#author("2018-09-19T18:57:35+09:00","","")
#author("2019-07-27T16:20:48+09:00","","")
*地雷 [#m606e29d]

不意に現れて[[プレイヤー]]に被害を与えるものの比喩。

主に2つの意味がある。

1.[[メタゲーム]]から外れているが、[[ガチデッキ]]とも十分に戦える性能の[[デッキ]]、またはその使用者

2.[[レアリティ]]に反して[[カードパワー]]が乏しく、著しく価値の低いカード


**1の解説 [#v00c5b73]
[[メタゲーム]]内で特に注目されていないものの、[[メタデッキ]]とも渡り合える[[デッキ]]は地雷と呼ばれる。

以下[[Magic:The Gathering]]WIkiより抜粋
>地雷(Rogue Deck)とは、トーナメントに出たごく少数派のデッキや、完全に[[メタ]]から外れているデッキ。対策[[カード]]の隙を突いたり、動きを読ませないで勝ちを拾うことを目的として構築される。&br;&br;[[トップメタ]]群を強く意識したデッキは、例え独自色が強くてもアンチデッキ扱いになり、普通「地雷」とは呼ばれない。メタに追従するのではなく、わざと逸脱しているデッキのことである。そのため、奇抜な[[コンボデッキ]]などがこのカテゴリに分類される場合が多い。

代表的な地雷デッキとしては[[【カウンターマッドネス】]]がある。

[[デッキタイプ]]や[[切札]]がマイナーであることが多く、個性的なデッキではあるが、勝ちを狙って作られているという点で[[ファンデッキ]]とは一線を画している。

地雷が作られる目的は、相手にこちらの戦術を対策させないことである。知名度が低い[[デッキ]]は対処法がそれほど知られていなかったり、対抗できるカードが積まれていない場合がある。[[情報アドバンテージ]]の面で有利となるため、相手に[[プレイング]]のミスを誘いやすい。

また、[[ガチデッキ]]の使用を好まずに、それに勝ちうる地雷デッキを研究、開発するタイプの[[プレイヤー]]は俗に「地雷屋」とも呼ばれる。地雷デッキはその性質上個性的な[[デッキ]]になりやすいため、そのような[[デッキ]]を愛用する[[プレイヤー]]も多い。
マイナーな[[デッキ]]で[[トップメタ]]の[[デッキ]]を打ち倒すというのは、[[メタデッキ]]を使った時とはまた違った快感があるだろう。

ただし、基本的に[[メタゲーム]]で活躍するような[[デッキ]]は[[グッドスタッフ]]であることが多く、生半可な[[デッキ]]ではなかなか太刀打ちできるものではない。地雷を使って勝ちに行くためには、それ相応の[[プレイング]]と[[デッキビルディング]]が求められると言える。

しかし環境やカードプールの変化によって、[[地雷]]も完全にガチデッキと渡り合えるパワーを手に入れる事も在る。[[【ジョバンニスコール】]]はその典型である。

-[[ファンデッキ]]の中には[[ガチデッキ]]と渡り合えるものも存在し、それらも地雷になり得る。また[[トップメタ]]クラスのデッキでも[[インフレ]]や[[殿堂入り]]の影響で弱体化し、結果的に地雷のような立ち位置になることもある。

-2010年全国大会のエボリューション・マスターレギュラークラスでは、正しく地雷デッキである[[【ベルフェギウスタップ】]]が優勝を果たした。研究と[[環境]]次第では地雷でも見事な活躍が見込めるという好例であろう。

-2016年[[公認グランプリ]]「デュエル・マスターズ グランプリ-3rd」において、初動が遅めなデッキが多い[[革命ファイナル環境]]の裏をかき、代表的な地雷デッキの一つである[[【ジョバンニスコール】]]がベスト64に進出という快挙を遂げた。以降、このデッキはメタゲームの一角として活躍する事となる。
--残念ながら、素早い[[プレミアム殿堂]]の規制によって[[【ジョバンニスコール】]]はあっさりと消滅してしまう。この様な地雷と称されるデッキは、あまりにユニークな動きをするせいで嫌われやすいデッキタイプである事が多い。変わった動きをする地雷がたまに勝つ分には面白いが、それが常態化することに対して愉快に思わないプレイヤーは多いのかもしれない。

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**2の解説 [#safb3d8e]
[[レアリティ]]に反して[[カードパワー]]が低く実用性に乏しいカードは、[[ブースターパック]]から飛び出した際に[[プレイヤー]]に大きな失望と落胆を与えるため、地雷と呼ばれる場合がある。

要するに「カスレア」「ハズレア」「ハズレカード」の類である。同[[エキスパンション]]内で[[トップメタ]]級のカードと同じ[[レアリティ]]の弱小カードは地雷と呼ばれやすい。

例としては以下がある
-[[DM-10>DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」]]の[[《無双竜機ボルバルザーク》]]に対する[[《ガウレザル・ドラゴン》]]や[[《雷珠の求道者ラ・バルザ》]]

-[[DM-25>DM-25 「極神編 第2弾 人造神の創造(バイオレンス・クリエイター)」]]の[[《龍仙ロマネスク》]]、[[《魔刻の斬将オルゼキア》]]に対する[[《鎧亜の凄技ジョゼ・ウィルバート》]]や[[《魔魂葬のサードニクス》]]

-[[DM-26>DM-26 「極神編 第3弾 超絶VS究極(ドラゴニック・ウォーズ)」]]の[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]][[《究極神アク》]][[《悪魔神バロム・エンペラー》]]に対する[[《双流星キリン・レガシー》]]

これらに当てはまるカード群は「実際のゲームでは使い物にならない(他に優秀なカードがあるので、わざわざ[[カードパワー]]の低いカードを使う必要性が見当たらない)」ため、純粋に大会上位を狙う玄人や上級者からは邪魔者扱いされがちである。

[[エキスパンション]]を購入する際、特に[[箱買い]]をする場合には、地雷を引き当てないように願いたいものである。

-[[コモン]]や[[アンコモン]]の[[カード]]が地雷と呼ばれることは少ない。[[レアリティ]]の低いカードはパックに何枚も入っているので当たりやすいためである。

-地雷を引き当ててしまうのも、カードゲームを行うに当たってはよく見られる光景である。そうなってしまったら素直に諦めよう。

-極端に弱いデザインならともかく、単に使いどころがないだけならば、[[カードプール]]の変化で評価が見直されることもある。[[《剛撃戦攻ドルゲーザ》]]や[[《光姫聖霊ガブリエラ》]]などが当てはまる。&br;また、[[【ザ・ユニバース・ゲート】]]で[[マナゾーン]]の色稼ぎとして使われるようになった[[《双流星キリン・レガシー》]]など、意外な形での利用法が見つかることもある。地雷に命を吹き込める戦術を考えてみるのもこのゲームの楽しみの1つと言える。
-極端に弱いデザインならともかく、単に使いどころがないだけならば、[[カードプール]]の変化で評価が見直されることもある。[[《剛撃戦攻ドルゲーザ》]]や[[《光姫聖霊ガブリエラ》]]などが当てはまる。
また、[[【ザ・ユニバース・ゲート】]]で[[マナ基盤]]として使われるようになった[[《双流星キリン・レガシー》]]など、意外な形での利用法が見つかることもある。地雷に命を吹き込める戦術を考えてみるのもこのゲームの楽しみの1つと言える。

-他の蔑称としては『紙』または『紙屑』とも呼ばれる。挙句の果てには『産廃』と呼ばれることも。かなり悪意のある表現のため、気軽に使っていい言葉ではない。

-[[《アクア・マスター》]]や[[《残虐覇王デスカール》]]も地雷扱いされやすいが、入っていた弾の[[スーパーレア]]は大方酷い[[スペック]]であり、実際は地雷だらけであった。もっとも、[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]から出て来た場合は間違いなく地雷だが。

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**その他 [#w3abf45c]
-「地雷」とは地中や地表に設置され、人や車両の接触によって爆発して周囲に被害を与える兵器のことである。ここから転じて、「普段は隠れていて見えないが、いきなり出現して損害を与えるもの」「触れてはいけない話題」などの比喩に使われるようになった。

-[[シールド]]に埋まっている[[S・トリガー]]も地雷に例えられる。「[[S・トリガー]]を[[踏む]]」というのは正にそういった表現だろう。

**参考 [#u2466036]
-[[用語集]]
-[[ガチデッキ]]
-[[ファンデッキ]]
-[[メタゲーム]]
-[[踏む]]