#author("2019-12-14T21:35:49+09:00","","")
#author("2019-12-14T21:38:48+09:00","","")
*クロスギア [#v0cb7a5b]

大きく分けて二つの意味がある。
+[[カードタイプ]]の一つ。数え方は「枚」。(クロスギアカード)
+[[バトルゾーン]]に存在する1枚以上のクロスギアカードから構成されるオブジェクトのこと。数え方は「枚」。(クロスギアオブジェクト)

元々前者と後者に大した意味の違いはなかったが、2014年1月の[[《トンギヌスの槍》]]等の裁定変更に伴い、大きく意味が分離することとなった。

テキスト上は「[[バトルゾーン以外の場所]]のクロスギア」を指す場合は前者、「[[バトルゾーン]]のクロスギア」を指す場合は後者の意味で解釈する必要がある。

たとえば、[[《アクア・ツバメガエシ》]]や[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]が指す「クロスギア」は前者、[[《紅神龍ガルワインド》]]が指す「クロスギア」は後者である。

本項ではカードタイプとしてのクロスギアを中心に解説する。

*クロスギア(カードタイプ) [#d5b0eaaa]

いわゆる「装備カード」。

[[ジェネレート]]、[[クロス]]の2段階を踏むことで[[クリーチャー]]に装着し、効力を発揮することができる。

イラスト枠が五角形になっているのが特徴。
-[[DMEX-01>DMEX-01 「ゴールデン・ベスト」]]でクリーチャーのイラスト枠と同じ物になった。
-[[DMEX-01>DMEX-01 「ゴールデン・ベスト」]]でイラスト枠がクリーチャーの物と同じ形になった。

|バジュラズ・ソウル SR 火文明 (5)|
|クロスギア|
|これをクロスしたクリーチャーのパワーは+2000され、シールドをさらにもう1枚ブレイクする。|
|これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、相手のマナゾーンからカードを2枚まで選び、持ち主の墓地に置いてもよい。|
#hr
|竜装 ザンゲキ・マッハアーマー R 火文明 (4)|
|クロスギア:サムライ|
|このカードがどのクリーチャーにもクロスされていない時、自分のドラゴンとサムライ・クリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。|
|このカードがドラゴンまたはサムライにクロスされている時、バトルゾーンにある自分のドラゴンとサムライ・クリーチャーのパワーは+2000され、「スピードアタッカー」を得る。|
|このカードは、コストを支払わずに《ボルメテウス・武者・ドラゴン》にクロスしてもよい。|
#hr
|至宝 オール・イエス R 光/闇文明 (2)|
|クロスギア:サムライ|
|これをクロスしたクリーチャーのパワーは+4000され、「ブロッカー」を得る。|
|これをクロスしたクリーチャーが攻撃する時、相手の手札を見ないで1枚選び、捨てさせる。|

[[クリーチャー]]同様、[[バトルゾーン]]に出して使う[[カードタイプ]]。1度[[バトルゾーン]]に出せば、何らかの指示が無い限りはそこに残る。

[[バトルゾーン]]に出すためには、「[[ジェネレート]]」という手順を行う。[[クリーチャー]]の[[召喚]]と同様に、[[手札]]から[[ジェネレート]]するクロスギアを公開し、決められた[[マナコスト]]を払うことで完了する。

多くのクロスギアは[[クリーチャー]]に[[クロス]]することで[[能力]]を発揮する。[[クロス]]するには、そのクロスギアの[[マナコスト]]をもう1度払えばいい。
[[ジェネレート]]と[[クロス]]で2回分の[[マナコスト]]を払う必要があるが、[[クリーチャー]]に比べるとクロスギアは[[除去]]されにくく、非常に粘り強い。

[[汎用性]]はそれほど高くはないが、使いこなせれば強力な[[カードタイプ]]である。

**ルール [#a43204b3]
-[[クリーチャー]]と同じく、一度[[バトルゾーン]]に出せば、何らかの効果で[[バトルゾーン]]を離れるように指示されない限り、そこに残り続ける。[[クロス]]した[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]を離れても、クロスギアはそこに残る。

-クロスギアを[[プレイ]]することを「[[ジェネレート]]」、装備させる処理を「[[クロス]]」と呼ぶ。

-[[ジェネレート]]および[[クロス]]は、クリーチャーの[[召喚]]などと同様の手順を踏み、[[メインステップ]]に[[コスト]]を支払うことで行われる。ただし、ジェネレートとクロスのそれぞれにコストを支払う必要がある。

-[[クリーチャー]]の「[[召喚]]」と「バトルゾーンに出す」が区別されるように、クロスギアの「[[ジェネレート]]」と「バトルゾーンに出す」も区別される。[[ジェネレート]]のみに反応する[[カード]]も少数ながら存在するので注意。

-すでに[[クリーチャー]]に[[クロス]]されているクロスギアでも、[[マナコスト]]をもう一度払えば別の[[クリーチャー]]に再度[[クロス]]することが可能。その際、元の[[クリーチャー]]から外れるため、1つのクロスギアを複数のクリーチャーに[[クロス]]することはできない。逆に1体の[[クリーチャー]]に複数のクロスギアを[[クロス]]することはできる。

-「[[クリーチャー]]に[[クロス]]されているクロスギア」は、その[[クリーチャー]]とは別の物であり、オブジェクトとしての[[クリーチャー]]の中に含まれる[[カード]]としては扱われない(クロスギアはクロスギアとして別のオブジェクトを形成する)。クロスギアを消費して[[メテオバーン]]を使用することはできない。また、[[《死神アトミック・デストロイヤー》]]などで[[クリーチャー]]の構成枚数を参照する場合には数えない。

-[[リンク]]した[[ゴッド]]がクロスギアをクロスしている際にバトルゾーンを離れた時は、残ったゴッドにクロスギアが引き継がれる。[[ヘヴィ・デス・メタル]]のように3体以上がリンクするゴッドの中心の連結部分が外れる場合は、分離したゴッドのどれかに引き継がれる。

-[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]が[[リンク解除]]した場合も同様。残った[[サイキック・クリーチャー]]のどれか1体に[[クロス]]していたクロスギアが引き継がれる。

-[[S・トリガーX]]を持つクロスギアは、[[シールドゾーン]]から[[手札]]に加える時、[[コスト踏み倒し]]で[[ジェネレート]]から[[クロス]]までを行うことができる。ただし、通常のクロスギアに[[《星龍の記憶》]]や[[《星龍パーフェクト・アース》]]で[[S・トリガー]]を[[付与]]した場合は、[[ジェネレート]]までを[[コスト踏み倒し]]で行える。

-[[進化クロスギア]]は、[[進化クリーチャー]]と同じく決められた[[進化元]]となるクロスギアの上に重ねて出す。詳しくはそちらを参照。

-クロスギアによって能力を得たり与えられたりしていた場合、それはクリーチャーの能力となる。そのため[[《あたりポンの助》]]などの[[無視する]]対象となる。
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**ゲームにおいて [#fe76beb7]
-従来は[[除去]]する手段が少なく、粘り強く使えるのが特徴だった。クリーチャーほどは使われないが、[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]があまり積まれないため、逆に対処しづらかったのである。現在は[[カード指定除去]]の拡充により、「除去されにくい」というアイデンティティは失われつつある。特に[[《テック団の波壊Go!》]]でついでのように対処されると大きく[[テンポアドバンテージ]]が削がれる。

-クロスギアのサポートは[[サムライ]]を除くと、[[火]]→[[光]]→[[水]]の順に多い。
また、クロスギアの除去は火が特に多い。
火は武器を使う[[種族]]が多かったり、光も機械的なデザインが多いこと、水は高度な技術を持つことを考えると納得できる。
--[[光]]のクロスギアには[[ブロッカー]]を付与させる効果を持つ物がやたら多い。[[ゴッド]]にも言えることだが。

-クロスギアに関する[[能力]]に「[[アクセル]]」「[[S・トリガーX]]」「[[侍流ジェネレート]]」「[[スーパー・アクセル]]」「[[侍マジック]]」「[[フリー・クロス]]」がある。

-[[クリーチャー]]に[[クロス]]されていない時に効果を発揮するクロスギアも存在する。例としては[[バトルゾーン]]の全[[クリーチャー]]を[[スレイヤー]]化する[[《イモータル・ブレード》]]、[[パワー]]2000以下の[[クリーチャー]]の[[攻撃]]と[[ブロック]]を封じる[[《ノーブル・エンフォーサー》]]など。

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**変遷 [#c91892e7]
[[クリーチャー]]、[[呪文]]に続く第三の[[カードタイプ]]として、[[転生編]]で登場。

-[[《ペトリアル・フレーム》]]のような基本的なもの
-[[《イモータル・ブレード》]]や[[《ノーブル・エンフォーサー》]]のように非[[クロス]]状態で[[能力]]を発揮するもの
-[[《アクテリオン・フォース》]]のような[[S・トリガーX]]
-[[《マーシャル・ロー》]]のようなクロスギアの[[除去]]
-[[《ツナミ・カタストロフィー》]]のような[[進化クロスギア]]

と、一通りのギミックは揃っていた。しかし、[[ジェネレート]]と[[クロス]]の手間から、それほど使われなかった。

ただし、2枚[[ランデス]]が可能となる[[《バジュラズ・ソウル》]]は非常に強力であり、[[【バジュラズブルー】]]や[[【除去バジュラズ】]]などで広く使用された。

[[不死鳥編]]から[[極神編]]までは姿を見せなかったが、[[戦国編]]で大々的に復活。クロスギアの扱いに長けた[[サムライ]]とともに大きくフィーチャーされた。一部の[[サムライ]][[クリーチャー]]は[[侍流ジェネレート]]という[[能力]]を持っており、[[コスト踏み倒し]]で[[ジェネレート]]を行うことができる。

[[サムライ]][[種族]]を持ったクロスギアが登場したのも[[戦国編]]である。ちなみに、[[サムライ]]クロスギアのイラスト枠は通常とは異なる形をしている。

さすがに[[メタゲーム]]に切り込むだけの[[カードパワー]]は無かったが、[[《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》]]をはじめとして派手なものが多く、各種[[サムライ]][[クリーチャー]]とともにそれなりに使われていた。[[《維新の超人》]]や[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]のような相性のいい[[カード]]の登場もあり、[[【維新ワンショット】]]などの[[デッキ]]を生み出していく。

また、かつて活躍した[[《バジュラズ・ソウル》]]は、[[侍流ジェネレート]]との相性の良さもあっていよいよ暴走することが危惧され、[[戦国編環境]]で[[殿堂入り]]されるに至った。

[[戦国編]]が終了するとクロスギアのプッシュもされなくなり、一気に下火に転じた。以降は新規[[カード]]や[[再録]]もそれほど多くなく、冬の時代を迎えていくこととなる。

[[エピソード2]]に入ると、[[《至宝 オール・イエス》]]を[[キーカード]]にした[[【白黒オール・イエス】]]が台頭。[[トップメタ]]の一角として活躍した。しかし、[[エピソード3]]で登場した[[《暴走龍 5000GT》]]との相性の悪さから、それ以降は目立った戦績は挙げてはいない。

その後、[[ドラゴン・サーガ]]では新たなる装備品的カードとして[[ドラグハート・ウエポン]]が登場。

[[ドラゴン・サーガ]]以降、[[ドラグハート]]や[[禁断]]がフィーチャーされる中で、反動的に[[ドラグハート・フォートレス]]、[[フィールド]]、[[封印]]や[[禁断]]メタとしての[[カード指定除去]]の拡充も進んだ。クロスギアもこの煽りを受け、かつてほど場持ちのいい[[カードタイプ]]とは言い難くなっている。

**その他 [#uc07db05]
-[[《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》]]や[[《JK兜パッパラ・ベンケイ》]]など一部のカードを除き、[[イラスト]]には必ずそのクロスギアをクロスしている人型の黒いキャラクターが描かれている。[[イラストレーター]]の[[Nottsuo]]氏によれば、このキャラクターは『エンハンスメント』という名前らしい。

-元ネタは[[Magic:The Gathering]]の装備品・アーティファクトである。クロスギアと違うのは、クリーチャーに装備するときのコストがカードのコストではなく、個別の装備コストが用意されている点である。

-[[エピソード1]]に入ってから[[カード]]のフレームデザインが一新されたが、クロスギアにはしばらくそのデザインの[[カード]]が存在していなかった。[[エピソード2]]の[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]で登場した[[《炎水剣オンセン・サバキ》]]が新フレーム最初のクロスギアとなる。
ちなみに、右下のマークがE1仕様となっているものならば[[DMX-01>DMX-01 「キング・オブ・デュエルロード ストロング7」]]の[[《ノーブル・エンフォーサー》]]が存在する。

-[[フレーバーテキスト]]や[[背景ストーリー]]上では「魔導具」や「遺産」などと表現されることが多い。
--[[DMRP-04魔>DMRP-04魔 「デュエル・マスターズ 新4弾 誕ジョー!マスター・ドルスザク!!〜無月の魔凰〜」]]にて''[[魔導具]]''なる[[種族]]または[[サブタイプ]]が登場したが、そちらは[[《卍 デ・スザーク 卍》]]の[[召喚]]に使われる[[クリーチャー]]または[[呪文]]である。クロスギアとの直接的な関連は見られない。

-[[ドラゴン・サーガ]]にて、[[超次元ゾーン]]から呼び出すことの出来るクロスギアのような「[[ドラグハート・ウエポン]]」が登場。条件を満たすことでカードを裏返す[[能力]]「[[龍解]]」により、「[[ドラグハート・クリーチャー]]」になる。

-[[カードタイプ]]の多様化傾向や、カードデザインが汎用性を重視するような傾向を強める中で、クロスギアがフィーチャーされる機会も減っていった。
しかしながら、古くからある[[カードタイプ]]かつ[[戦国編]]等では[[サムライ]]などと絡めてヒロイックに扱われたということもあり、未だ根強い人気を持つ。しばしば[[特別拡張パック等>エキスパンションリスト]]にて、古参へのファンサービスの一環として新規クロスギアが収録されることもある。

**参考 [#m10750ab]
-[[カードタイプ]]
--[[クリーチャー]]
--[[呪文]]
--[[城]]
--[[セル]]
--[[ウエポン]]
--[[フォートレス]]
-[[S・トリガーX]]
-[[進化クロスギア]]
-[[ジェネレート]]
-[[クロス]]
-[[フリー・クロス]]
-[[ドラグハート・ウエポン]]
-[[ドラグハート・フォートレス]]

*クロスギア(能力) [#f8dbea17]

クロスギア([[カードタイプ]])が持つ能力。

''※当Wikiではカードの性能を掲載する際、この能力の記載は省略する。''

|クロスギア : このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れても、このカードはバトルゾーンに残る。|

クロスギアの使い方に関する定義がなされており、ほぼ[[注釈文]]のような扱い。(ただし、説明が省略されているカードもある)
クロスギアは通常であれば必ずこの[[能力]]を持つ。この能力から派生した[[フリー・クロス]]を持つクロスギアは持たない。[[進化クロスギア]]も持たないが、重ねて出すことが必要な以外は持っているものと変わらない。

-[[城]]もこれと同じく[[能力]]の形で[[カードタイプ]]の特徴を記載していたが、後に登場した[[サイキック・クリーチャー]]や[[ドラグハート・ウエポン]]、[[D2フィールド]]などは[[注釈文]]の形をとっている。

**参考 [#m10750ab]
-[[キーワード能力]]
-[[クロス]]
-[[フリー・クロス]]
-[[注釈文]]