[水]]とみなした場合は2枚目は[[闇]]を、[[闇]]とみなした場合は2枚目は[[水]]を[[タップ]]しなければならない。
//したがって、''《メルニア》の[[コスト]]を《メルニア》と《スクラッパー》の2枚で支払うことはできない''。
//[[コスト軽減]]の際も注意。メルニアの例でいくと、場に自分の[[《電脳封魔マクスヴァル》]]があるときに1コストとなったメルニアを、水闇の多色カードのマナ1つで召喚することは出来ない。
//2色のクリーチャーはコスト軽減しても2までしか下がらなかったような気がしますが‥‥
//と言うよりは、コスト1まで軽減すると5色レインボーがマナゾーンに無い限り召喚できなくなるから軽減はしない方がいい、と言うべきですか。
//3色以上の場合も考え方は同じ。
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**メインステップとアタックステップ [#r7]

[[デュエルマスターズ]]における[[ターン]]の進行は[[アンタップ>アンタップステップ]]→[[ドロー>ドローステップ]]→[[チャージ>チャージステップ]]→[[メイン>メインステップ]]→[[アタック>アタックステップ]]→[[ターンエンド]]と6つの[[ステップ]]に分かれているが、このうち[[メインステップ]]と[[アタックステップ]]の順序はしばしば混乱される。

具体的には、
+[[《邪眼皇ロマノフI世》]]で[[呪文]]を唱えたので、[[《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》]]を[[G・ゼロ]]で[[召喚]]する。
+[[《助太刀 メモリー・アクセラー》]]を[[クロス]]した[[クリーチャー]]で[[攻撃]]後、別の[[クリーチャー]]に付け替えて[[攻撃]]し、[[カード]]を計2枚引く。

などという行動は''いずれも不可能である''。
([[《フルスロット・サージェント》]]などの[[能力]]でなら、[[アタックステップ]]でも[[クロスギア]]の付け替えが可能)

[[カード]]の[[プレイ]]([[クリーチャー]]の[[召喚]]、[[呪文]]の詠唱、[[クロスギア]]の[[ジェネレート]]&[[クロス]]、[[城]]の[[要塞化]])は[[メインステップ]]にしか行えず、[[クリーチャー]]による[[攻撃]]と[[タップ能力]]の起動は[[アタックステップ]]にしか行えないため、''一度[[クリーチャー]]で[[攻撃]]すると、その[[ターン]]中は新たな[[カード]]の[[プレイ]]は一切できない''。

詳細は[[ステップ]]のページおよび各ステップへのリンクを参照のこと。
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**ターンのはじめの能力の解決 [#r8]

「[[ターン]]のはじめ」と書かれた[[能力]]はターン開始後''[[アンタップ]]の後[[ドロー]]の前に解決する''。
以前はターン開始後最優先でアンタップより先に解決されていたが。[[2017年3月25日ルール改訂]]によって変更されたので注意。
例として、
-[[《バキューム・クロウラー》]]の[[能力]]で戻す[[クリーチャー]]および追加の[[ドロー]]をするかどうかの選択は''通常の[[ドロー]]の前に行う''。

-[[《魂の大番長「四つ牙」》]]による[[マナブースト]]は''[[アンタップ]]の後に行う''ため、[[多色]][[カード]]が出てもすぐに[[アンタップ]]されない。

-[[《JK神星シャバダバドゥー》]]の場合、''[[ターン]]のはじめはそのターンに含まれる''ので出した[[クリーチャー]]は[[召喚酔い]]する。

などがある。

特に[[《鬼面超人エル・アンドレ》]]など、何らかの選択を伴う[[カード]]の場合、''通常[[ドロー]]よりも前に選択しなければならない''ので要注意。
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**裏マナ(先攻後攻に関するルール) [#r9]

ゲームを開始する際、[[デッキ]]をお互いに[[シャッフル]]した後([[シールド]]展開後や[[手札]][[ドロー]]後の場合もある)両方の[[デッキ]](及び[[山札]])の底の[[カード]]をオープンし、その[[カード]]の[[コスト]]([[パワー]]の場合もある)が高いほうが先攻になる(先攻後攻を決められる場合もある)というローカルルール。

この[[ルール]]は公式ではない。
''[[公式ルール]]では「[[ジャンケン]]」のみによって決めることになっている''。
なおジャンケンの勝者が自身の先攻後攻を決めるのではなく、勝者を必ず先攻とするのが公式である。

-仮にこのルールが適用された場合、明らかに[[【速攻】]]、[[ビートダウン]]デッキは[[コントロール]](特に[[コスト踏み倒し]]系)に対して不利になる。また、何もせずとも[[《時空の賢者ランブル》]]を簡単に[[覚醒]]させることが出来るようになってしまう。

-コイントスや[[コスト]]の奇数・偶数、[[ガチンコ・ジャッジ]]による先攻後攻の決定もローカルルールであり、公式には認められていない。

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**「召喚」と「バトルゾーンに出す」 [#r10]

[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出すことを全て「[[召喚]]」と呼ぶのは厳密には誤りであり、''「[[召喚]]」と「[[バトルゾーン]]に出す」は異なる''。
「召喚」とは原則的に[[手札]]にある[[クリーチャー]][[カード]]を[[プレイ]]([[使う]])することであり、それ以外の方法で[[バトルゾーン]]に[[クリーチャー]]を出す行動は「[[召喚]]」ではない。

具体的には[[《獰猛なる大地》]]や[[《ヘブンズ・ゲート》]]で出した[[クリーチャー]]や、[[ドラゴン]]が[[破壊]]された時に[[墓地]]から出てきた[[《黒神龍グールジェネレイド》]]は''「[[召喚]]」ではない''。

ただし、[[テキスト]]に「[[召喚]]」と書いてあれば、[[手札]]からでなかったり、[[コスト]]を支払わなかったりしても「[[召喚]]」扱いになる。具体的には[[S・トリガー獣]]、[[ニンジャ・ストライク]]、[[《死皇帝ハデス》]]や[[《超神星ビッグバン・アナスタシス》]]の[[能力]]などが該当する(ただし[[S・トリガー]]は注釈文が省略されて実際の[[カード]]には「[[召喚]]」と書かれていないこともある)。

「[[バトルゾーン]]に出した時」[[能力]](いわゆる[[cip]])は「[[召喚]]」を含む「[[バトルゾーン]]に出す」全般で発動するが、''「[[召喚]]した時」[[能力]]は「[[召喚]]」以外の「[[バトルゾーン]]に出す」では発動しない''。

「[[召喚]]」にしか反応しない[[カード]]の例としては[[フォートE]]、[[O・ドライブ]]、[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]などの[[ゼニス]]類、[[《要塞の覚醒者ルナ・アレグリア》]]、[[《キリモミ・ヤマアラシ》]]、[[《神秘と創造の石碑》]]、[[《神羅パンゲア・ムーン》]]、[[《イチバンの覚醒者オーシャン・G・ホーガン》]]などがある。

-この違いがあらわれたのがアニメ「VSR」第30話[[バサラ]]VS[[ルシファー]]戦である。[[革命]]0発動状態の[[《時の革命 ミラダンテ》]]存在下でも[[《超轟速 レッド・エンド》]]の[[能力]]で[[《轟速 ザ・レッド》]]を[[バトルゾーン]]に出せたのはこの違いのためである。
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**破壊に関する勘違い [#r11]

***破壊の定義 [#r11a]
「[[破壊]]」とは[[テキスト]]の短縮のために''「[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に置かれること」を書き換えたもの''である。よく[[ランデス]]を「[[マナ破壊]]」、[[ハンデス]]を「[[手札破壊]]」などと言ったりするが、あくまで俗語であり、ルール上の「[[破壊]]」には該当しない。

また、[[進化元]]は[[クリーチャー]]として扱わないため、[[カード指定除去]]で[[墓地]]に置かれても、[[破壊]]された扱いにならない。詳しくは「[[カード指定除去]]」の項を参照。

難しい話になるが、「バトルゾーンから墓地に置かれたとき」効果は、クリーチャー[[オブジェクト]]以外として置かれた場合も反応する。これが「破壊された時」だと反応しない。

-剥がされて墓地に置かれた[[封印]]が[[《ボマーザウルス》]]だった場合、効果が発動することが例として挙げられる。

***「破壊する」と「破壊された」の違い [#r10b]
「[[破壊]]する」とは「[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に置こうとする」という意味であり、「[[破壊]]された」とは「実際に[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に置かれた」という意味である。

「[[破壊]]する」カードの例としては[[《邪魂創世》]]や[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]などがある。これらは自分の[[クリーチャー]]を[[コスト]]として「破壊する」ことを求めているが、「実際に破壊された」という結果を求めているわけではない。そのため、[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]が[[置換効果]]で[[破壊]]を免れた場合でも、問題なく条件を満たした扱いとなる。

「[[破壊]]された」ことで誘発する[[効果]]を持つカードの例としては[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]や各種[[pig]][[クリーチャー]]がある。これらは実際に「破壊された」という結果を求めているので、[[バトル]]に負けた[[《飛行男》]]を[[《絶望の魔黒ジャックバイパー》]]で[[手札]]に戻してしまうと、[[pig]]による[[ハンデス]]はできなくなる。これは、[[《飛行男》]]の[[能力]]が「実際に墓地に置かれた」という結果を求めているためである。

なお、[[サイキック・クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]と[[超次元ゾーン]]以外のゾーンに置かれた時に[[超次元ゾーン]]に戻るのは[[置換効果]]ではない。[[サイキック・クリーチャー]]が[[《デーモン・ハンド》]]などで狙われた場合、一瞬だけ[[墓地]]に置かれてから[[超次元ゾーン]]に戻ることになり、「[[破壊]]された」扱いになる。
//最終的に[[超次元ゾーン]]に戻るのは同じでも、[[《ナチュラル・トラップ》]]や[[《スパイラル・ゲート》]]などとは「[[破壊]]された」関連の[[効果]]があった場合の扱いが変わってくるので注意。

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**「相手プレイヤーを攻撃できない」に関する勘違い [#r12]

[[光]][[文明]]の[[ブロッカー]]の多くは「[[相手プレイヤーを攻撃できない>攻撃できない]]」という[[デメリット]]を持っている。これは、「[[プレイヤー]]への[[ダイレクトアタック]]のみができない」と捉えられがちだが、実際には''「[[シールド]]の[[ブレイク]]」と「[[ダイレクトアタック]]」の両方ができない''という意味である。

これは、[[クリーチャー]]の[[攻撃]]目標は常に[[プレイヤー]]、もしくは[[タップ]]されている[[クリーチャー]]であり、[[シールド]]が残っていれば[[プレイヤー]]が[[攻撃]]される代わりに[[シールド]]が[[ブレイク]]されるという解釈のためである。

詳しくは「[[シールド]]」の項を参照。

ただし、ブレイクするシールドを選ぶのは''攻撃しているプレイヤー''である。「シールドはダイレクトアタックから守ってくれるもの」という解釈だと、攻撃されているプレイヤーが選べるようにもとれるが、それは誤り。

尚「[[シールド]]の[[ブレイク]]」のみができない場合は[[《はずれポンの助》]]の能力を参照。

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**[[空撃ち]]に関する勘違い [#r13]

[[クリーチャー]]の[[能力]]や[[呪文]]の[[効果]]が''一部しか実行できない''場合でも、''その能力や効果は使用できる''。

例えば、自分の[[クリーチャー]]がいない時に[[《リーフストーム・トラップ》]]で相手[[クリーチャー]]だけを[[マナ送り]]にしたり、相手の[[ブロッカー]]がいない時に[[《メテオ・チャージャー》]]で[[マナブースト]]だけしたりする[[プレイング]]は[[ルール]]上何の問題もない。

極端な話、相手の[[クリーチャー]]がいない時に[[《デーモン・ハンド》]]を[[唱える]]ようなことも可能である。

ただし、[[コスト]]との違いに注意。[[《邪魂創世》]]や[[《デッドリー・ラブ》]]のように「○○する、''そうした場合''××する」という[[テキスト]]の場合、最初の条件が満たされなければその後の[[効果]]を使用することはできない。

その他[[コスト]]のルールに関してはそちらを参照のこと。

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**可能であれば攻撃する [#r14]

[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]など、[[クリーチャー]]の中には「[[可能であれば攻撃する]]」という[[デメリット]]を持つものも存在する。それらは文字通り、毎[[ターン]]必ず[[攻撃]]させなければならない。

ただし、[[召喚酔い]]していたり[[《「無情」の極 シャングリラ》]]や[[《ノーブル・エンフォーサー》]]などの[[能力]]が有効な場合は、そもそも[[攻撃]]できないので、この[[デメリット]]は機能しなくなる。

自分の[[《光線人形ストリウム》]]を[[攻撃]]させると、他の[[クリーチャー]]は[[攻撃]]できなくなるので、この方法でもこの[[デメリット]]を打ち消すことができる。他には[[《スローリー・チェーン》]]を[[唱える]]など、自分の[[プレイング]]によって[[攻撃]]できない状況を作り出すことは[[ルール]]上問題ない。

また[[《諸肌の桜吹雪》]]のように「[[攻撃]]する時、可能であれば○○を[[攻撃]]する」という[[テキスト]]もあるが、これはそもそもの意味合いが異なる。こちらの[[能力]]はあくまで[[攻撃]]対象を固定させるだけであり、''攻撃しない''という選択肢もある。

[[《龍神ヘヴィ》]]や[[《超獣軍隊 ゲリランチャー》]]のような[[攻撃]]を強要させる[[能力]]と勘違いしないようにしたい。

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**ツインパクトカードについて [#r15]
[[ツインパクトカード>ツインパクト]]とは、一言で言えば「クリーチャーと呪文の2タイプを持つカード」である。[[クリーチャー]]側と[[呪文]]側は同一[[カード]]内ながら[[コスト]]・[[能力]]等は互いに独立しており、[[特性]]を参照される時には常に正しい情報を参照する。

[[プレイ]]の際には好きな方を選んで使用することができ、[[《魔光王機デ・バウラ伯》]]で[[呪文]]側を参照して[[サルベージ]]したり、[[《鳴動するギガ・ホーン》]]で[[クリーチャー]]側を参照して[[サーチ]]したりとかなり融通が効く。
さらに[[ガチンコ・ジャッジ]]などで[[ツインパクト]]を単に「[[カード]]」として参照した場合には、その持ち主が[[クリーチャー]]か[[呪文]]の好きな方を選択して参照できる。

しかし注意しなければならないのは、''「[[特性]]を参照される時には常に正しい情報を参照する。」''という点である。「クリーチャー」「呪文」とはっきり明記されている場合には、異なる面を参照することはできない。「クリーチャー」を参照した場合には呪文が無視され、逆もまた然りである。
例えば
-[[《めった切り・スクラッパー》]]は[[クリーチャー]]の[[コスト]]を参照するため、[[《キング・ザ・スロットン7/7777777》]]の[[呪文]]側の[[コスト]]を参照して[[クリーチャー]]側を[[破壊]]する、といったことは''できない''。
-[[《魔法特区 クジルマギカ》]]は[[呪文]]の[[コスト]]を参照するので、[[《ビシャモンス・デーケン/「深淵より来たれ、魂よ」》]]の[[クリーチャー]]側を参照して[[呪文]]側を[[踏み倒す>コスト踏み倒し]]ことは''できない''。

そして[[ツインパクト]]特有の強力かつ難解なルールとして、''条件参照と[[カード]]の[[プレイ]]が別々になっている場合に限り''、条件を満たした側とは''別の側の[[カード]]を[[プレイ]]できる''という点がある。該当[[カード]]をそのまま[[プレイ]]する効果とは異なるので注意。条件参照の時に条件を満たした[[カード]]は、そのカード全体が適正なものと見なされ、プレイ時にどちらの側を使うかまでは制限しない、という裁定である。
-例えば[[《ロック“SPK”スピーカー》]]は「[[登場時>cip]][[山札]]から3枚をめくり、3枚の合計[[コスト]]が6以下であれば、その中の[[クリーチャー]]をすべて[[タップ]]して[[バトルゾーン]]に出す」という[[能力]]を持つ。この[[能力]]で[[バトルゾーン]]に出せるのは当然[[クリーチャー]]だけであるが、その直前の''[[コスト]]参照では[[カードタイプ]]が指定されていない。''
そして前述の通り[[ツインパクト]]は''単に「[[カード]]」として参照した場合には、その持ち主がクリーチャーか呪文の好きな方を選択して参照できる。''
これを組み合わせることで[[《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》]]などの高コストクリーチャー/低コスト呪文という[[ツインパクト]]も、[[コスト]]合わせの時に[[呪文]]側を参照し、成功後の[[コスト踏み倒し]]段階で、先ほど参照しなかった[[クリーチャー]]側を出すという芸当が可能。
//一方で[[《夢の変形 デュエランド》]]のように条件チェックと[[コスト踏み倒し]]が同時に行われるテキストの場合はこのような事はできない。
//デュエランドでも、ツインパクトを上記と同様に扱うことができます

このように一見屁理屈のような裁定も[[ツインパクト]]ならばまかり通ってしまう。
トラブルを減らすためにも、[[ツインパクトカード>ツインパクト]]の正しいルールを両[[プレイヤー]]共に確認しておこう。特に最後に記した「[[特性]]の参照とアクションの実行とで同じ[[カードタイプ]]を指し示しているか」は難しいルールなので注意しなければならない。

より詳細なルールについては''[[ツインパクト]]''のページに目を通して頂きたい。
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**バトルゾーン以外にあるカードの能力[#r16]
//以前マナゾーンから光臨を使用しているプレイヤーを見かけたので追加しました。
カードの[[テキスト]]に、能力をどの[[ゾーン]]にある時に使用できるのかが記述されていないことによる勘違い。

公式ルールにはこう記されている。(2019.3/15時点)
>110.4c どのゾーンで機能するかが書かれていない能力は、バトルゾーンでのみ機能します。ただし、そのカードそのものが、「S・トリガー」を得る能力についてはシールドゾーンにある時も機能します。

[[ゾーン]]の指定が無いテキストには、''「[[バトルゾーン]]にあるとき」という文が省略されており''、バトルゾーンにある間にだけ作用する。

つまり、
-[[マナゾーン]]にある[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]を各[[ターン]]初めて[[タップ]]したときに、即座に[[アンタップ]]することは''できない''。
-[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]が[[墓地]]にあるならば、自分の[[クリーチャー]]は[[ブロッカー]]には''ならない''。
-[[シールド送り]]になった[[《襲撃者エグゼドライブ》]]を、ターンの終わりに[[手札]]に戻すことは''できない''。
//-手札の残り1枚が[[《グレイト“S-駆”》]]で、その《“S-駆”》を召喚した時、バトルゾーンにある[[《波乗りザブンプル》]]の「[[スピードアタッカー]]」参照能力は''発動しない''。
//これは他の例とは少し違いますが、能力のゾーン指定という意味では同じなので下に移動しました。

この間違った[[ルール]]がまかり通ってしまうと、例えばマナゾーンの[[《災厄秘宝ゲジラ》]]をタップするだけで毎ターン2[[ブレイク]]となってしまい、ほぼノーリスクで3ターンキルが成立してしまう。

バトルゾーン指定の省略は[[常在型能力]]や[[タップトリガー]]に多いので、トラブルを回避するためにも、カードの能力はしっかり確認しておこう。

//-デュエマ特有のキーワードは[[ゾーン]]の指定を含んでいる。例えば[[召喚]]は[[コスト]]を支払って[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出すことであり、ルール上カードを[[プレイ]]できるのは[[手札]]からなので、「手札にあるとき」が省略されているとして扱う。
//↑「召喚」自体には「手札から」の意味合いは一切ない(どちらかといえば「メインステップ」の性質)。例えば墓地召喚ができるときに墓地からG・ゼロやニンジャストライクを発動させることは適正である。

-これは[[能力語]]等にも当てはまる。例えば[[G・G・G]]は「手札が1枚以下であれば〜」という条件付き常在型能力であるが、カードのゾーンは指定していないため''[[バトルゾーン]]に出た後で確認・適応される''。なので、手札の最後の1枚の[[《グレイト“S-駆”》]]を[[召喚]]しても、バトルゾーンにある[[《波乗りザブンプル》]]の「[[スピードアタッカー]]」参照能力は''発動しない''。

-ただし、テキストに直接記述は無いが事実上バトルゾーン以外の場所でしか効力を発揮しえない場合は、そのゾーンが省略されているものとして扱う。以下はその例である。
--「〜時、このカードは[[S・トリガー]]を得る」という能力の場合、(バトルゾーンで発動していてもほぼ意味がないため)「このカードがシールドゾーンにある時''にも''」が省略されているものと認識する(([[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]] 110.4c))。
---[[《王龍ショパン》]]、[[《プリズン・スパーク》]]、[[《記憶の精霊龍 ソウルガルド》]]等
--「このクリーチャーを[[代替コスト]]で/コストを支払わずに召喚してもよい。」といった場合は、(バトルゾーンで発動していてもほぼ意味がないため)「このカードが手札にある場合」が省略されているものと認識する(([[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]] 110.4e))。
---[[《暗黒鎧 ダースシスK》]]、[[《ニクジール・ブッシャー》]]、各種[[G・ゼロ]]等
//《龍覇 ザ=デッドマン》の能力は「自身がバトルゾーンにある時、自分の手札のカードを代替コストでプレイ可能にする」常在型能力であり、手札にある《デッドマン》自身を代替コストで召喚することはできません
---[[マナ召喚]]、[[《究極生命体 Z》]]等、「このクリーチャーを''[[マナゾーン]]から''/''[[墓地]]から''召喚してもよい。」とテキストにある場合も同様である。

-ゾーンの指定のない[[起動型能力]]の場合は、あらゆるゾーンにおいて機能している。
--[[ニンジャ・ストライク]]は「特定の条件下で起動コストなしに召喚を起動させる能力」である。通常は「召喚=手札から行う」というルールの制約により、手札以外から起動させることができないが、[[《無敵剣 カツキングMAX》]]等の[[常在型能力]]の影響下であれば、マナゾーンからニンジャ・ストライクを使用できる(([[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]] 110.4b))。
--[[ニンジャ・ストライク]]や[[リベンジ・チャンス]]のような[[コスト踏み倒し]]はもちろん、[[B・A・D]]のような[[コスト軽減]]もゾーン指定がないため、あらゆるゾーンで機能している。

-初期のテキストには「バトルゾーンにある間」と明記されていたが、[[聖拳編]]以降は省略されている。

//-[[呪文]]は[[プレイ]]した瞬間に[[効果]]を上から書いてある順番に[[解決]]する。
//--そもそも[[呪文]]というカードタイプの場合は、バトルゾーンに存在する期間は存在しない((唱えた呪文は[[どこでもないゾーン]]で[[解決]]する。[[クリーチャーの下]]にあったり、[[ツインパクト]]が[[クリーチャー]]としてバトルゾーンにあったりする場合でも、「呪文として」バトルゾーンに存在しているわけではない。))。

**参考 [#others]
-[[用語集]]
-[[ルール]]
-[[公式ルール]]