#author("2019-03-24T13:02:33+09:00","","")
#author("2020-01-04T12:36:02+09:00","","")
*&ruby(むしょく){無色}; [#g82fea57]

あらゆる[[文明]]に属さないことを意味する用語。またはそのような[[カード]]の総称。[[エピソード2]]で初登場した。

これらのカードには[[新枠]](第二世代)の時代は灰色を基調にしたカードフレームが使用され、カード名と種族の欄は黒地に白抜きの文字が使われている。また、専用のシンボルを持ち、他の[[単色]]カードと同じく[[マナ]]数字の枠に使われているが、カードが持つ文明の数だけシンボルが増えていくテキスト欄の背景やカードフレームには描かれていない。[[文明]]を示すシンボルは[[エピソード2]]以降の[[アンノウン]]・[[アンノイズ]]のイラストに見られる、[[トライストーン]]の周囲に浮かぶ文様と同一のものである。

[[新枠]](第三世代)以後は非常にシンプルな無地のデザインに変更され、白抜きの文字も黒文字に変更された。これが登場当初の「[[ジョーカーズ]]=無色」という認識を遅らせる要因にもなっている。
DMRP-01発売以降に再録されたものは、シンボルがシンプルな白丸となり、[[ジョーカーズ]]の場合は「J」の形になっている。

無色カード自体の初登場は[[プロモーション・カード]]の[[《「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス》]]だが、[[テキスト]]中にはじめて「無色」という言葉が登場したのは[[DMR-07>DMR-07 「エピソード2 ゴールデン・ドラゴン」]]以降である。

|「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス P 無色 (10)|
|クリーチャー:アンノウン/ゼニス 12000+|
|パワーアタッカー+12000|
|ワールド・ブレイカー|
|エターナル・Ω|

[[デュエルマスターズ]]関連書籍および[[背景ストーリー]]においては「[[ゼロ文明]]」と表記される事が多い。
テキスト上で「無色」という表記が発覚する前も「[[ゼロ文明]]」が無色を指す言葉として使われていた。

有色の[[カード]]は[[プレイ]]するために同じ[[文明]]の[[マナ]]がそれぞれ1つ以上支払われている必要があるが、無色のカードにはその制約が無い。これにより[[デッキカラー]]に関係なく、さまざまな[[デッキ]]で使用できるようになっている。

-すべての[[文明]]を持ち、[[マナゾーン]]では0[[マナ]]となる[[5色レインボー]]とは対照的である。

-[[ブロッカー]]、[[パワーアタッカー]]、大規模な[[ドロー]]など、5大[[文明]]の特徴を持った[[クリーチャー]]も見られる。

**ルール [#y5d8ef75]
-「ゼロ文明」の名前はあくまで[[文明]]を持たないことを表す[[背景ストーリー]]上の用語であり、''「ゼロ文明」という文明が存在するわけではない''。そのため、ゼロ文明は特定の[[文明]]を参照する[[能力]]に影響されない。また、何らかの効果により文明の指定が求められた場合''ゼロ文明を宣言することはできない''。

-[[《母なる紋章》]]などの[[文明]]を指定する[[カード]]の対象にはならない。反対に、[[《悪魔神バロム》]]などの指定した文明以外に影響を与えるカードの対象にはなる。

-[[《調和と繁栄の罠》]]などの能力で[[文明]]を宣言する際、無色([[ゼロ文明]])を宣言する事はできない。

-[[《フェアリー・ミラクル》]]などの「全ての[[文明]]が揃っている」ことが条件となっている[[カード]]を使用する場合、無色カード([[ゼロ文明]])の有無は関係しない。

-[[文明]]は持たないが、[[カード]]を[[プレイ]]するための[[マナ]]としては問題なく使用できる。その場合、「文明を持たない1マナ」として使用されることになる。つまり、無色のカードを1枚[[タップ]]しただけでは、[[《死神術士デスマーチ》]]や[[《ブラッディ・クロス》]]などの1コストクリーチャーや呪文などを使うことはできない。

-[[文明]]を持たない為、他の[[文明]]とは異なり[[《戦慄のプレリュード》]]などで[[コスト軽減]]すると[[G・ゼロ]]の様に[[コスト]]0で使用できる。ただし、他に「ただし、[[コスト]]はXより少なくならない。」の表記があり、かつ[[強制]]である[[カード]]を使用していると最低[[コスト]]は払わねばならない。詳しくは「[[コスト軽減]]」の項目を参照。

-[[《電影封魔ラルファス》]][[《薫風妖精コートニー》]]などの能力で[[無色]][[カード]]に[[文明]]を追加した場合、そのカードは[[単色]]あるいは[[多色]]カード扱いとなり、[[無色]][[カード]]としては扱われなくなる。無色[[ゴッド]]と有色[[ゴッド]]が[[G・リンク]]した場合も同様。

-[[無色]][[クリーチャー]]が[[封印]]された場合、''無色の[[コマンド]]を出しても[[封印]]を外すことは出来ない''。無色クリーチャーは[[文明]]を持つものとして扱われないからである。そのため、[[《リベレーション・オブ・ジ・エンド》]]や[[《禁断U トルーパ》]]などの封印を指定、あるいは[[《龍脈術 落城の計》]]などの[[カードを指定して除去>カード指定除去]]する手段がなければ対処できない。

**その他 [#j4a66e9b]
-[[DMX-13>DMX-13 「ホワイト・ゼニス・パック」]]の発売まで、無色の[[クリーチャー]]は、[[《「武」の頂 マキシマム・ザ・マックス》]]を除くと全て[[スーパーレア]]以上であった為、複数集めることすら非常に困難だった。[[DMX-13>DMX-13 「ホワイト・ゼニス・パック」]]以降は徐々に低[[レアリティ]]・低[[コスト]]のものが出てくるようになる。

-理論上は、[[デッキ]]の中身がすべて無色であれば、[[単色]][[デッキ]]同様[[色事故]]は起きない計算になる。
--ちなみに、無色カードの登場によって単色デッキが[[色事故]]を起こす可能性は0ではなくなった。公式サイトのデッキ開発部も無色カードの入ったデッキにアイコンを表示しているぐらいなので、無色カードの入ったデッキを「単色」と呼ぶプレイヤーは多くなさそうではあるが。

-[[エピソード3]]までは[[《戦慄のプレリュード》]]のみが3[[マナ]]、それ以外は4[[マナ]]以上しかなかった。無色のみで[[デッキ]]を作ろうとすると、これに加えて主力が必然的に[[ゼニス]]や[[ゴッド・ノヴァ]]になり、[[マナカーブ]]が[[重い]]方向に極端に偏ってしまい、構築が困難だった。&br;だが先述の[[ジョーカーズ]]の登場により、「無色は[[重い]]」という前提が覆されることになる。[[ジョーカーズ]]には軽量〜重量の[[クリーチャー]]や[[呪文]]、そして[[S・トリガー]]持ちがバランスよく登場しており、[[ジョーカーズ]]単独でもデッキが構築できるように最初からデザインされている。無論、これらに従来の無色サポートカードを織り交ぜることも可能。

-[[エピソード2]]では[[鬼丸>《黄金世代 鬼丸「爆」》]]の活躍によって[[ゼニス]]が消滅したが、[[エピソード3]]では[[オラクル]]によってゼロ文明が受け継がれ[[ゴッド・ノヴァ]]と[[オラクリオン]]として登場した。そしてそれから4年、[[新章デュエル・マスターズ]]では、[[ジョーカーズ]]が登場し、史上初となる主人公ポジションになることが決定した。

-登場は[[エピソード2]]からだが、[[構築済みデッキ]]に無色が入り始めたのは、[[ゼニス]]がいなくなり比較的軽量なカードが出始めた[[エピソード3]]からである。そのため、エピソードシリーズでは無色のカードが入った[[構築済みデッキ]]は[[変形デッキ>ハーフデッキ]]を含めると2種類しかなかった。リバイバルとなる[[新章デュエル・マスターズ]]では開始と同時に[[DMSD-01 「NEWヒーローデッキ ジョーのジョーカーズ」]]が発売され、今後も増えていくことが期待される。
さらに[[DMBD-06 「クロニクル・レガシー・デッキ2018 至高のゼニス頂神殿」]]が発売し、[[無色]][[ゼニス]]もついに[[構築済みデッキ]]に収録された。

-無色のカードが[[腐る]]状況を「無職」と揶揄することがある。『デュエル・マスターズ パーフェクト ルール BOOK』でも[[マナゾーン]]で文明を生まないために持ち主のカードを腐らせてしまうことについてアツトが「まさに無職!!」とダジャレを交えながら説明していた。

-元々大型カテゴリとしての無色を見据えてデザインされた無色サポートカードが、[[ジョーカーズ]]の登場によりオーバースペックとなってしまった例もある。実際その筆頭とも言える[[《破界秘伝ナッシング・ゼロ》]]と[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]は環境で大暴れし、相次いで[[殿堂入り]]となっている。

-「単色」や「多色」の対義語ではない。デュエル・マスターズにはないが、[[Magic:The Gathering]]には「有色」というルール用語が制定されている。
-「[[単色]]」や「[[多色]]」の対義語ではない。デュエル・マスターズにはないが、[[Magic:The Gathering]]には「[[有色]]」というルール用語が制定されている。

-文明ではないため通常[[デッキカラー]]としては数えられないが、他[[文明]]の色表記に合わせて記載される場合は『零』が使われることが多い(『白』は[[光]]がすでに割り当てられているため)。

-無色カードの登場当初はその概念が浸透していなかったため、一部の低年齢層の間では「[[ゼロ文明]]は5文明全色のカードとして扱う」という誤った解釈が広まっていた。

-元ネタは[[Magic:The Gathering]]の「無色」。もっとも「属性」を持たない無色カードはTCGでは定番である。

**全てのクリーチャーが無色の種族 [#l4837e05]
-[[ゴッド・ノヴァ]]
-[[マスター・DG]]
-[[ジョーカーズ・ドラゴン]]

**無色クリーチャーが主力の種族 [#m112789a]
本来は無色の[[種族]]としてデザインされたが、のちに[[文明]]持ちの例外が少数登場しているもの。
-[[ゼニス]]
-[[オラクリオン]]
-[[ジョーカーズ]]
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**参考 [#f56ccda0]
-[[用語集]]
-[[多色]]
-[[ゼロ文明]]