#author("2019-08-16T15:56:04+09:00","","")
#author("2019-08-20T18:09:30+09:00","","")
*マッドネス [#y1017226]

手札から捨てられる場合に、墓地に置くかわりに[[バトルゾーン]]に出す[[能力]]の俗称。

語源は[[Magic:The Gathering]]の[[キーワード能力]]「マッドネス(Madness)」
大きく分けて「相手のターン中」と「相手のカード」の2タイプがある。
前者は「旧型マッドネス」、後者は「新型マッドネス」と呼ばれる。

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**1.「相手のターン中」タイプ [#g600a092]
|緑神龍アーク・デラセルナ SR 自然文明 (8)|
|クリーチャー:アース・ドラゴン 6000|
|W・ブレイカー|
|相手のターン中、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置く。|
#hr
|機械提督サウンドシューター R 水文明 (7)|
|クリーチャー:グレートメカオー/キカイヒーロー 5000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にあるすべてのグレートメカオーとキカイヒーローを自分の手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に戻す。|
|相手のターン中にこのクリーチャーが手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。|

[[DM-06>DM-06 「闘魂編(インビンシブル・ソウル) 第1弾」]]収録の[[《飛雲の求道者ダバ・トーレ》]]より登場したタイプ。
有名な物として、以下のカードがある。

-[[《緑神龍アーク・デラセルナ》]]
-[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]
-[[《無頼聖者サンフィスト》]]
-各種、[[提督]][[サイクル]]

最も古いタイプであり、[[旧枠]]のマッドネスはこれに属する。
最も古いタイプであり、[[旧枠]]([[勝舞編]]時代のカード)のマッドネスはこれに属する。

このタイプの[[メリット]]として、相手の[[ターン]]中に[[《聖天使グライス・メジキューラ》]][[《闘竜麗姫アントワネット》]][[《エマージェンシー・タイフーン》]][[《霊騎秘宝ヒャックメー》]]などの、自分の[[手札]]を[[捨てる]][[能力]]を持つ[[カード]]を使用することで、能動的にマッドネス持ちをバトルゾーンに出せることが挙げられる。これらの[[コンボ]]を中心に組まれた[[デッキ]]として、[[【カウンターマッドネス】]]がある。

-[[《サイチェン・ピッピー》]][[《スーパー・サイチェン・ピッピー》]]はこのタイプに似た[[能力]]を持つが、[[置換効果]]ではなく[[トリガー能力]]なので幾つかの点で他のマッドネスと扱いが異なる点に注意したい。

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**2.「相手のカード」タイプ [#ea493140]
|永遠のリュウセイ・カイザー SR 火文明 (8)|
|クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000|
|バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。|
|W・ブレイカー|
|相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出す時タップして置く。|
|相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置いてもよい。|
#hr
|ゲロ NICE(ナイス)・ハンゾウ UC 闇文明 (7)|
|クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 5000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)|
|相手の呪文の効果または相手のクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置いてもよい。|

[[DMR-02>DMR-02 「エピソード1 ダークサイド」]]収録の[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]より登場したタイプ。
このタイプに含まれるカードとして、他に[[《若頭の忠剣ハチ公》]][[《電脳提督アクア・ジーニアス》]][[《反時空の化身》]]等がある。

このタイプは「相手のターン中」タイプとは異なり、[[《霊騎秘宝ヒャックメー》]]などの自分の[[カード]]の[[能力]]で[[捨てて>捨てる]]も、マッドネス[[能力]]を使用することはできない。
その反面、[[S・トリガー]]した[[《汽車男》]][[《ゴースト・タッチ》]]による[[ハンデス]]や、[[《飛行男》]]などの[[pig]][[能力]]による[[ハンデス]]など、自分の[[ターン]]内の相手[[カード]]による[[ハンデス]]でも[[バトルゾーン]]に出せるという[[メリット]]がある。
また、このタイプの[[カード]]が持つマッドネスは基本的にオマケでしかなく、マッドネス無しでも十分に活躍できる、高い[[カードパワー]]を持つ傾向がある。

[[コンボ]]としては使用できないが、純粋な[[ハンデス]]耐性としては、こちらのタイプの方が上であると言えるだろう。

-現時点では、このタイプは相手の[[クリーチャー]]と[[呪文]]による[[ハンデス]]にしか対応していない。そのため、[[《至宝 オール・イエス》]]・[[《死神城 XENOM》]]・[[《凶乱の魔鎌 ディスカルド》]]・[[《龍魂宮殿 ブラックロ》]]などの[[クロスギア]]・[[城]]・[[ウエポン]]・[[フォートレス]]による[[ハンデス]]には[[効果]]が使用できない。
--《オール・イエス》《ディスカルド》によるアタックトリガーハンデスは、クリーチャーのイベントで誘発したものなので、[[付与]](クリーチャーの能力によるハンデス)にならず、マッドネスを回避できる。

-なお、「相手の呪文」とは正確には''「相手が唱えた呪文」''と定義されているため、[[《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]などを使って、自分が相手の[[《サイバー・チューン》]]のような[[ディスカード]]能力を持った呪文を唱えて、このマッドネス能力を持ったカードを捨てても、そのまま墓地におかれる。逆に相手が自分の[[《ゴースト・タッチ》]]のようなハンデスカードを唱えて、このマッドネス能力を持ったカードが選ばれた場合はバトルゾーンに出る。

-このタイプに似た[[能力]]を持つ[[カード]]に[[《エイリアン・ファーザー》]][[《マザー・エイリアン》]]の2枚がある。これらは[[バトルゾーン]]ではなく[[マナゾーン]]に置かれるため、一般的なマッドネスとは区別される。

-[[《電脳提督アクア・ジーニアス》]]など[[DMR-05>DMR-05 「エピソード2 ゴールデン・エイジ」]]以降に登場したこのタイプの[[マッドネス]]は以前と若干表記が異なり、''「相手の[[呪文]]の効果または[[クリーチャー]]の[[能力]]によって〜」''となっている。&br;一見すると自分の[[クリーチャー]]の[[能力]]でも[[マッドネス]]を適用できるようにもとれるテキストだが、上記の例と同じく相手の[[クリーチャー]]または相手の[[呪文]]にしか反応しない。

//-このタイプの中でも、[[《提督の精霊龍 ボンソワール》]]のみ「相手の呪文または''バトルゾーンにある''相手のクリーチャーの能力によって〜」なので[[《飛行男》]]などの[[pig]]による[[ハンデス]]では出せない。([[《特攻人形ジェニー》]]によるハンデスはバトルゾーンでトリガーするのでcipであるので出せる)&br; [[《時空の喧嘩屋キル》]]のバウンス耐性に関するルールと同様の裁定である。
//テキスト変更によりコメントアウト

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[[デュエル・マスターズ]]において、[[ハンデス]]は非常に強力かつスタンダードな戦法である。それらに受動的に対抗できるマッドネスは貴重な存在であり、[[ハンデス]]への抑止力として、これからも多くの[[デッキ]]で使われていくだろう。

-基本的にマッドネスは「捨てられる場合、墓地に置く代わりにバトルゾーンに出す」という[[置換効果]]である。
--置換効果は連鎖しないので[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]のを無視してバトルゾーンに出すことができる。
--2011年11月24日の[[置換効果]]ルール変更により、[[メタモーフ]]後の[[《ゴースト・パニッシュ》]]にはマッドネスが使えないようになった。

-[[《サイチェン・ピッピー》]]、[[《リュウセイ・ジ・アース》]]などが持つのは[[手札]]から捨てられた時に発動するトリガー効果であり、[[置換効果]]ではない。そのため[[《ゴースト・パニッシュ》]]の[[置換効果]]で捨てられても発動するが、[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]などに妨害される可能性がある。

-「捨てる。そのカードが〜」等の効果は、「そのカード」の意味が「捨てるカードとして選んだカード」と「墓地に置いたカード」の二種類あり、統一されていないため、マッドネスが絡むとややこしくなる。&br;[[《闘竜麗姫アントワネット》]][[《甲蟲王機ビートルーダー》]]の二種のみ、「墓地に置いたカード」を参照し、マッドネスは捨てた枚数にカウントしない。それ以外のカードはマッドネスによってバトルゾーンに出たカードも参照する。

-相手ターン中、[[S・バック]]を使って「相手ターン中」型のマッドネス持ち[[クリーチャー]]を捨てる場合、マッドネスを適用できる。これは、[[S・バック]]が[[手札]]に加わったあとで処理するからである。([[2017年3月25日ルール改訂]])
--これ以前は手札に加わる直前にカードを墓地に置いていたため、使用することができなかった。
--捨てたカードのマッドネスを適用した場合、[[S・バック]]の処理が先である。(2017/07/03正式回答)

-以下の3枚のみ、マッドネスの適用が[[強制]]である。
--[[《宣凶師ビンゴレ》]]
--[[《飛雲の求道者ダバ・トーレ》]]
--[[《緑神龍アーク・デラセルナ》]]

-全国規模の大会でも、マッドネスによって多くの逆転劇が演じられた。
--2005年ジェネレートリーグオープンクラス全国大会の決勝戦。[[《腐敗勇騎ガレック》]]からの[[《緑神龍アーク・デラセルナ》]]が残りの[[シールド]]を[[ブレイク]]した。
--2008年の公式大会レギュラークラスでは、[[《腐敗無頼トリプルマウス》]]からの[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]が決定打になった。

-[[呪文]]や[[クロスギア]]のマッドネスは、まだ登場していない。&br;[[ナイト]][[呪文]]と[[サムライ]][[クロスギア]]を手札に加えるマッドネスは存在する。&br;→[[《氷牙提督マティアス卿》]][[《海王提督ラネーバ・早雲》]]

**参考 [#r8865cfc]
-[[用語集]]
-[[置換効果]]
-[[ハンデス]]
-[[提督]]
-[[【カウンターマッドネス】]]
-[[《緑神龍アーク・デラセルナ》]]
-[[《機械提督サウンドシューター》]]
-[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]
-[[《ゲロ NICE・ハンゾウ》]]