#author("2018-11-13T16:30:13+09:00","","")
#author("2019-02-13T19:39:31+09:00","","")
*ロック [#yef20d20]

[[ドロー]]や[[攻撃]]など、相手プレイヤーの行動を制限すること。またその戦法。
大別すると2つに分かれる。

**強制的ロック [#m1738f40]
[[カード]]の[[強制]][[効果]]により、恒常的に対戦相手の選択肢を狭めたり、あるいは手も足も出ない状態へと陥れたりする戦法。単にロックと言った場合はこれを指す場合が多い。一度体制が整うと、相手のやることがほぼなくなるため、状況が長引くと退屈なデュエルにならざるを得ない。あまりに酷い場合には笑うしかなくなる。

以下の様な例がある。

+[[攻撃]]を制限する([[【マリエルエンフォーサー】]]など)
+[[呪文]]の使用、[[クリーチャー]]の[[召喚]]、登場を制限する([[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《聖霊王アルファディオス》]]、[[《超絶の名 シャーロック》]]など)
+相手の[[手札]]や[[マナ]]、[[バトルゾーン]]を空にし続ける([[《ギガクローズ》]]、[[【アッシュランデス】]]、[[【アモンロック】]]など)
+[[エクストラターン]]を繰り返したり、同一[[ターン]]中に[[マナ]]を何度も[[アンタップ]]して、自分の[[ターン]]を無限に伸ばす。([[《ザ・ユニバース・ゲート》]]、[[【ケロディナンスライブラリアウト】]]など)
+相手の[[山札]]([[トップデック]])を固定する([[【バキュームロック】]]など)
+[[ブースト]]を制限したり、[[タップイン]]を強要する([[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]、[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]など)
+[[能力]]の一部を制限することで、結果的に全体の[[効果]]を無効化する([[《巡霊者メスタポ》]])など
+[[S・トリガー]]、[[ニンジャ・ストライク]]などの、相手の[[ターン]]に行える[[能力]]を制限する([[《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》]]、[[《呪紋の化身》]]、大型[[ランデス]]、[[ハンデス]]など)

この中でも[[《予言者マリエル》]]や[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]などはよく使われており、主に[[コントロール]]系[[デッキ]]に採用される戦法である。どれも決まれば強力だが、相手が同系のデッキだと逆に利用される事もあるので注意が必要。また、強力かつ簡単なロックはゲーム幅を著しく狭めてしまうこともある。その代表例として、[[殿堂入り]]した[[《予言者マリエル》]]や[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]が挙げられる。特に後者は単体で[[ロック]]が完成しており、早々に[[プレミアム殿堂]]となるほど強力だった。

-[[攻撃を強要する>可能であれば攻撃する]][[効果]]([[《ファントム・ベール》]]など)も広義的にはロックと言えるのだが、実際にそのように称される場面はまずない。[[《悪魔聖霊バルホルス》]]の場合はロックと称されることもあるのだが、後述のように少し意味合いが異なる。

**心理的ロック [#uf51d986]
相手プレイヤーが特定の行動を取ったり、あるいは取らなかったりすると、自身の[[ディスアドバンテージ]]や利敵行為に繋がったり、無意味な行動となったりするがゆえに、結果的に相手の選択肢を狭める戦法。この場合は、実際に行動が制限されているわけではない。しかし、勝ち筋をその特定の行動に絞っていたり、それが本来意図するデッキの動きではなかったりすると、相手にとっては致命傷になり得、相手がどんな選択をしようと両面待ちになっているケースが少なくない。&br;
以下の様な例がある。

+[[クリーチャー]]展開が憚られる([[《超銀河弾 HELL》]]、[[《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》]]など)
+[[【除去コントロール】]]が憚られる([[《パンドラ城 デス・ファントム》]]など)
+[[ハンデス]]が憚られる([[【カウンターマッドネス】]]など)
+うかつに[[攻撃]]ができなくなる([[ニンジャ・ストライク]]など)
+[[攻撃]]せざるを得なくなる([[【クリーチャーコントロール】]]に対する[[《地獄門デス・ゲート》]]など)
+[[ブースト]]が無意味となる([[《穿神兵ジェットドリル》]]など)
+[[コスト踏み倒し]]が無意味となる([[《百発人形マグナム》]]、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]など)
+引いた[[カード]]を[[マナ]]に置かざるを得なくなる([[ハンデス]]、[[ランデス]]など)
+引いた[[カード]]を[[マナ]]に置けなくなる([[《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》]]など)
//
//一応、[[cip]]が使えたり、マナの色を調節できたりする場合には、強制ロックではなくこちらに大別しました。
//

仮に、ロックの原因となっている[[カード]]に配慮したプレイングをしてきたとしても、こちらからして見ると逆に後々の行動が読みやすくなる。従って、後出しジャンケンのように戦える。

また、これらの例は、実際に[[カード]]の効果を発揮するまでもなく、[[マナゾーン]]などの公開領域に置くだけでロックとしては機能する。相手は対策を考えつつ、準備を整えるプレイングに移行せざるを得なくなるため、うまく利用すれば[[テンポアドバンテージ]]の面で有利になり得る。

**その他の用語使用例 [#r32291ea]
[[《悪魔聖霊バルホルス》]]と[[《グランドクロス・カタストロフィー》]]の組み合わせなど、いくら[[攻撃]]しても実質的に[[攻撃]]が無効化されるような場合もロックと呼ばれることがある。

-[[《勝利のプリンプリン》]]や[[《金縛の天秤》]]などの[[水]][[文明]]が持つ「次の[[自分]]の[[ターン]]のはじめまで〜[[攻撃]]も[[ブロック]]もできない。」という[[能力]]の俗称としてロックと言う場合もある。
-[[《勝利のプリンプリン》]]や[[《金縛の天秤》]]などの[[水]][[文明]]が持つ「次の自分の[[ターン]]のはじめまで〜[[攻撃]]も[[ブロック]]もできない。」という[[能力]]の俗称としてロックと言う場合もある。

-語源は「施錠する、閉じ込める」などの意味を持つ英単語の「LOCK」。他のカードゲームでも使われる有名な用語である。

-余談だが[[《邪神R・ロマノフ》]]のロックは「ROCK」で、音楽ジャンルの一つである。こちらは「LOCK」であり、そもそもの意味合いが異なる。

//また、[[《悪魔聖霊バルホルス》]]と[[《グランドクロス・カタストロフィー》]]の組み合わせなど、「制限されているわけではない」が実質的に[[ロック]]がかかる場合も(この場合は《悪魔聖霊バルホルス》が不死身の[[無限ブロッカー]]になり、いくら攻撃しても無限に[[ブロック]]され、相手プレイヤーへの[[攻撃]]が出来なくなる)[[ロック]]と呼ばれる場合がある。
//↑バルホルスで攻撃が強制されているので、上記のロック(相手の行動の制限)に完全に該当しないとは言えず、少々記述に違和感を覚えます。

**参考 [#i40c505d]
-[[デッキ集(一覧)]]
-[[デッキ集/ロック]]
-[[用語集]]