#author("2019-08-23T18:27:12+09:00","","")
#author("2019-08-23T19:52:44+09:00","","")
*コスト&ruby(ろん){論}; [#l1fade52]

カードデザインの基準となっていると考えられる、[[コスト]]対[[パワー]]、及びコスト対[[能力]]の関係性のこと。

基準となるのは「[[単色]][[バニラ]][[クリーチャー]]のパワー=コスト×1000」だが、コスト帯によって計算式は異なる。

 コスト1:(コスト)×1000−1000+(文明補正)
 コスト2〜5:(コスト)×1000
 コスト6〜7:5000+((コスト)−5)×2000
 コスト8以上:該当しない

[[コスト]]1のクリーチャーは計算上パワーが0になる。何かしら[[デメリット]]を持つか、コスト0相当の[[パンプアップ]]を持たないと[[バトルゾーン]]にとどまることができない。
前者は[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]、後者は[[《勇気の爪 コルナゴ》]]が例として挙げられる。
ただし[[光]][[文明]]は「通常の[[パワー]]に500追加されることがある」特徴により、[[《予言者クルト》]]等のコスト1パワー500クリーチャーがいくつか存在している。

6[[コスト]]からは1[[マナ]]ごとに[[パワー]]が2000ずつ増えて6[[コスト]]・[[パワー]]7000が基準となる。(>[[6マナ以上優位の法則]])

また初期の頃は[[水]]と[[闇]]は基準よりパワーが1000小さいことが多かった。

[[聖拳編]]や[[極神編]]でカードパワーの[[インフレ]]化が進み、基準よりパワーが500から1000程度大きいものも出てきている。

[[エピソード1]]以降からは高[[レアリティ]]を中心にコスト論を逸脱したカードが増えており、この傾向は年々強くなっている。

しかし同時に、[[コモン]]・[[アンコモン]]には[[完全下位互換]]のカードが増えてきている。

[[自然]][[文明]]を中心に、コスト論に当てはまらない高パワーを持つ[[バニラ]]も存在している。
これは「特にメリットを持たないこと」が「デメリット能力相当として扱われている」ためと考えられている。

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**能力別コスト論 [#u4aa90f7]
コストを+1するかわりに、パワーを-1000することもある。
また、[[cip]]より[[pig]]の方が能力を誘発させづらいので、pigはコストが-1されることが多い。

***コスト-2またはパワー+2000 [#db8bed9b]
|能力名|参考にしたカード|h
|[[逆スレイヤー]]|[[《捕らえる者ボーン・スパイダー》]]|

***コスト-1(またはパワー+1000) [#tf281b64]
|能力名|参考にしたカード|h
|[[光]]の相手[[プレイヤー]]を[[攻撃できない]][[ブロッカー]]|[[《鎮圧の使徒サリエス》]]|
|[[水]]の[[攻撃できない]][[ブロッカー]]|[[《マドリオン・フィッシュ》]]|
|[[Jチェンジ]]+2|[[《おいも三兄弟》]]|
|[[自然]]の[[ガードマン]]|[[《つくしーぷ》]]|
|※[[マッハファイター]]|[[《オブラディ・ホーネット》>《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》]]|

※[[DMRP-05>DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」]]時点ではコスト0として計算されていた([[バニラ]]に[[マッハファイター]]が付いた[[《いのししとう》]]、[[《シャーマン・ブロッコリー》]]効果のコスト3クリーチャーに[[マッハファイター]]が付いた[[《ワ・タンポーポ・タンク》]])

***コスト0 [#j3c1fb87]
|能力名|参考にしたカード|h
|[[闇]]の[[攻撃できない]][[ブロッカー]]|[[《道化人形ミケ》]]|
|[[侍流ジェネレート]]|[[《アクア・ツバメガエシ》]]|
|[[火]]の[[ガードマン]]|[[《ウッカ・リザード》]]|
|[[アタックトリガー]]の[[GR召喚]]|[[《ガチャベス1》>《ガチャベス1/ガチャガチャ・スクランブル》]]|
|※[[マッハファイター]]|[[《オブラディ・ホーネット》>《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》]]|

※[[DMRP-05>DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」]]時点ではコスト1として計算されていた([[バニラ]]に[[マッハファイター]]が付いた[[《いのししとう》]])
//いのししとうの登場時点で《純白類 ヴァニュラエグジット》などコスト4のバニラのパワーは5000として計算される。

***コスト+1またはパワー-1000 [#a9ce90e4]
|能力名|参考にしたカード|h
|[[S・トリガー]]|[[《クリムゾン・ハンマー》]]→[[《幻竜砲》]]|
|[[ブロッカー]][[除去]]|[[《ハンマー野郎 オニドツキ》]]|
|[[ブロックされない]]|[[《キャンディ・ドロップ》]](注)初期の[[水]]は基本より[[パワー]]が1000小さい|
|[[アンタップキラー]]|[[《騎兵総長キュラトプス》]]|
|[[警戒]]|[[《浄化の精霊ウルス》]]|
|※[[無色]]|[[《The ラー漢》]]、[[《自称辞書》]]|
|[[マナ召喚]]|[[《獣軍隊 ランキー》]]|
|[[破壊]]される時、自分の[[マナゾーン]]に置く。|[[《無敵の咆哮》]]|

※[[バニラ]]の[[《ノウメン》]]、[[《破界の右手 スミス》]]、[[準バニラ]]の[[《イズモ》]]、[[システムクリーチャー]]の[[《ヤッタレマン》]]など、コスト+1またはパワー-1000がないカードも多い

***コスト+1.5前後 [#n1381852]
|能力名|>|参考にしたカード|h
|[[キャントリップ]]|[[《アクア・ハルカス》]][[《クゥリャン》]][[《ガード・グリップ》]]|1枚あたり1コスト|
|2枚以上の[[ドロー]]|[[《エナジー・ライト》]][[《クアトロ・ブレイン》]]|1枚あたり1.5コスト|
|~|[[《トリプル・ブレイン》]]|1枚あたり約1.67コスト|
|~|[[《王立アカデミー・ホウエイル》]]|1枚あたり約1.33コスト|

#region(初期のころはドローのコストは軽視されていた)
|2枚以上の[[ドロー]]・[[手札補充]]|[[《サイバー・ブレイン》]]|1枚あたり1コスト|
|~|[[《ストリーミング・シェイパー》]]|1枚あたり0.75コスト(最大効率)|
|~|[[《アクアン》]]パワー-2000として計算|1枚あたり0.4コスト(最大効率)|
#endregion

***コスト+2またはパワー-2000 [#zfa554fe]
|能力名|参考にしたカード|h
|相手[[クリーチャー]]の[[タップ]]|[[《雷光の使徒ミール》]]|
|[[モヤシ]]|[[《アクア・ソルジャー》]]|
|[[スレイヤー]]|[[《嘆きの影ベルベットフロー》]]|
|[[スピードアタッカー]]|[[《解体屋ピーカプ》]](注)コスト+1またはパワー-1000で計算されているものもある。|
|[[マナブースト]]|[[《青銅の鎧》]]|
|[[ランデス]]|[[《マナ・クライシス》]][[《緑神龍ミルドガルムス》]]|
|[[チャージャー]]|[[《クリムゾン・ハンマー》]]→[[《クリムゾン・チャージャー》]]|
|[[サルベージ]]|[[《ダーク・リバース》]][[《リバース・チャージャー》]]|
|[[シールド焼却]]|[[《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》]]|
|[[GR召喚]]|[[《ガチャガチャ・スクランブル》>《ガチャベス1/ガチャガチャ・スクランブル》]]、[[《スーパー・スパーク》]]→[[《♪仰ぎ見よ閃光の奇跡》]]|
|[[ブロッカー]]|[[《キング・クラーケン》]]注意:これは初期のコスト論であり、現在のカードではあまり当てはまらない。|
|([[W・ブレイカー]])|[[《覚醒するブレイブ・ホーン》]]([[パワー]]6000以上はコスト0で計算)|
-1枚のカードで2枚[[ランデス]]は莫大な[[テンポアドバンテージ]]になるのでかなり重くなる→[[《シェル・フォートレス》]]

***コスト+3またはパワー-3000 [#k0ffc207]
|能力名|参考にしたカード|h
|[[バウンス]]|[[《封魔バルゾー》]](注)[[《スパイラル・ゲート》]]は[[コスト]]2の[[S・トリガー]][[呪文]]だが、これは規格外の低[[コスト]]であり、例外的なもの。|

***その他 [#o98faa5c]
-単体[[火力]]の場合、「最大火力÷1000」のコスト。([[《クリムゾン・ハンマー》]])
-[[ドロー]]は1枚につき+1.5。初期の頃は1枚につき+1だったが、強すぎたので変更された。([[《エナジー・ライト》]])
-ターン終了時に手札に戻る[[スピードアタッカー]]は、[[《襲撃者エグゼドライブ》]]が3コスト3000、[[《アッシュグレンオー》]]が4コスト5000であり、[[ゲームオリジナルカード]]には[[《火焔漁師ガンゾ》]]という2コスト1000クリーチャーも存在する。コストが1変わるとパワーが2000変動する、ちょっと珍しい能力。
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-[[多色]]カードは[[スペック]]が高めに設定されており、2色・3色なら[[単色]]+2000〜3000が基準である。[[5色>5色レインボー]]は数が少なく、コスト論が通用しないカードが多い。
2色の例:[[《封魔ハリセンモン》]][[《無頼勇騎ゴンタ》]]、3色の例:[[《惨劇のアイオライト》]][[《希望の守り手クラップ》]][[《希望の守り手ペッパー》]]

-[[文明]]や[[種族]]によっては、コスト論から求められた数値を上回ったり、下回ったりする。&br;低コスト[[闇]]文明や[[水]]文明、また[[ロスト・クルセイダー]]は[[パワー]]が低く、[[光]]文明は[[パワー]]が高いなど。&br;[[ティラノ・ドレイク]]は[[パワー]]よりも能力重視で作られることが多い。

-コスト論が強さのすべてを表すわけではなく、[[《クリスタル・ランサー》]]などコスト論では適正値を上回っているわけではないのに強力なカードも多数存在する。&br;ただし、そのようなカードはどこかで能力同士の[[シナジー]]が形成されている場合がほとんどであり、そこを見極めるのもプレイヤーの腕と言える。

-[[クリーチャー]]への[[S・トリガー]]の付加は、+1,2の両方の場合があったり、カードによっては実質的にその分の[[コスト]]がなかったりと、あまり安定していない。[[《ハビエルネイチャー》]][[《爆獣の超人》]]などを比べると分かる。

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-序盤に使われることが多い[[軽量級]]はコスト論が守られている場合が多いが、8マナを超える[[重量級]]ともなるとコスト論を大きく逸脱する場合が多い。[[戦国編]]の[[《緑神龍ディルガベジーダ》]]、[[覚醒編]]の[[《サイバー・A・アイアンズ》]]、[[エピソード2]]の[[ゼニス]]等が顕著である。

-[[新章デュエル・マスターズ]]以降、[[《異端流し オニカマス》]]や[[《洗脳センノー》]]のような[[コスト踏み倒しメタ]]をはじめ、[[《音奏 プーンギ》]]・[[《葉鳴妖精ハキリ》]]といった既存のコスト論に全く当てはまらない強力な軽量[[クリーチャー]]が増えた。[[インフレ]]の波が軽量クリーチャーにも及んでいることが分かる。
//-ただし[[踏み倒し]]のみを[[ロック]]あるいは制限する[[軽量級]]はその限りではない。
//[[《異端流し オニカマス》]]なら[[アンタッチャブル]]と自身にデメリットのない[[常在型能力]]を持つのにコスト2パワー2000、
//[[《洗脳センノー》]]なら自身にデメリットのない[[常在型能力]]を持つのにコスト3パワー4000である。

//--[[コスト踏み倒し]]は、その能力が無い限り発生するものではないため、相手依存の要素が強いから踏み倒しメタの能力がコスト0相当である……と考えられなくもないが、実のところ[[カードプール]]の増加でコスト論が脅かされるほど踏み倒しが跋扈してきたため、その抑止目的としてコスト論を上回るハイスペックな踏み倒しメタが登場したと考えるほうが自然だろう。

**参考 [#oad34052]
-[[用語集]]
-[[6マナ以上優位の法則]]