#author("2019-08-19T16:19:47+09:00","","")
#author("2019-09-02T18:35:51+09:00","","")
*&ruby(じょういごかん){上位互換}; [#j095a21d]

本来の意味は、上位の製品が下位の製品の全ての機能を持ちながら何らかの追加機能を持つこと。
そこから転じ、カードゲームでは上位のカードの能力が、下位のカードの能力を保持しながら何らかの優位性を持つことを指す。後から出たカードが上位となる場合が多い。
カードAがカードBより優位性がある場合、「AはBの上位互換である」と言う。

例としては[[《解体屋ピーカプ》]]に対する[[《早食王のリンパオ》]]など。
[[《早食王のリンパオ》]]は[[《解体屋ピーカプ》]]と[[パワー]]、[[コスト]]、[[スピードアタッカー]]持ちである点が同じであり、かつ[[《解体屋ピーカプ》]]にはない[[ダイナモ]]を持っている。

#region(詳細例)
-[[パワー]]がより高い
--[[《シザー・アイ》]]→[[《パーロック》]]
など
-[[コスト]]がより低い
--[[《デコピン・クラッシュ》]]→[[《スチーム・ハエタタキ》]]
など
-より多くのメリット能力を持つ
--[[《ボルテール・ドラゴン》]]→[[《ダブルソード・レッド・ドラゴン》]]
など
-より強力な[[能力]](上位[[能力]])を持つ
--[[《貪欲秘宝ベラッチャ》]]→[[《凶砦秘宝リメンバー》]]
など
-[[能力]]が[[強制]]から[[任意]]になっている
--[[《【問2】ノロン↑》]]→[[《戦略のD・H アツト》]]
など
-[[任意]]で元の[[カード]]とは違う性能の[[カード]]としても使える([[モード]]や[[ツインパクト]]など)
--[[《爆流剣術 炎熱の技》]]→[[《勇愛の天秤》]]
--[[《グローリー・マッスル》]]→[[《ケタノッコ・タンク/ケタノビール・ランサー》]]
など
-[[パンプアップ]]によって得られる[[パワー]]や、条件を満たすと得られる[[能力]]を素の状態で持っている
--[[《滑降妖精ガラボン》]]→[[《熊姫の面 ベアコダッシュ》]]
--[[《アクア・ライダー》]]→[[《アクア・シューター》]]
など
-元のカードにある[[デメリット]]能力がより軽くなっている、あるいは完全になくなっている
--[[《道化人形ミケ》]]→[[《封魔ロノヴェル》]]
--[[《鋼鉄の鎚》]]→[[《熊姫の面 ベアコダッシュ》]]
など

あくまで元のカードに''加えて''上記の特徴にあてはまるのが上位互換である。一見上位に見える[[カード]]の方にも劣っている部分が1つでもあれば上位互換とは呼ばない。
例えば、[[《束縛の守護者ユッパール》]]は[[《宝翼機ミール・サンダー》]]よりも強力な[[能力]]を持つが、パワーが500低いため上位互換ではない。
#endregion

「互換」とは「換えが効く」という意味であり、自分の[[デッキ]]に入っている[[カード]]の上位互換が登場した場合、そちらに差し替えることで[[デッキ]]そのものの強さが底上げされる。

-前述の通り換えが効くかどうかが上位互換か否かの一つの判断基準なので、一見性能が優れていても[[文明]]だけが違ったり、なんらかの[[キーワード能力]]を経由していたりする場合は上位互換とは言えない。また、持っている[[文明]]の数が異なる場合や、[[進化]]と[[非進化]]を比べた場合も実際のプレイングが全く違ってくるため、一概に上位互換・[[下位互換]]を決めつけることはできない。

-似た言葉だが[[上位種]]とは異なる。あちらは「[[コスト]]が重い代わりにより強力な[[パワー]]や[[能力]]を持ったカード」といった意味合いである。[[デュエル・マスターズ]]においては[[コスト]]が軽い事も利点の1つとなり得るため、必ずしも[[上位種]]=上位互換では無い。
--[[GRクリーチャー]]の場合は[[上位種]]に該当していても上位互換扱いされることも多い。[[GR召喚]]後にはコストの大小によって差異が生じる([[コスト火力]]・[[《オリオティス・ジャッジ》]]等)が、[[GR召喚]]そのものは必ずコスト踏み倒しになるからである。

-前述の通り換えが効くかどうかが上位互換か否かの一つの判断基準なので、一見性能が優れていても[[文明]]だけが違ったり、なんらかの[[キーワード能力]]を経由していたりする場合は上位互換とは言えない。また、持っている[[文明]]の数が異なる場合や、[[進化]]と[[非進化]]を比べた場合も実際のプレイングが全く違ってくるため、一概に上位互換・[[下位互換]]を決めつけることはできない。

-特定の[[コスト]]や[[カードタイプ]]などを重視する[[デッキ]]もあるため、[[デッキ]]によっても実際に換えが効くとは限らない。
--単体での性能だけでなく、他のカードと組み合わせた場合も上位の働きをするカードは「[[完全上位互換]]」と呼ばれる。上位互換であることに加えて[[種族]]が同じ、あるいはそれに加えて別の[[種族]]や[[ソウル]]を持っていたりするものがあてはまる。
--逆に、[[銀の弾丸]]的な[[カード]]の場合は細かい差異は気にされない場合が多い。例えば、[[《策略の手》]]に対する[[《解体人形ジェニー》]]は、[[呪文]]と[[クリーチャー]]という違いはあるものの、一般に上位互換とされる。

-[[GRクリーチャー]]の場合は[[文明]]が異なったり[[上位種]]に該当したりするものでも上位互換扱いされることも多い。[[GR召喚]]後には[[文明]]や[[コスト]]を参照する事はあるが、[[GR召喚]]そのものは[[カード]]の[[特性]]を問わない[[コスト踏み倒し]]になるからである。

-上記の通り種族の違いは一概に言えないため[[完全上位互換]]の決まり手にはならないが、[[コマンド]]に関しては[[封印]]を外せるという特性があるため、単体で見ても他の種族より少しだけ優位でる。

-これの対義語が[[下位互換]]である。

**参考 [#pfe24ce0]
-[[用語集]]
-[[類似カード]]
-[[完全上位互換]]
-[[下位互換]]
-[[相互互換]]
-[[インフレ]]