#author("2019-11-24T11:51:07+09:00","","")
#author("2020-01-06T13:30:15+09:00","","")
*ハンデス [#nc5143d8]

ハンド・デストラクション(Hand Destruction)の略。

相手の[[手札]]を[[墓地]]などの[[ゾーン]]に移動させ、自由に使わせなくすること。
「[[手札破壊]]」とも言う。

[[闇]]が得意とする戦法で、一般には[[手札]]を[[墓地]]に[[捨て>捨てる]]させることを指す。
広義には相手の[[手札]]を[[シールド]]等に封じ込めることも含め、こちらは[[水]]の[[カード]]に見られる。

|解体人形ジェニー C 闇文明 (4)|
|クリーチャー:デスパペット 1000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。|
#hr
|ロスト・ソウル UC(R) 闇文明 (7)|
|呪文|
|相手は自分自身の手札をすべて捨てる。|

[[デュエル・マスターズ]]において、ほとんどの[[カード]]は[[手札]]から使用されるため、多くの[[アドバンテージ]]は[[手札]]から生み出されると言える。
そのため、その[[手札]]を奪う行為は[[ゲーム]]の中でも最も強力な妨害行動の一つである。

[[バトルゾーン]]や[[マナゾーン]]に置かれる前に干渉できるため、たとえば以下のようなメリットがある。
-[[《バジュラズ・ソウル》]]や[[《光器ペトローバ》]]など、[[バトルゾーン]]に出てしまうと対処が困難な[[カード]]にあらかじめ対処することができる。
-[[《セブ・コアクマン》]]や[[《ストリーミング・チューター》]]などの[[手札補充]]を落とすことで、相手の展開を止められる。
-相手の[[マナチャージ]]の選択肢を奪うことで上記のような[[カード]]を[[マナ]]に置かざるを得ない状況を作り出し、結果として使わせないことができる。
-相手の[[《デーモン・ハンド》]]などを落とし、こちらの[[《ボルメテウス・レッド・ドラグーン》]]などの[[フィニッシャー]]や、[[《恵みの化身》]]などの[[システムクリーチャー]]など場に残しておきたい[[カード]]を[[除去]]されにくくする。

上の説明を見ると、局所的に一部の場面でしか[[効果]]を発揮しないように思えるが、基本的に''いらない[[カード]]は[[デッキ]]に積まない''のが[[デッキビルディング]]の鉄則である。よって、ハンデスは''捨てる[[カード]]の種類にかかわらず、ほぼ確実に成果を挙げることができる''戦略である。要するに、相手や場面をあまり選ばず強い。

ハンデスは捨てさせる[[カード]]をどのようにして選ぶかによって、大まかに3通りに分かれる。「相手の[[手札を見て選ぶ>ピーピング]]([[ピーピングハンデス]])」>「相手の[[手札]]を見ないで選ぶ([[ランダムハンデス]])」>「相手が選ぶ([[セルフハンデス]])」の順に効果的。

特に[[《解体人形ジェニー》]]や[[《パクリオ》]]は、相手の[[手札]]を見た上で最も重要な[[カード]]を抜き取る事ができるため、非常に評価が高い。相手が[[マッドネス]]を握っていたとしても、それを回避することができる点も重要である。

[[《ロスト・ソウル》]]や[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]のような、相手の[[手札]]を全てまたはほとんど叩き落としてしまうものも強力。相手は次の[[ターン]]に[[今引き]]で引いた[[カード]]しか使えなくなるので、[[プレイング]]の選択肢を大幅に狭められることになる。これらが1枚でも[[デッキ]]に入っている場合、相手は突然[[手札]]を全て落とされることを見越した[[プレイング]]が要求される。

逆に「相手が選ぶ」[[セルフハンデス]]の場合は、相手にとって不要な[[カード]]もしくは[[マッドネス]][[クリーチャー]]を選んで[[捨てる]]ことになることが多く、[[効果]]が低かったり逆効果となるリスクが高い。ただし、いくら[[セルフハンデス]]とはいえ、先述の[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]や[[《ニコル・ボーラス》]]、[[《裏切りの魔狼月下城》]]など、捨てる枚数が極端に多ければ、実質的に[[《ロスト・ソウル》]]と変わらない。基本的にオールハンデスを見越して積まれるケースがほとんどである。[[セルフハンデス]]ゆえに[[コスト論]]として軽く見積もられているきらいすらある。
逆に「相手が選ぶ」[[セルフハンデス]]の場合は、相手にとって不要な[[カード]]もしくは[[マッドネス]][[クリーチャー]]を選んで[[捨てる]]ことになることが多く、[[効果]]が低かったり逆効果となるリスクが高い。ただし、いくら[[セルフハンデス]]とはいえ、先述の[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]や[[《ニコル・ボーラス》]]、[[《裏切りの魔狼月下城》]]など、捨てる枚数が極端に多ければ、実質的に[[《ロスト・ソウル》]]と変わらない。基本的に[[オールハンデス]]を見越して積まれるケースがほとんどである。[[セルフハンデス]]ゆえに[[コスト論]]として軽く見積もられているきらいすらある。

**主なハンデスカード [#d372c281]
軽量ハンデス
-[[《ゴースト・タッチ》]]
-[[《特攻人形ジェニー》]]
-[[《西部人形ザビ・バレル》]]
-[[《人形の裏技ペット・パペット》]]
-[[《ブレイン・タッチ》]]
-[[《裏切りの魔狼月下城》]]他

中量ハンデス
-[[《解体人形ジェニー》]]
-[[《魔弾バレット・バイス》]]
-[[《ジェラシー・ベル》]]
-[[《夢幻騎士 ヴィシャス・デスラー》]]
-[[《復讐 ブラックサイコ》]]他

重量級ハンデス
-[[《ロスト・ソウル》]]
-[[《ガンヴィート・ブラスター》]]
-[[《ガチンコ・ジョーカー》]]
-[[《悪魔龍 ダークマスターズ》]]
-[[《魔の革命 デス・ザ・ロスト》]]
-[[《ニコル・ボーラス》]]他

ハンデス系[[ゼニス]]
-[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]
-[[《「呪」の頂 サスペンス》]]
-[[《「祝」の頂 ウェディング》]]

5[[コスト]]2000、2[[色]][[cip]][[サイクル]]の[[闇]]担当
-[[《腐敗聖者ベガ》]]
-[[《腐敗無頼トリプルマウス》]]他

相手の[[手札]]を見るハンデス
-[[《パクリオ》]]
-[[《解体人形ジェニー》]]
-[[《巡霊者キャバルト》]]
-[[《復讐のバイス・カイザーZ》]]
-[[《拷問ロスト・マインド》]]
-[[《悪魔龍 ダークマスターズ》]]他

[[黒単]]・[[【準黒単】]]で活躍するハンデス[[クリーチャー]]
-[[《暗黒秘宝ザマル》]]
-[[《爆弾魔 タイガマイト》]]
-[[《爆霊魔 タイガニトロ》]]

[[クロスギア]]や[[城]]、[[ドラグハート・ウエポン]]、[[ドラグハート・フォートレス]]。[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]などの一部の[[マッドネス]]にひっかからない。
-[[《至宝 オール・イエス》]]
-[[《死神城 XENOM》]]
-[[《凶乱の魔鎌 ディスカルド》]]
-[[《龍魂宮殿 ブラックロ》]]
-[[《デュエマーランド 〜ナイト・パレード〜》]]
-[[ドキンダム・ガチャ]](忘却)

あまりの強さに[[殿堂入り]]したもの。
-[[《ソウル・アドバンテージ》]]([[プレミアム殿堂]])
-[[《クローン・バイス》]]([[殿堂入り]])
-[[《スケルトン・バイス》]]([[プレミアム殿堂]])
-[[《超次元バイス・ホール》]]([[プレミアム殿堂]])

何らかのハンデス[[カード]]が[[デッキ]]に入れられる場合、ほぼ8割方は上記の中のどれかから選択されると言っていい。これら定番のハンデスはきちんとその[[効果]]や[[マナ]]域を覚えて、相手に思うように使わせないようにしたい。

**ハンデスの弱点 [#td8d0348]
-[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]や[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]などの[[マッドネス]]が挙げられる。それらをハンデスしてしまうと、[[コスト踏み倒し]]で[[バトルゾーン]]に出て来られるので、逆に相手に[[アドバンテージ]]を得られてしまう。[[《翔竜提督ザークピッチ》]]のような[[提督]]の場合、さらに[[手札補充]]される可能性もあり、逆に[[手札]]を回復されてしまうことも。
--ちなみに、[[置換効果]]は連鎖しないことから、[[メタモーフ]]が発動した[[《ゴースト・パニッシュ》]]は、唯一[[マッドネス]]をハンデスできる[[呪文]]となっている。
--[[マッドネス]]は[[コスト踏み倒し]]に該当するため、事前に[[《百発人形マグナム》]]などを場に出しておくことで安定感を高められる。

-[[《墓守の鐘ベルリン》]][[《聖鐘の翼 ティグヌス》]]のような[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]もある。これらを[[バトルゾーン]]に出しておけば、ハンデスを無力化したり、ハンデスされた時に[[カード]]を[[墓地]]から[[手札]]に戻すことができる。

-もしくは、全く無意味というわけではないが[[【速攻】]][[デッキ]]などの「4[[ターン]]目あたりにはハナから[[手札]]を使いきってしまうような[[デッキタイプ]]」には効果は薄い。また、[[【グールジェネレイド】]]や[[【ロマノフリボーン】]]など、[[リアニメイト]]を扱うデッキには逆利用されることもある。

**その他 [#n3b2f6cf]
-[[DM-01>DM-01 第1弾]]から[[《ゴースト・タッチ》]]が採用されるなど、黎明期からあるシステムであり、[[DM-02>DM-02 第2弾「進化獣降臨」]] 収録の[[《ロスト・ソウル》]]及び [[DM-08>DM-08 「闘魂編 第3弾 超神龍の復活(インビンシブル・レジェンド)」]]収録の[[《スケルトン・バイス》]]は[[環境]]に大きな影響を与えることとなる。

-[[《スケルトン・バイス》]]や[[《ソウル・アドバンテージ》]]が中速〜低速[[デッキ]]のほぼ全てを叩きのめしていた時代もあるほど、余りに強力なハンデス[[カード]]は[[デッキ]]の選択範囲を狭めてしまうデメリットがある。その結果、その2枚は[[プレミアム殿堂]]となった。

-[[カード名]]や[[フレーバーテキスト]]から見るに、ハンデスは「魂を奪う」イメージのようである。また、ハンデス[[呪文]]は小型に「タッチ」、中型には「バイス」、大型には「ソウル」という言葉が[[カード名]]に付くことが多い。
おそらくそれぞれ[[《ゴースト・タッチ》]]、[[《スケルトン・バイス》]]、[[《ロスト・ソウル》]]の元祖ハンデス[[呪文]]に由来するのだろう。もっとも、この区分はさほど厳密ではなく、やや曖昧である([[《バイス・サイクロン》]]など)。

-俗に「[[手札破壊]]」とも呼ばれるが、[[手札]]の[[クリーチャー]]が[[墓地]]に送られても「[[破壊]]された」という条件は満たせないので注意。「[[破壊]]」とはそもそも[[バトルゾーン]]の[[クリーチャー]]が[[墓地]]に送られることである。

**参考 [#pc277b3f]
-[[用語集]]
-[[ハンドアドバンテージ]]
-[[《ロスト・ソウル》]]
-[[《解体人形ジェニー》]]
-[[ディスカード]]
-[[手札破壊]]

-''ハンデス''
--[[ピーピングハンデス]]
--[[ランダムハンデス]]
--[[セルフハンデス]]
--[[オールハンデス]]