#author("2019-08-18T09:31:27+09:00","","")
#author("2020-01-05T15:09:46+09:00","","")
*バニラ [#p258c25d]

[[能力]]を持たない[[クリーチャー]]のこと。
「バニラ[[クリーチャー]]」「バニラ[[カード]]」とも呼ばれる。

「[[カード]]の[[テキスト]]欄に何も書かれていない→[[テキスト]]欄が真っ白→バニラ」または「バニラアイスクリームのように基本的でシンプル」という流れで名づけられた説が有力。

[[カード]]内では「[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]」と表現されている。

|不死身男爵ボーグ C 火文明 (2)|
|クリーチャー:ヒューマノイド 2000|
#hr

|氷菓の超人(バニラ・ジャイアント) C 自然文明 (4)|
|クリーチャー:ジャイアント/アンノイズ 5000|

[[パワー]]と[[種族]]以外に評価できるポイントが存在しないため、多くの[[デッキ]]では敬遠される。強いて言えば[[デメリット]]が無い事が[[メリット]]、[[メリット]]が無い事が[[デメリット]]と言えるだろう。

ただし[[パワー]]が安定していることが多いので、[[軽い]]ものならば[[進化元]]や[[シンパシー]]要員として採用が検討できる([[《アクア戦闘員 ゾロル》]]など)。また、[[コスト]]に対して[[パワー]]が高く設定されている[[《予言者クルト》]]、[[《無垢の面 ラニヴ》]]、[[《破界の右手 スミス》]]などの評価も高い。

見方を変えれば、文章欄に何も書かれていないという事は「複雑な[[効果]]を考える必要がなく、基本[[ルール]]における[[カード]]の役割・用途などを把握しやすい」という事でもある。そういう性格の[[カード]]が今もなお収録され続けているのは、ある種の「初心者への救済措置」と言えるかもしれない。

長らくハズレ[[カード]]として扱われてきたバニラだが、[[エピソード2]]で[[《アクア・ティーチャー》]]や[[《駱駝の御輿》]]の登場すると、物量に物を言わせる[[【バニラビート】]]という[[デッキ]]が組めるようになった。そのため、下手な能力しか持たない[[カード]]よりかは実用性のあるカードになれたと言えるだろう。ただし、[[《メテオレイジ・リザード》]]のような、コストも高い上にパワーもそのコストに見合っていないような[[カード]]が救われることはないだろう。

2〜4[[コスト]]のバニラならば採用圏内となるので、以前に比べるとかなり待遇は良くなったと言えるだろう。サポート[[カード]]も数を増やしており、今後もバニラの躍進に期待がかかるところである。

**ルール [#k9cbc81c]
-[[ブロッカー]]、[[パワーアタッカー]]、[[W・ブレイカー]]などの[[キーワード能力]]や、[[進化]]や[[G・リンク]]などは[[能力]]として扱うため、これらは「[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]」ではない。

-[[聖拳編]]での初登場以来、[[多色]][[クリーチャー]]は「[[マナゾーン]]に置く時、この[[カード]]は[[タップ]]して置く」という[[能力]]を持つという扱いであったが、2018年12月のルール変更により''「多色カードは[[マナゾーン]]に[[タップイン]]する」事が[[ルール]]として定められた''。よって、''「[[マナゾーン]]に置く時、この[[カード]]は[[タップ]]して置く」しか[[テキスト]]に記されていない[[クリーチャー]]は「[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]」として扱われるようになった''。

-間違われやすいが[[ソウル]]は[[能力]]ではない。そのため、[[《キュート・ウィスパー》]]や[[《究極男》]]など、[[ソウル]]を持つバニラも「[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]」として扱われる。[[《プロメフィウスα》]]に関しても同じ。

-[[《ギル・ポリマのペンチ》]]は「[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]」として扱われる。これは[[ルール]]を説明するための[[注釈文]](ゲーム開始時、[[サイキック・クリーチャー]]は[[山札]]には含めず、自分の[[超次元ゾーン]]に置き、[[バトルゾーン]]以外の[[ゾーン]]に行った場合、そこに戻す)を[[能力]]として扱わないためである。

-バニラサポートの[[能力]]の[[テキスト]]は、[[《神帝スヴァ》]]と同様、実際の[[カード]]に書かれている文字(バニラの場合は何も書かれていない[[テキスト]]欄)を参照するため、[[サバイバー]]や[[ダイナモ]]などで[[能力]]が[[付与]]されていてもサポートを受けることができる。

**その他 [#z07c5d68]
-[[《暗黒の騎士ザガーン》]]など単純な[[能力]]しか持たない[[クリーチャー]]は「[[準バニラ]]」「[[W・ブレイカー]]持ちバニラ[[クリーチャー]]」と呼ばれる場合もあり、[[W・ブレイカー]]や[[T・ブレイカー]]は能力に含まないこともある。パワーが高いクリーチャーにはブレイク増加がタダで付加される事が多いため、純粋なバニラは高コストほど少なくなる。

かつては、能力がない分[[パワー]]の高さに優位性があり、[[軽い]]ものならば[[進化元]]や[[シンパシー]]要員として採用が検討できた([[《アクア戦闘員 ゾロル》]]など)。また、[[コスト]]に対して[[パワー]]が高く設定されている[[《予言者クルト》]]、[[《無垢の面 ラニヴ》]]、[[《破界の右手 スミス》]]などの評価も高い。しかし、現在は[[インフレ]]の影響で、パワーの高い[[能力]]を持ったクリーチャーが登場したため、その優位性は崩壊している。

-[[デュエル・マスターズ]]において、バニラは長らくの間「穴埋め」「ハズレ」として冷遇されてきた。[[デュエル・マスターズ]]では強力な[[能力]]持ち[[クリーチャー]]もバニラも、[[召喚]]するには等しく限りある[[マナ]]が必要であり、さらにライフポイントのような概念もないため、[[パワー]]の大きさよりも[[マナコスト]]に対する(能力、稼げるアドバンテージの)[[コストパフォーマンス]]が他のTCG以上に重視されてきたためである(例えば、[[《白銀の牙》]]と[[《青銅の鎧》]]のどちらが使用率が高かったかを見れば、おのずとこの話はわかるだろう)。
現在では前述の[[フレーバーテキスト]]遊びやバニラサポートが充実してきたため、少しずつ待遇は良くなっていると言える
//-[[デュエル・マスターズ]]において、バニラは長らくの間「穴埋め」「ハズレ」として冷遇されてきた。[[デュエル・マスターズ]]では強力な[[能力]]持ち[[クリーチャー]]もバニラも、[[召喚]]するには等しく限りある[[マナ]]が必要であり、さらにライフポイントのような概念もないため、[[パワー]]の大きさよりも[[マナコスト]]に対する[[コストパフォーマンス]]が他のTCG以上に重視されてきたためである(例えば、[[《白銀の牙》]]と[[《青銅の鎧》]]のどちらが使用率が高かったかを見れば、おのずとこの話はわかるだろう)。&br;現在では前述の[[フレーバーテキスト]]遊びやバニラサポートが充実してきたため、少しずつ待遇は良くなっていると言える。

-[[DM]]初期からバニラの[[パワー]]はコスト×1000を基準に作られてきたが、何らかの[[能力]]を持った[[カード]]はこれよりも総合性能が1[[コスト]]分程度高い場合が多い。[[バトル]]で有利になりすぎることを防ぐための考慮と思われる。
--設定上[[パワー]]が低いとされる[[水]]や[[闇]]のバニラはさらに[[パワー]]が1000低いことがある。それに加え、[[《シザー・アイ》]]、[[《汚れた者スケルトンソルジャー》]]など[[種族]]まで冷遇された[[カード]]もある。
--インフレが進み、今度は[[自然]]や[[光]]に[[《光撃巨兵レーザリオン》]]や[[《霊騎デュナス》]]など、さらに500や1000上がっているものが登場した。[[戦国編]]以降顕著。
//--インフレが進むと、今度は[[自然]]や[[光]]に[[《光撃巨兵レーザリオン》]]や[[《霊騎デュナス》]]など、さらに500や1000上がっているものが登場した。[[戦国編]]以降顕著。
--ちなみに[[コスト]]2には、上記のインフレと[[一>《ザ・ブラック・ボックス》]][[部>《巳年の強襲者 コブラ》]]のジョーク[[カード]]が登場したことによって、[[水]]以外のすべての[[文明]]に2000を超えるバニラが存在していることになる。

-現在では、適正パワーとされる[[マナコスト]]×1000[[パワー]]程度のバニラ[[クリーチャー]]では、現在では1[[コスト]]であるかよほど[[種族]]がよくなければ使い物にならない。そのボーダーすら下回るような[[クリーチャー]]は、最早[[デッキ]]検討にすら値しない。
//-上記のことを鑑みると、1[[コスト]]以外での[[マナコスト]]×1000[[パワー]]のバニラ[[クリーチャー]]は、現在ではよほど[[種族]]がよくなければ使い物にならない。そのボーダーすら下回るような[[クリーチャー]]は、最早[[デッキ]]採用に値しないただの紙である。
--例えば、[[《番長大号令》]]でサーチできる[[ハンター]]のバニラは3コスト3000であっても重用されるケースがある。[[《ベイB ジャック》]]での大量展開から[[《伝説の正体 ギュウジン丸》]]や[[《サイバー・J・イレブン》]]に繋げる[[コンボデッキ]]がこれに該当する。

-MTGの開発が初心者救済のために一定数のバニラを収録していると述べたこともあり、DMのバニラも初心者救済のためと解釈されるときもあるが、初心者向け[[構築済みデッキ]]とされるスタートデッキですら、年々強化されると同時にバニラがそのまま収録される事が減ってきている。
//-スタートデッキと呼ばれる初心者向け[[構築済みデッキ]]は、年々強化されると同時にバニラがそのまま収録される事も減ってきており、結局のところバニラに対しては初心者ですら見向きもしないことが多い。
--一方で[[コロコロコミック]]に付録としてついてくる[[デッキ]]ではバニラは未だ現役である。

-慣れたプレイヤーからは敬遠されるバニラが多い拡張パックはパックそのものも敬遠される。逆に、バニラの少ない、収録されていないパックは比較的よく売れ、特に[[DM-26>DM-26 「極神編 第3弾 超絶VS究極(ドラゴニック・ウォーズ)」]]はハズレなしの最強セットとも呼ばれた。
//-''昔の拡張パックには[[バニラ]]が収録されなかった弾もあった。''そのようなパックは比較的よく売れ、特に[[DM-26>DM-26 「極神編 第3弾 超絶VS究極(ドラゴニック・ウォーズ)」]]はハズレなしの最強セットとも呼ばれた。
--革命編からパック全体の収録枚数が増えたのだが、そのころから数合わせにしか見えないバニラや既存カードの下位互換が増えたため、この収録枚数の増加そのものに否定的な意見が多い。
--なお、[[DM-39>DM-39 「覚醒編 第4弾 覚醒爆発(サイキック・スプラッシュ)」]]から、すべての通常エキスパンションに準バニラですらない、完全なるバニラが収録されている。
//--その後[[DM-39>DM-39 「覚醒編 第4弾 覚醒爆発(サイキック・スプラッシュ)」]]を皮切りに、すべての通常エキスパンションには準バニラですらない、完全なるバニラが収録されることになった。''公式の手抜きはDM-39から始まったといっても過言ではない。''

-拡張パックはカードくじとしての側面も持つため、「強力な[[カード]]の引き立たせ役」との見方もある。
--ただし、上記の売上の話、引き立たせ役の話は、バニラに限らず、準バニラなども含めた「カードパワーの低いカード」全体に当てはまる話である。

-唯一他のカードに勝っている『文章欄の余白の多さ』を利用して[[壮大な背景ストーリーが用意されたクリーチャー>《パーロック》]]も存在する。[[エピソード2]]以降はあらゆる[[《パーロック》]]シリーズ以外でも長々と[[背景ストーリー]]を語る場所となっている。

-[[コロコロコミック]]の[[DMR-05>DMR-05 「エピソード2 ゴールデン・エイジ」]]紹介付録では[[《希望の親衛隊ラプソディ》]]と[[《カムバック・マイ・パーロック》]]にこの語が使用されている。また、店頭で配布されている[[DMR-05>DMR-05 「エピソード2 ゴールデン・エイジ」]]の攻略ガイドでも[[《希望の親衛隊ラプソディ》]]に対してこの用語が使用されているため、半ば公式化している。その後、[[DMD-17>DMD-17 「ビギニング・ドラゴン・デッキ 神秘の結晶龍」]]でもこの用語が使用された。&br;その後、[[DMR-07>DMR-07 「エピソード2 ゴールデン・ドラゴン」]]では、まさにバニラの権化とも言える[[《氷菓の超人》]]が登場。公式でも定着しつつあるようだ。&br;さらに同弾に「[[カード]]に[[能力]]が書かれていない[[クリーチャー]]」をサポートする[[《アクア・ティーチャー》]]と[[《駱駝の御輿》]]が登場。今後のバニラサポートにも期待が持てる。


-[[エピソード2]]のカードの[[フレーバーテキスト]]では、バニラ=「成長して力([[能力]])を得る前の状態」という扱いのようである。

-[[効果]]のない[[呪文]][[《偉大なる無駄》]]はバニラ[[呪文]]と紹介されることも多い。

-[[超次元ゾーン]]の[[クリーチャー]]は[[覚醒]]や[[解除]]、[[W・ブレイカー]]など何らかの[[能力]]が与えられるケースが非常に多いため、ほぼすべてがバニラではない。
--[[覚醒]]後の[[解除]]を持たない[[サイキック・クリーチャー]]や、[[龍解]]後の[[ドラグハート・クリーチャー]]はバニラとして誕生する余地はあるが、現時点ではそのような[[クリーチャー]]は存在しない。ちなみに、[[超次元ゾーン]]の[[クリーチャー]]は[[マナ]]にならないため、[[多色]]であったとしてもバニラとして扱われる余地があるが、これも現時点では存在しない。

-現時点では1〜7[[コスト]]にバニラが存在する。

-[[ドラゴン・サーガ]]で登場した[[リキッド・ピープル閃]]は弱者に知識を与え、護るために生み出されたヒーローの組織のようだ。今後の[[リキッド・ピープル閃]]によるバニラサポートに期待したい。

-アニメ「VS」第5話では[[滑川 ナメヒコ]]が使う[[【バニラビート】]]に対して勝太が「バニラ」という言葉を使用し、アニメ「デュエル・マスターズ!!」ではナレーションが[[《The カップラー漢》]]を「バニラ」と呼んでいるため、完全に公式の用語となっている。

**バニラサポートカード [#c7f41b9b]
-[[《アクア・ティーチャー》]]
-[[《駱駝の御輿》]]
-[[《砂場男》]]
-[[《解放の女傑 ドラクロワ》]]
-[[《神聖祈 パーロック》]]
-[[《無記のイザナイ ウェンディゴ・アパッチ》]]
-[[《零次龍程式 トライグラマ》]]
-[[《ナメナメ・ナメコー》]]
-[[《純白設計図》]]
-[[《アクア提督 ザ・ミスター》]]

-[[《バニラ・ゾーン》]]

**「バニラ(植物)」「バニラアイス」が元ネタのクリーチャー [#m34e9a59]
以下のカードは[[能力]]を持たない[[クリーチャー]](TCG用語のバニラ)でもある。
-[[《ばにーら》]]
-[[《封魔神官 バニラビーンズ》]]
-[[《氷菓の超人》]]

**参考 [#q704086f]
-[[《不死身男爵ボーグ》]]
-[[《氷菓の超人》]]
-[[用語集]]
-[[準バニラ]]

-[[【バニラビート】]]